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求めに応じることで起こる情報枯れ

あまりに人や世間に合わせて求めに応じてしまうと枯れてしまうことがあります。とりわけインターネット空間では、カラカラの土に水分を取られるように、細かい情報が生まれてはすぐに空間に吸収されていってしまうというような構造になっています。 少し生まれてはすぐに吸収されてしまうので追いつかず、結局どこかから引っ張ってきて洗練することもないまま吐

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支払いの痛みと効用の逓減

普段特にキャッシュレス的なものは利用せず、できる限りの現金利用を続けています。 20歳前後の時は「カード類を持たなかった」とか、「使い方があまりよくわからなかったから」という理由で、使えても通販で本を買う時くらいしか利用はしなかったという感じですが、その後は意図的に「なるべく現金」という姿勢をずっと続けています。 その理由は単純で、一

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評価と感動

世間では「世間的に評価されているものをある程度評価するように」というような圧力があったりします。 しかしながら、特に気に入らないものについてはそれが世間でどれだけ評価されていようと気に留める必要はありません。 そして気に入らないものについて意識の焦点を当てる必要はないという感じになっています。 ということなので、世の中的に注目を浴びて

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何となく嫌な仕事への対応

最近、仕事をボツにする機会が多くなってきました。 ボツになったというより、何となく嫌なのでボツにしたというようが近いような感じです。 何となく嫌だからということで案件をボツにするという事自体はありがたい環境であると思いますが、よほどの窮地でない限り、基本的にこの姿勢は以前から変わっていません。 ただ少し違うのは、以前であれば、多少面白

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重圧の転嫁

罪と罰のラスコーリニコフのように、一種の重圧の転嫁が起こることがよくあります。そんな20歳前後の時の男性の心理状況を扱った作品は、小説や楽曲にも多くあります。 特に近代化してからが多いですが、それ以前の作品にもちらほら垣間見れるそれは、時に特定の思想を持ったものや自己顕示欲を満たすことを目的とした人に利用され、時に脳筋体育会系の優越感

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生き方を全肯定されてきた雑な人の最後の姿勢

先日友人が久しぶりにやってきたので、彼の会社の「生き方を全肯定されてきた雑な人」が結局どうなったのかを聞いてみました。 すると「生き方を全肯定されてきた雑な人がクビになる日」で触れていた「社長に『今の時代はこれですよ』とか『そんなセンスじゃ生き残れませんよ』という人」が案の定クビになったようです。 試用期間が終わるころに社長さんが「ど

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日本語の音素の誤解

日本語は発音の数に関わる音素が少なく、英語は多いので聞き取りや発音のために早いうちから聞き分けられるようにしたほうがいいということが語られることがあります。 まあたいていは英語教育を事業にしているようなところが強調していたりするのですが、「日本語は音素が少ない」というのは誤解であり、「もっと日本語をしっかり見つめてください」と言いたく

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ワクワクなき物の購入に伴う苦痛

会計年度末や補助金利用などの際に無理にお金を使うことがあります。使うというよりも節税であったり使った金額分のうち大半が返ってくるからという理由で購入するような感じです。 昔からあまり物欲はないため、 「この金額分何かに使ってください」 と言われても結局、絶対に消費するであろう消耗品を買っておいたり、古くなったものを買い換えたり、身近な

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課題を少し寝かして近似解を得る

課題を少し寝かして近似解を得るというようなものについて触れていきましょう。 あまりに対象に意識が向きすぎていると、頑張っているようで実は効率が悪いということがあります。 傍から見ると「頑張っているなぁ」と思われるかもしれないものの、それは外からの印象であって、本質的にそうした頑張りが解決に適しているかどうかは別問題であるという場合があ

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占い師によるいきなりの脅し

占い師によるいきなりの脅し

固定電話に電話がかかってきて、いきなり「この方はまだ生きていますか?」などと言われたらどんな気分になるでしょうか。 ということで、「占い師によるいきなりの脅し」について触れていきます。 占い師というような商売をしている事自体が絶望的なのですが、こうした人のうち、うまくいっている人ほど「脅しが上手い」ということになっています。 占い師は

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相手の意識の乱れに少し振り回される疲弊

融通が利かないか、もしくは「さっき言っていたことと違いますが」とか「何度言ったらわかるのでしょうか」と思ってしまうような感じかのいずれかに出くわすことが多くなりました。 混乱といういうよりも意識の乱れ、精神の乱れの中、決まりきった方法論に固執するか、もしくはそのまま混乱を続けるかというような感じになっているような気がします。 狂人ばか

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欠品への取り扱い

先日インターネットで友人への祝いの品を買おうと思った時、ひとまず注文をして配送完了を待つような感じだったのですが、「メーカー欠品」ということで、注文がキャンセルになったりしました。 ということなので、その店舗以外の店舗で再度同じメーカーの別の品を買おうとすると、再び「メーカー欠品」で注文がキャンセルとなりました。 「いいかげんにしろ」

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微かでも大きな果報

因果応報という言葉は、どうしても胡散臭いカルト宗教などに利用されがちです。なので、あまり使いたくない感じがしますが、比較的最近、父から聞いた話で気づいた、しんみりした微かでも大きな果報について触れていきます。 うちの寡黙な方のおばあちゃんが存命の頃、二人でよく食事に行きました。おばあちゃんは、特にグルメであるとかはしゃいで騒ぐという感

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偶然への気付きと必要なき裏付け

生きている中で起こる全ての出来事には偶然の要素が含まれています。この偶然とは思考の範囲外、自我による想定や判断の範囲外という意味くらいに考えていただければ良いでしょう。 自分が努力したからとか、努力しなかったからとか、才能があるとかないとかいった印象はアイツこと自我の判断であり、すべての要素を分解すると偶然要素がふんだんに含まれている

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今すぐにはどうにもできないことへの評価

世の中には、外見や身分のようなものを判断材料にしている人がそこそこいます。その方が手っ取り早いということなのか、一種の恐怖心から「あちら側、こちら側」という壁を作るような感じで、時に拒絶し、時に許容します。 しかしながら、とりわけ身分的なものとして「今すぐにはどうにもできないこと」がたくさんありますし、直近の状況だけでその人の一生、全

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「大人になったらわかる」というような言葉

世の中では、事あるごとに「大人になったらわかる」というような言葉を使う人がいたりします。たいてい脳筋体育会系に多いですが、世のほとんど全てのことは「ならなくてもわかる」というのが本当のところです。 この「大人になったらわかる」といったタイプのセリフは「一人暮らしをしたらわかる」とか「社会人になったらわかる」「部下を持てばわかる」とか「

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新しいPC環境

新しいPC環境

最近、新しいデスクトップPCを買ったりして、PC環境を大きく変えてみました。元々、物は長く使うどころか基本的に潰れるまで使うため、既にサポート終了済みのWindows7を長らく使っていましたが、今さらながらWindows10が入っているデスクトップPCを買いました。ということで覚え書き程度に記しておきます。 CPUは少し前の世代のCo

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「雑」の極みとしての発想

世の中には驚くほど雑な人がいます。近年では「失言」として取り扱われたりして後で撤回ということもよく起こっていますが、根本的にそうした失言は「うっかりしてたなぁ」といったものでもなんでもなく、本心から出た言葉であるというのが本当のところとなっています。 相手や社会のことはお構いなしで、自分の感情に正直、そして、偏見に満ちており、思ったこ

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社会人としての職業観

社会人としての職業観ということで、社会における職業についての「自分の原型」について軽く触れてみましょう。 なんだかんだで公私ともに職業選択のご相談を受けることがよくあります。そんな中、いつもほとんど参考にならないと思うような答えを返しています。 なぜならその人にはその人の個性があり、違う経歴を歩んだ僕ひとりの思いなどほとんど役に立たな

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雉鳩 キジバト 山鳩 ヤマバト 鳴き声

雉鳩(キジバト)・山鳩(ヤマバト)の鳴き声

家の裏によく山鳩くんがやってきます。片足を悪くしているのですが、どうやら元気そうです。最近若いメスを連れてやってきたりしています。 さて、この山鳩(ヤマバト)こと雉鳩(キジバト)の鳴き声についてですが、様々なところで見かける音の表記やリズムについて少し違和感を感じていますので、個人的に観察した結果を記しておきます。 雉鳩(キジバト)・

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祝七周年

本ブログも七周年を迎えることになりました。ちなみにこれで1942記事目になります。今回も祝六周年の時と同様に、単純に祝七周年というタイトルです。 祝六周年の時は1775記事だったのでこの一年で170弱の投稿をしたことになります。 さて、常連さんいつもご高覧ありがとうございます。コメントを寄せていただいた方やcontactからご連絡を頂

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「無知の知」による迷宮からの脱出

一度哲学的領域に入ってしまうと、ソクラテス的な迷宮に入り込んでしまうことがあります。それは「無知の知」のような一種の納得せざるを得ないようなものを通過すると、社会生活等々がままならなくなってしまうというような現象です。無知の知そのものは、それはそれで概念としての空性であり、ある種の理として「それそのもの」という感じになりますが、そうし

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動物と暮らすための感性の発達

言語習得の臨界期(Critical period)のように、動物と暮らすための感性の発達にも臨界期(感受性期)があるような気がします。 まあ言語習得の臨界年齢のように、その時期が向いているというだけで、その後も一応無理ではないという感じはなりそうなものですが、「よほどのショックが起こるか、よほど工夫をしないと難しい」という感じになりそ

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知足と空性と「充足への移動」

知足、「足るを知る」について触れていきます。その意味について至るところで様々な解釈がなされていますが、まあそれだけ抽象性があるということになるのでしょう。ただ一応ここでは、仮観の内にある俗物の解釈を超えて智慧により「足るを知る」を捉えていきます。 つぶやき程度ですが、知足について「吾唯足るを知る」というものは、吾唯足知・吾唯知足と書か

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ゼロの錯覚

求めても得られない苦しみである求不得苦には様々な要因がありますが、「ゼロの錯覚」こそが求不得苦をもたらす最たるものであり、無駄な苦しみを生む要因の一つとなっています。大切なものとの別れからくる苦しみである愛別離苦についても同様です。 「ゼロ」は、数学的には偉大な発明であるものの、この心にとっては求不得苦や愛別離苦をもたらす要因でもあり

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オンライン会議を原則拒否

僕は一応、オンライン会議を原則拒否しつづけています。 画面共有など、よほど意味のあることであれば繋ぎますが、いつも「電話くらいでいいだろう」とか「まとめて文章化した方がいいだろう」と思っています。 最近では営業メールですら「某ツールでご説明させていただきます」的な感じのことが書いてあったりします。 しかし、そうしたものを見るたび、「時

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うさぎの絵について

うさぎの絵に関して、名実共に最高峰にいるのはピーターラビットの作者、ビアトリクス・ポター氏であると思っています。 「誰よりもうさぎのことをわかっている」 という感じがします。 うさぎなどの動物とずっと暮らしていた上に、亡くなったうさぎの骨まで確認していたというポター氏。 ということでやはり骨格や筋肉のつき方を捉えているということが、生

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事後処理的な発想により見えなくなるもの

先日、年末調整にかかる業務をしながら、改正された所得税関連について色々と調べていた時のことです。 一応念の為にと、様々な改正内容を概説したような記事を読んでみたのですが、その記事に次のようなコメントが付いていました(別にそうしたものを見たいわけではないのですが…)。 「こんなこといちいち記事にしなくても計算ツールで全部出てくるわ」 そ

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意識を先に置いたり分散させること

車の運転と同じように、視点は遠い方が安定し、またたくさんの方向をちらほら確認している方が安全に歩んでいくことができます。 あまりに手前の方ばかり見すぎると、感情が大きく揺れ動いてしまい、まさに動揺してしまいやすくなります。 既に無意識的動作となっている運転動作と同様に、日常のすべてが「無意識的有能」以上の領域になると、憂いはどんどん減

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生き方を全肯定されてきた雑な人がクビになる日

「生き方を全肯定されてきた雑な人がクビになる日」ということで、友人の勤め先でクビになりかけている新入社員の人を中心に社長が従業員をクビにするという決断について少しばかり触れていこうと思います。 端的には、「弱者に優しく」という風潮に保護されすぎて、給与をもらいながら「私が教えてあげますよ」と自信たっぷりな「生き方を全肯定されてきた雑な

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