雪柳(ゆきやなぎ)
雪柳(ゆきやなぎ)は、バラ科シモツケ属の常緑低木です。春に小さな白い花をたくさんつけます。 桜とともに川沿いに植えられていることが多いので、春には桜のピンクと雪柳の白が彩る風景を楽しむことができます。 雪柳(ゆきやなぎ)は、コゴメヤナギやコゴメバナと呼ばれることもありますが、コゴメヤナギは、小米柳(ヤナギ科ヤナギ属)という種があり、コゴメバナは、蜆花(シジミバナ)を指す場合もあるので、混同を避けるためそうした呼称を利用する時は要注意です。 雪柳の花 咲き始めの雪柳の花。緑に白、だけではないカラーコントラストがいいで
ミニトマト(プチトマト)とマイクロトマト
ナス科ナス属のトマトの一種「ミニトマト(プチトマト)」と「マイクロトマト」。 ミニトマト(プチトマト)は果実のサイズ的な品種の分類上の違いでトマトと同様、学名「Solanum lycopersicum」に属すようですが、マイクロトマトについては同属の「Solanum pimpinellifolium」という植物になるようです。 ミニトマト(プチトマト) 我が家で育てていたミニトマト(プチトマト)。 秋頃に実をつけだしましたが、真冬に突入してもまだ現役という感じで、じっくり成長していきました。 2月でもまだ実をつけて
ロッサビアンコとタイなす
ナス科ナス属のナス(茄子、茄)の品種「ロッサビアンコ」と「タイなす」。 ロッサビアンコ イタリア原産の「ロッサビアンコ」というナスです。 ヘタの所には少し棘があります。 ロッサビアンコはイタリアの伝統的な野菜としてヨーロッパでは有名なようです。形的には賀茂なすっぽいですね。色はご覧の通り紫のグラデーションです。 遠方の道の駅に行くと、地元では見られない野菜が売っているので結構面白かったりします。 タイなす 道の駅で購入したタイなすです。緑色の丸なすですね。タイなすというからには原産はタイ(Thai)だと思います。
マーガレット
マーガレットは、キク科モクシュンギク属の半耐寒性多年草。木春菊(モクシュンギク)という和名で呼ばれることもあります。 最も一般的な花の色は白色ですが、ピンクや黄色の花のマーガレットもあります。 マーガレットの花 マーガレットもメキメキと成長し、昨年よりも数倍の花をつけています。 咲き誇り方としては、我が家の植物の中では最強クラスです。 「二株だったかな?」と思えば一株で数十個の花をつけました。 養子のうさぎの糞と相性が良いのかもしれません。 学名:Argyranthemum frutescens キク科 キク科キク
ジャンボメークイン(じゃがいも)
ジャンボメークイン(じゃがいも) ジャンボメークイン(じゃがいも)は、もちろん馬鈴薯(ばれいしょ、学名:Solanum tuberosum)でありナス科ナス属の多年草植物です。 特大サイズの「ジャンボメークイン」(兵庫県養父市産)。 かなり時期が経ってから育ててみることを思い立ち、じゃがいもを育てる時は切り目を入れたほうが良いということで、切り目を入れてみました。 しばらく乾燥させた後に、でかいプランターに入れて育ててみました。 ジャンボメークインを育ててみる ジャンボメークインの切り目 但馬の方で買った「ジャンボ
ジャンボにんにく(ジャンボリーキ)
ジャンボにんにく(ジャンボリーキ)は、ヒガンバナ科ネギ属の植物であり、にんにくのように鱗片が集まる鱗茎を持ちますが、にんにくとは別種でリーキの仲間です。 ニンニクと同じようにアリシンを含みながらもニオイはかなりマシで無臭ニンニクとして販売されていることもあります。リーキ(リーク)自体は、西洋ネギ、西洋ニラネギ、ニラネギと呼ばれたりする植物で下仁田ネギ系のネギです。ジャンボにんにく(ジャンボリーキ)は、そうしたリーキの近縁種になりますが、完熟した鱗茎がにんにくのような感じの質感を持っているため、にんにくとは別種ながら
パイナップルミントとアップルミント
アップルミントことマルバハッカとその変種(交雑種)であるパイナップルミント。共にシソ科ハッカ属の多年草です。 パイナップルミント パイナップルミントは、名の通り「ミント」なので、シソ科ハッカ属です。常緑多年草で、アップルミントの交雑種です。 ほのかにパイナップルの香りがします。 少しわかりにくいですが細かい毛が生えています。 養子のうさぎは、最初食べるのをためらっていました。おそらく遺伝情報の中に前例が無いのでしょう。食べたら食べたで「もっとくれ!」と、お気に入りになったようです。 ミントはミントで食べたことがあり
ブルグマンシア(エンジェルストランペット)
ブルグマンシア(Brugmansia、エンジェルストランペット)は、ナス科キダチチョウセンアサガオ属の低木~高木です。「エンジェルストランペット」という名の通り、印象的なラッパ型の花を咲かせます。かつては同属に分類されていたことからダチュラと呼ばれることもあるようですが、本来のダチュラである同じナス科のダチュラ属(チョウセンアサガオ属)は草本であり、近縁種でありながら一応別種となります。 ラッパ型の花 ブルグマンシアの花は、木にぶら下がる形で下向きにつきます。エンジェルストランペットの名の通り、トランペット型です。
キダチアロエ
キダチアロエは、ススキノキ科ツルボラン亜科アロエ属の多肉植物です。多肉植物のため乾燥には強いですが、日当たりは必要になります。 切り傷や火傷用の傷薬的な扱いをされており、おばあちゃんがよく育てていたので馴染みの深い植物です。今でもチラホラ見かけますが、小学生の頃は近所中に植えられていました。 キダチアロエの名の通り、茎は木質化し幹になっていきます。成長すると3メートル以上となります。和名は木立蘆薈(キダチロカイ)で、この蘆薈(ろかい)はアロエを意味し、この和名は漢名の蘆薈(ろえ)から来ています。 あまり耐寒性がない
ラベンダー
ラベンダー(lavender)は、シソ科ラベンダー属の耐寒性もしくは半耐寒性多年草(半木本性)です。 草丈は1m前後(マンステッド種などは50cm程度)で生育環境としては、日当たりのよい場所で、水はけのよい石灰質で砂質の土を好み、高湿を嫌います。ラベンダーの香り成分「酢酸リナリル」には鎮静作用や鎮痛作用があるようです。 ラベンダーの花 花の色は紫が一般的ですが、ラベンダーは種類が多く、品種によって、白、ピンク、ブルーなどの花のものもあります。 ラベンダーという言葉自体が一つの色を示しているくらいなので、紫系のラベン
セージ
セージ(Sage、Common Sage)は、シソ科サルビア属(アキギリ属)の耐寒性多年草です。サルビア(Salvia splendens)の仲間であり、薬用サルビアと呼ばれたりします。「薬用」ということで、収斂作用や駆風作用、抗菌作用があります。調理においては、香辛料や臭み消しとして利用されます。 セージの花 セージの開花時期は一般的に5月~7月で、紫~白、品種によっては青や赤の唇状花を咲かせます。品種によって開花時期は異なります。 葉と品種 葉は基本的に長い楕円形から細長い葉ですが、色や大きさ、斑が品種によって
ローズマリー
ローズマリー(rosemary)は、シソ科マンネンロウ属の耐寒性多年草(常緑性低木)です。這性(匍匐性)と直立性(立性)に分かれており、這性(匍匐性)のものは40cm程度、直立性(立性)のものは1m以上になります。葉の表は濃い緑色で、裏は薄い緑色の松葉状の艶があります。 左が直立性(立性)で右が這性(匍匐性)です。 料理に幅広く使われるハーブとして有名な他、エッセンシャルオイルは、香水やシャンプー、ヘアトニックに利用されます。駆風作用や酸化防止作用があり、なお、和名は迷迭香(マンネンロウ)です。 ローズマリーの花
花梨(かりん)
花梨(かりん、榠樝、花櫚)は、バラ科カリン属の落葉高木です。大きく黄色い果実は食用でジャムやかりん酒として利用される他、喉に良いということでのど飴に利用されます。安蘭樹(アンランジュ)とも呼ばれます。1属1種で中国原産です。 花期は概ね3月〜5月頃、果実期は10月~11月です。ピンクの花を咲かせます。葉は互生で楕円状卵形~倒卵形。縁に細鋸歯があります。 現在は1属1種ですが、かつてはボケ属に属しており、近縁種としては、ボケやマルメロなどがあります。 落葉高木ということで落葉後はこんな感じです。 赤星病 なお、花梨は
蓮(はす)
蓮(はす)は、ハス科ハス属の多年性水生植物。インド原産で、水の底にある地中の地下茎から茎を伸ばし水面に葉を出します。草高は約1mで葉には撥水性があります。 地下茎は根菜でおなじみの蓮根(れんこん、はすね)。 蓮の葉を荷葉(かよう)と呼ぶように、蓮は「荷」と書かれたり「藕」と表記されることがあります。なお、蓮の形の台座を意味する「荷葉座」は「かしょうざ」と読みます。 また、アオイ科フヨウ属(芙蓉属)ではありませんが、芙蓉(ふよう)水芙蓉(すいふよう、みずふよう)と呼ばれることがあるようです。その他、異名として不語仙(
蜜柑(みかん)
蜜柑(みかん)は、ミカン科ミカン属の常緑小高木です。初夏にに梢の葉腋に白く小さな5弁花を咲かせます。そして言わずと知れているレベルになりますが、冬に入る前の秋にオレンジ色の実をつけます。 説明不要なほどの存在なのでわざわざ感がありますが、ちょうどたわわに実った蜜柑を発見したので、写真ともどもという感じです。 蜜柑(みかん)という名称は、字のごとく「みつかん」から「みっかん」を経て「みかん」と呼ぶようになったと考えられています。 果実と果皮(陳皮) 蜜柑(みかん)の果実は扁球形で外皮は柔らかく橙黄色です。実は多汁で甘
嵯峨菊
嵯峨菊(学名:Chrysanthemum grandiflorum cv.Saga)は、古典観賞菊のひとつ、かつ、日本三大名菊のひとつで、もちろんキク科キク属多年草の菊の一種です。 嵯峨菊(さがぎく)の名の通り、かつての嵯峨御所である大覚寺で品種改良された菊です。元祖京都ブランドという感じでしょうか。糸状の細長い管弁に細い茎が特徴です。 正式な嵯峨菊の仕立て方としては、「高さ2メートルになるように3本を一鉢の中に寄せ植えして、花を先端から下部にかけて3・5・7輪と咲かせ、葉は春夏秋冬を表すように仕立る」ということに
オキシデンドルム アルボレウム(スズランノキ)
オキシデンドルム アルボレウム(学名:Oxydendrum arboreum)は、北アメリカ東南部原産のツツジ科オキシデンドルム属の落葉性高木です。日本においては別名として「スズランノキ」と呼ばれていたりもします(実際のスズランノキは別種です)。 このオキシデンドルム アルボレウムは、ヌマミズキ科のニッサ・シルバチカ、ニシキギ科のニシキギと並び、世界三大紅葉樹のひとつです。 夏から秋にかけてはアセビに似た花をつけます。 そして秋には紅葉します。 本来のスズランノキ(学名:Zenobia pulverulenta)は
菊桃(キクモモ)
菊桃(キクモモ)は、もちろん桃の一種でバラ科サクラ属の落葉小高木です。別名「源氏車(ゲンジグルマ)」。 桃の花に珍しく、花の形状が菊の花のように細かくたくさんという感じになっていることから菊桃という名がついているということのようです。 菊桃(キクモモ)の、花期は3月下旬から4月上旬です。夜にライトアップされた様は非常に妖艶でした。 菊桃(キクモモ)の花 菊桃(キクモモ)の花です。 濃い紅色の八重咲きです。京都府立植物園にて夜間ライトアップの日にライトアップされていました。日中に撮るのと趣が全然違いますね。 バラ科
エノコログサ(ねこじゃらし)
エノコログサ(狗尾草)は、イネ科キビ亜科エノコログサ属の一年草です。至るところに自生しており、すぐに見つけることができる野草です。「犬っころ草」からエノコログサという名称になったようですが、僕としては「ねこじゃらし」という俗名の方に馴染みがあります。まあこのエノコログサで「猫をじゃらす」という感じです。 五穀のひとつ「粟(あわ)」の原種とされるエノコログサ。粟もイネ科エノコログサ属です。食糧難の頃は食されたりもしたようです。 エノコログサ(ねこじゃらし)は、至るところに生えており、世界中に分布しています。 「猫じゃ
チャービル
チャービル (chervil) はセリ科シャク属の耐寒性一年草(一年草~二年草)です。和名は茴香芹(ウイキョウゼリ)。フレンチによく使用されるハーブで、フレンチパセリ(French parsley)とも呼ばれたりします。なお、フランス語ではセルフィーユと呼ぶようです。 美食家のパセリと称される香り高きチャービルは、ソースなどに使用すると本格的で高級感のあるものに仕上がりますが、いわゆる「足が早い」という感じで、パセリ等に比べて保存期間はかなり短めです。なお、養子のうさぎもかなり気に入っていたようでした。 チャービル
ヒカリゴケ(光苔)
ヒカリゴケ(光苔)は、シッポゴケ目ヒカリゴケ科ヒカリゴケ属のコケです。苔なので洞穴や岩の隙間や倒木した木の陰等々苔の生えやすいところにいます。 蛍光の反射のような光を放っているように見えるので、ヒカリゴケという名がついていますが、蛍光反射テープ等々と同様に光の反射によって光っているように見えるだけ、という感じのようです。 レンズ状細胞が光を反射し、レンズ細胞内の葉緑体でエメラルドに光っているように見えるだけで、蛍のように自分で発光しているわけではないらしいです。 コケやシダにおいては胞子の発芽後に形成される「原糸体
藪蘭(ヤブラン)
藪蘭(ヤブラン)は、キジカクシ科スズラン亜科ヤブラン属に属する常緑性多年草で開花期は7月・8月から10月くらいです。 耐寒性・耐暑性共に強いため育てやすく、水さえ欠かさなければ基本的に放置していてもキレイに花をつけます。我が家でも藪蘭(ヤブラン)は屋外で野性的に育てています。 藪蘭(ヤブラン)は、学名から「リリオペ」とも呼ばれたりします。また山菅(ヤマスゲ)や、サマームスカリといった呼ばれ方もするようです。ヤブに生えながら葉の形がランに似ているのでヤブランと呼ばれるようになったようです。 藪蘭(ヤブラン)の花 藪蘭
食虫植物
食虫植物は、光合成をしながらも虫を捕まえる機能を持ち、捕まえた虫を消化吸収することのできる植物です。他の植物と異なり、虫を誘き寄せるだけでなく捕まえるための器官を持ち、栄養分を吸収するための器官をもっているという感じです。 食虫植物の捕虫方法 食虫植物の捕虫方法には、落とし穴式、粘着式、ばね式、吸い込み式、誘導式といった5つの分類があります。 落とし穴式 葉の内腔の発達が著しく、虫が内部に落ち込みやすくなっており、自力で這い出せないようにして捕虫する方法。 ウツボカズラ(ネペンテス)属、サラセニア、ダーリングトニア
ハエトリグサ(ハエトリソウ)
ハエトリグサ(蠅捕草、ハエトリソウ)は、北アメリカ原産、ウツボカズラ目モウセンゴケ科ハエトリグサ属の食虫植物です。食虫植物の中でトップクラスに有名な植物です。 名称はハエトリグサ、ハエトリソウ、ハエジゴクといった名前ですが、蠅だけでなくダンゴムシやアリ、ハチなども捕食するようです。その他、牛乳や肉片、チーズ、鰹節なども消化可能なようです。 原産は北アメリカ大陸で、ノースカロライナ州とサウスカロライナ州の郊外の湿地に自生しているようです。1属1種ですが、ロゼットタイプやエレクタタイプなどの種類が存在します。 ハエトリ
ウツボカズラ
ウツボカズラ(靫葛)は、 ナデシコ目ウツボカズラ科ウツボカズラ属の食虫植物です。落とし穴式で捕虫するタイプで、食虫植物の代表格とも言える植物です。熱帯地域を中心に広く分布し、100種以上の種類が確認されています。 こうした食虫植物も光合成をしていますが、光合成だけではエネルギーが足りないような場所に生息しているようで、栄養を補うために捕虫するという感じのようです。 ウツボカズラの捕虫方法 ウツボカズラは、葉の先が捕虫嚢という袋状になっており、この中に虫を誘引して落とし込み、消化吸収します。捕虫嚢の入口付近や内部にあ