「争いの先、突っ走った先に何もなかったらどうするのか?」ということが見えないまま、モテをこじらせたように「一生懸命がカッコいい」という感じで奮闘している人たちがいます。
それはそれで個人的志向でやってもらう分にはいいのですが、他人を巻き込んだり、はたまた自分たち以外の人を愚弄したりするということになることがあるので困りものです。
勤め人は企業の奴隷であるというようなことは、ある方面から見れば正しくても、そうした企業のチームの中でないとできないことがあったり、それを独立してやるには効率が悪いという感じになっていたりして、その仕事をやるためにはそこでないと無理だというようなことも多々あります。
それをマネーのみの目線で捉えるというのは何とも変な感じがします。
でも、少なくとも企業の内側である種の自己実現をしているというのであるならば、満員電車であろうが活き活きとしていなくてはなりません。
そこで「活き活きするためには」という事になった時に、「自分に向いていること」とか「自分に合っていること」を見つける方向で考えてしまったりします。
最終的にはそうして向いていること、合っていることの方がいいのですが、とにもかくにも一度くらいは、今与えられた環境で、目の前のことを「どうやったら面白くなるか?」という目線で、集中して取り組んで見る必要があります。
なので、「独立してうまくやる」というのもいいですが、その手前で、今の環境でいろいろなお試しをするのが一番です。
クズ社長の心を掴んでみる
あくまで仮定ですが、例えばクズ社長がいるとします。
自己中心的で、罵倒が日常茶飯事のような人だとしましょう。
そういう人は、概ねみんなから嫌われていて、友達がいなかったりすることが多々あります。
そこで、考えてみたいのは、そんな世間でいうクズ社長の心を動かすにはどうすればいいかというような感じで考え、行動を起こしてみるという点です。
そうした人ほど「仲間だ」と思った人には、差別的に優しかったりします。
毎度のことになりますが、織田信長と豊臣秀吉のような関係をイメージしてみましょう。
職場の全員が理不尽なことを言われている中、「まあお前はいいわ」と、いう感じで優遇されてしまったりもします。
そうした感じになってから、「社長、あんまり言うと逆に能率が悪くなってしまいますよ」という言葉をかけると「お、おう。そうか」と話を聞いてくれたりもします。
そうして職場の雰囲気を丸くしていけば、周りの人からも「あいつは媚を売っているんじゃなくて、うまくやってくれているんだ」と思ってもらえます。
というようなことを試せる機会が目の前にあったりするのなら、わざわざ、「ムカつくから辞めて独立するんだ」という手前で試してみましょう。
そうして培った能力は、独立してからでも必ず活きます。
突っ走る前に試してみるというのも面白いですよ。
笑う月(一覧)
対人恐怖と人間不信への対処は非常に簡単で「自分の状態が相手からの反応を決定づける」ということを知り、相手の良い部分を返してもらえばいいのです。
「相手が優しければこちらも穏やかである」というのは相手の状態に依存しており、単に相手に反応しているだけですが、「こちらが穏やかであれば相手の優しい部分が返ってくる。優しく接してくれるため、結果的にさらに穏やかになる」という感じで捉えてみると我が事のためとして捉えることができます。
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