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撫子(なでしこ)

撫子(なでしこ)は、ナデシコ科ナデシコ属カワラナデシコです。蘧麦(きょばく、瞿麦(くばく))ともよぶようです。その他、撫子は、形見草(かたみぐさ)、日暮草(ひぐれぐさ)、懐草(なつかしぐさ)など多くの呼ばれ方があります。古名では「常夏(とこなつ)」と呼ばれたようです。 ナデシコ(撫子) ナデシコ科ナデシコ属 ナデシコ(なでしこ、撫子、瞿麦)はナデシコ科ナデシコ属の植物、カワラナデシコの異名。またナデシコ属の植物の総称です。蘧麦(きょばく)と呼ばれることもあります。学名「Dianthus」からダイアンサスと呼ばれるこ

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葛(くず)

葛(くず)は、マメ科クズ属のつる性の多年草。根から葛粉や漢方薬が作られます。奈良に行くと葛粉がたくさん売っていますね。もちろん葛根湯の葛根は字のごとく葛の根です。根を細かく刻んで蒸して食べることができるため、かつては救荒植物として飢饉の時に活躍したようです。葛の花にもイソフラボンが入っていて生薬として使われるようです。 クズの自生環境は、道端、荒れ地、河原などで、地面を這うつるは、他のものに巻きついて10m以上に伸びて、全体に褐色の細かい毛が生えています。極めて繁殖力が強く、林を覆うようにつるが絡み合って繁殖すると

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なぜこのように崇高なのだろう!

おお、私はこの動物を知っている!もちろんそれは二本脚で「神のように」闊歩する方がそれ自身には好まれる。― しかしそれが再び四本脚に逆もどりするなら、私にはその方が好ましい。その方が、全く比べようもないほどそれにとっては自然のままなのだ! 曙光 261 「二本脚」ということで、まずは小学校の時の絶望的な先生からご紹介していきましょう。僕が一番最初に「どうしてこの人から教わっているのだろう」と感じたエピソードです。 絶望的な先生 「二本脚だ」、と思い浮かべるのは人間ですが、鳥はみんな二本脚です。 小学生の時に「鳥の足は

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従属的な人々のお守り

支配者に従属することの避けられぬ者は、恐怖感を起こさせて支配者を抑制するような何ものかを、例えば正義とか、率直とか、毒舌とかを所持するべきである。 曙光 260 図体だけ見れば、勝てそうにないようなものでも、その対象が意識を持っているようなもの、つまり生命体であれば、意識に働きかけることによって物理的な限界を超えることができます。 社会構造上、支配者に従属することが避けられない場合や組織の大きさに怯んでしまうという場合でも、見方を変えれば想像した限界を乗り越えることができたりします。 実際に起こっている出来事よりも

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芒(ススキ)

芒(すすき)尾花(おばな)

芒(すすき、薄)です。イネ科ススキ属ですね。茅(かや、萱)とも呼ばれるようです。茅葺き屋根の茅ですね。他に茅とよばれるものには、チガヤ、スゲなどで、細長い葉と茎を地上から立てるイネ科ばかりのようです。夏から秋にかけて茎の先端に十数本にわかれた花穂をつけるようです。秋になるとお花屋さんにも並びます。野原に生息し、ごく普通に見られる多年生草本です。 ススキの自生環境は、野原や土手などで、高さは1~2m。地下には短いがしっかりした地下茎があり、株立ちとなり、株元に多数の葉を根生させるようにつきます。多数の花茎を立てますが

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萩

萩(はぎ)

萩(はぎ)は、マメ科ハギ属の背の低い落葉低木です。秋の七草としては、ヤマハギ節のヤマハギかニシキハギ、マルバハギのようです。「萩」が、草冠に秋ですから、まさに秋を代表する植物ですね。落葉低木ですが、茎は木質化して固くなるものの、年々太くなって伸びるようなことはなく、根本から新しい芽が毎年出るので、木というよりも草っぽいですね。直立はせずに、先端はややしだれます。 萩は漢字ではなく、国字のようです。万葉集では、ハギを詠み込んだ歌が141首あるようです。万葉時代には、「芽」、「芽子」と書いてハギと訓んだそうです。秋にハ

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かつて讃辞を述べた者

10年位前、ライブドアという会社が話題になったことがあります。その時の様はよく覚えています。政治家や芸能人までもが堀江氏を持ち上げ、潰された途端に、意見をくるっと180度変えた様子をです。 彼を支持すると具合が悪いということになるのでしょうか、急に態度を変え始めました。 では、彼のどんなところをまず支持していたのでしょうか。かつて讃辞を述べた者たちは、何を支持し、その後何をもって支持しなくなったのかというようなところに疑問を持ったりしました。 支持するような意見から急に真逆の意見に 面白いことに会社の休憩室での話題

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犬にお世辞

犬は特に好きでも嫌いでもないのですが、犬を飼う人は、犬に対しての態度よって嫌いです。どういう点が嫌かというと、人間側の都合なのに犬側の都合かのようにすり替えて正当化して居直る点です。 本当に犬のことを考えているのか疑問です。人間の思考の産物である主義やマナーなどで勝手に去勢したり、「もっとかわいく」と人間の感情のために、毛にハート型のブリーチをしたりします。理解できません。 馬を経済動物と呼んだり、犬を愛玩動物と勝手に定義するのは人間です。馬にしろ犬にしろ大迷惑でしょう。 そしてなぜか動物には価値が付けられています

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野薊(のあざみ)

野薊(のあざみ)は、キク科アザミ属の多年草。茎の高さは50cm~1m。花期は5~8月で、薊の仲間は真夏から秋によく咲くそうですが、野薊は初夏に咲くようです。土手などで赤紫の花を咲かせます。葉は羽状に中裂し、縁に棘があります。茎葉の基部は茎を抱き、花期にも根生葉は残るようです。花(頭状花序)は筒状花のみで構成されており、直径は5cm程度。花の色は紫色、まれに白色。花を刺激すると花粉が出てくるようです。 学名: Cirsium japonicum アザミ キク科アザミ属 アザミ(薊)は、キク科アザミ属及びそれに類する植

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三つ葉

三葉(みつば)

三葉・三つ葉(みつば)は、セリ科ミツバ属の多年草で、山地の日陰(林内)に自生します。草丈は40cm。開花期は6 ~8月です。名前の由来はもちろん葉が三枚であることから。 三葉の葉の形状は卵形で先が細くなり尖っており、互生し、3出複葉です。縁にはぎざぎざとした重鋸歯があります。セリ科には珍しく、花序は傘状には広がりません。 三つ葉の花(蕾) 三つ葉の花は白で雄蕊は5つ、柱頭は2つです。果実は5mm程度の長楕円形で、果実落下後は地上部は枯れてなくなります。しかし多年草なので、越冬してまた芽を出します。 6 月から8月に

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蕺 どくだみ

蕺(どくだみ)

蕺(どくだみ)はドクダミ科ドクダミ属の落葉多年草で、毒溜、魚腥草(ぎょせいそう)、地獄蕎麦(じごくそば)、之布岐(しぶき)などと様々な呼び方をされています。蕺草と書くこともあります。葉はハート形(心臓形)で、長さは約5cm程度です。互生し、ハート形なので、先端は尖っています。葉は全緑の場合もあれば、縁や葉脈、茎がやや赤紫色を帯びる場合もあります。 どくだみの開花期は5~7月頃で、半日陰地を好み全草に強い臭気があります。生薬名十薬(じゅうやく、重薬)は開花期の地上部を乾燥させたもので、煎液には利尿作用、動脈硬化の予防

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藪萱草(やぶかんぞう)

藪萱草(やぶかんぞう)は、ユリ科ワスレグサ属の多年草。川岸や湿原などに自生しています。春先の新芽は山菜として利用されるようです。ワスレグサ(忘れ草)とも言われます。体系によっては ススキノキ科とされます。ヤブに多く生えるカンゾウということで、ヤブカンゾウという名がついたようです。 ヤブカンゾウは中国原産の多年生草本であり、栽培されていたものが野化しているようです。食用や観賞用として古来より日本に伝わり、若葉や蕾は山菜として食されます。 藪萱草(やぶかんぞう)の草丈 は約80cm、開花期は7〜8月のお盆前後です。花は

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昼顔

昼顔(ひるがお)

昼顔(ひるがお)は、ヒルガオ科つる性の多年草。アサガオ同様朝開花しますが昼になっても花がしぼみません。昼顔の花の形は漏斗形で、夏に薄いピンクから紫色で直径5~6cmの花を咲かせます。なお、黄色のヒルガオの花は無いそうです。苞葉(ほうよう)が萼(がく)を包み込むので、帰化植物のセイヨウヒルガオと区別できます。 秋の七草の朝顔は昼顔とする説もあるそうです。 昼顔(ひるがお)はつる性の多年草で、地上部は毎年枯れ、春から蔓が伸び始め、夏にかけて道ばたなどに繁茂します。 昼顔の花 昼顔(ひるがお)は、朝顔と同様に朝に開花しま

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白茅(ちがや)

白茅(ちがや)は、イネ科チガヤ属の多年草です。初夏に白い穂を出します。茅根(ぼうこん)とよばれる、白茅の根茎には利尿作用があるようです。また、花穂を乾燥させたものは強壮剤として用いられるようです。なお、茅や千萱、千茅と表記されることもあります。 自生環境は荒れ地など日当たりのよい空き地や、河原、道端、畑などに細い葉を一面に立てて群生します。単子葉植物です。 白茅(ちがや)の草丈は30~60cm。地下にしっかりした匍匐茎を伸ばし、地上には花茎以外にはほとんど葉だけが出ており、春や初夏に白い毛のある小さい花を穂のように

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露草(つゆくさ) 青花(あおばな)

露草(つゆくさ)は、ツユクサ科ツユクサ属の一年草。青花(あおばな)と呼ばれるようですが、花の青い色素はアントシアニン系の化合物のようです。開花時に全草を採って乾燥させたものは鴨跖草(おうせきそう)と呼ばれ、下痢止め、解熱などに用いられるようです。 栽培変種の大帽子花(オオボウシバナ)は、容易に落とすことのできる染料として、よく下絵に絵の具として使われていたようです。友禅染めの染料として使われたりしました。露草(つゆくさ)・青花(あおばな)は、滋賀県の草津市の特産物らしいですが、血糖値を下げる効果があるようで、コーヒ

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姫女菀(ひめじょおん)

姫女菀(ひめじょおん)は、キク科ムカシヨモギ属の越年草。白い花を付けますが同属のハルジオンとよく混同されるようです。和名はヒメジョオンですが、ハルジオンにつられてヒメジオンと言われることがあるようですが、ヒメジョオンが正しいようです。漢字で書けばすぐにわかりますね。日本に入ってきた当初は、柳葉姫菊(やなぎばひめぎく)、鉄道草(てつどうぐさ)などとよばれていたそうです。 ヒメジョオンの自生環境は道端や荒れ地、畑などで、花期は夏です。北アメリカ原産ということで外来種です。種子の数、寿命共に驚異的な数字であり、すさまじい

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シロツメクサ

白詰草(しろつめくさ) クローバー

白詰草(しろつめくさ)、クローバーは、マメ科シャジクソウ属の多年草。白い花が葉の柄よりやや長い花茎の先につきます。小学生の時、よくシロツメグサの冠を作ったりしました。そんなことを忘れかけていた高校生の時に、当時の彼女が作ってくれたのが非常に新鮮だったのを覚えています。 僕のイメージでは、白詰草は「シロツメグサ」で記憶していますが、シロツメクサでないと変換が出ないので、正式には濁点をつけないのでしょう。「詰め草(つめくさ)」の名称はガラス製品の包装に緩衝材として詰められていたことに由来するようです。シロツメクサの品種

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滑莧(すべりひゆ)

滑莧(すべりひゆ)は、スベリヒユ科スベリヒユ属の多年生植物。茎は赤紫色を帯びて夏に枝先に黄色の小さな花を咲かせるようです。山形県では「ひょう」、沖縄県では「念仏鉦(ニンブトゥカー)」と呼ばれるようです。花弁は5枚、萼は2枚、花柱は5つ。乾燥耐性があります。 滑莧(すべりひゆ)の自生環境は、道端や畑などで、地を這って分枝します。葉は長円形の多肉質で互生、ぬめりがあります(食べるとリンゴ酸の酸味もあるようです)。 黄色い小さな花は、朝の早い時間にしか咲かず、日中はしぼんでいるようです。蓋果(がいか)と呼ばれるふたのある

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莧(ひゆ)

莧(ひゆ)は、アジア原産の一年草です。ヒユナ、バイアム、ジャワほうれん草という名称などで栽培され、葉を食用にします。 ヒユ属の種分化は分類により約20種~約300種と非常に多様で、雑種も多く分類は難しいようです。 莧(ひゆ)も夏の七草です。 葉鶏頭(ハゲイトウ) 葉鶏頭(ハゲイトウ)、雁来紅は、ヒユ科ヒユ属の一年草です。アマランサス(Amaranthus)の1種で、主に食用品種をヒユ(莧)と呼ぶようです。ケイトウ (Celosia argentea) は同科別属です。鶏頭(けいとう)とは違い、花冠が鶏のとさかのよう

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猪子槌(いのこづち)

猪子槌(いのこづち)は、ヒユ科イノコヅチ属の多年草。空き地や林の道の脇などに自生しています。猪子槌(いのこづち)の花はやや小型で緑色です。茎の断面は四角形で節が固い。 高さは1m程度。 葉は対生して、先の尖っている楕円形、長さは15cmほど、両面に毛があります。花被片、雄蕊は5つ雄しべと雌しべの間に仮雄しべもあります。猪子槌(いのこづち)も夏の七草です。 茎の節が膨らんでいて、猪子の膝やイノシシの踵のように見え、これを槌にたとえてこの名がついたようで、ヒナタイノコヅチに対して日陰猪子槌(ヒカゲイノコヅチ)、フシダカ

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藜(あかざ)

藜(あかざ)は、アカザ科アカザ属の一年草です。畑や空地などに多く、葉はゆでて食べることができるようですが、シュウ酸を多く含むため生食には適しないようです。 ホウレンソウもアカザ科のようでホウレンソウ系の味がするようです。なお、うさぎはシュウ酸を含むものは食べられません。ということは、ホウレンソウもダメですが藜もダメのようですね。 藜(あかざ)は、高さは1m程度にまで達し、特に窒素分の多い土地でよく成長するようです。風媒花であるため花粉が飛散しやすく、アレルギーの原因になるようです。雌蕊(めしべ)が先に成熟します(そ

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われわれの心に浮かんでいる言葉

われわれは、自分の考えをいつも持ち合わせの言葉で表現する。あるいは私の疑念の全体を表現すると、われわれはどの瞬間にも、それをほぼ表現し得る言葉をわれわれが持ち合わせているような、まさにそういう考えだけしか持たないのである。 曙光 257 語彙の数だけ思考の幅も変わるといったことを聞いたことがあります。単語ごとに定義は異なり、ニュアンスは異なっていくので、より仔細な表現、厳密化が可能になるというものと、もうひとつ、思考対象の領域が広くなるというものです。 一つの単語を見たり聞いたりした時に浮かんでくるイメージも変わっ

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ハコベの花

繁縷(はこべら、ハコベ)

繁縷(はこべら、ハコベ)は、ナデシコ科でインコなど小さい鳥が大好きな草です。旧字では蘩蔞と書くようです。ハコベは背の低い草本で、ナデシコ科ハコベ属を指しますが、単にハコベというときは、ハコベ属の1種であるコハコベかミドリハコベを指すようです。 春の七草としてのハコベは、このコハコベかミドリハコベのようです。一年草、越年草・多年草とばらばらの扱いですが、一年草という捉え方は気温による耐性の問題からの寿命であると考えることができそうです。 ハコベの茎や葉 ハコベの茎は、状か1本立ちで、茎を二分岐させ地を這うように枝分か

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抵抗に驚く

あるものがわれわれにとって透明になったので、それはもはや何の抵抗もなし得ないだろうとわれわれは考える。― しかしそのとき、われわれは見透していながら貫通できないできないのに驚く!これは、蝿がすべてのガラス窓の前で陥るのと同じ愚劣であり、同じ驚きである。 曙光 444 たまに、自分は管理者などになったのだから、部下は逆らってこないだろう、と勘違いする人がいますが、そういう人は大抵体育会系思想を持ち、論理で負けそうになると「私は部長だぞ!」と感情で仕返しすることしか頭にありません。 思考の世界に感情を含めると、話がやや

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ハハコグサ

母子草(ハハコグサ)御形(おぎょう)

母子草(ハハコグサ)は、キク科ハハコグサ属の越年草。道端、野原、河原などに生息し、葉と茎には白い綿毛に覆われています。葉は白緑色で、白い産毛に覆われ、へら形でやわらかく、茎の先端に黄色い頭花の塊(頭状花序)がつきます。葉は白緑というより、緑の上に白がかぶっているので白緑の印象を与えるのでしょう。冬は根出葉がややロゼットの状態で育ち、春になると茎を伸ばして花をつけます。高さは10〜30cm。花期は4〜6月。 ハハコグサ(母子草)の頭花は黄色で筒状花(直径1mm程度)。果実期になると花の部分がほおけだすことから「ホオコ

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