大黒柱の醍醐味

醍醐(だいご)という言葉の持つ意味がバター味やチーズ味らへんの乳製品の味のことを指すということを知ったのは比較的最近のことです。京都にも伏見に醍醐寺があり、付近は醍醐という地名なので少しは馴染みのある言葉だったはずですが、本格的に意味を知ったのは20代になってからです。

さて、リーダーたるもの、とりわけ社長たるものだけが味わうようなことについてでも触れていきましょう。世の社長たちの切実な叫びのような事柄です。

よく社長同士が集まると、そうした人たちしかあまりわからないような話になり、そうしたところで一気に仲良くなったりします。

そんな中で「あるある」的に出てくるのが、雇われ側と雇い主の確固たる差として出てくる、サボっていたりズレていることをやっている社員などがいた場合の「毎時間財布からお金が抜かれていく感覚」です。

運転資金を大きく借り入れをしている企業であれば、せっかく銀行などからお金を借りたにもかかわらず、「できない人」にそこからお金を抜き取られていっているような感覚です。

そうでなくとも、他のしっかりした社員がせっかく生み出したお金をできない人たちがどんどん奪っていくというような構造です。

もちろん新入社員などであれば、後でしっかりと働いてくれればいいというような投資的な意味が出てきますが、すべての人が新入社員というわけでもありません。

そしてそんな中でも、怒りをぶつければさらにやる気はなくなる上に、仮に辞められたらまた求人に費用がかかるなどというジレンマ的なものに苛まれるという構造を持っています。

僕は高校生くらいの時に、求人広告の「小さな枠」に5万円くらいかかるということに衝撃を受けました。求人雑誌などの種類にもよるでしょうが、今でもだいたいそのような価格です。それはあくまでバイト募集等々の「小さな枠」の話であって、多少大きな枠なら20万円くらいですし、ある程度のハイクラス求人なら前職の年収の1/3くらい求人会社に支払ったりしているのです。

そう言えば社長仲間の一人は求人費に年間数百万円使っています。そんなお金があれば何人か正社員を雇えるだろうというくらいの金額です。

ということで求人費もバカにならないのでなるべく定着率を上げたいという感じはありますが、それでもあまりにも使えない人がいると、その「使えない空気感」が色々な人の足を引っ張るデメリットもあるので、やはりクビを切っていくしかありません。

ただそうした時に、「求人費をかけたからなぁ」とか「その人にも向き不向きがあり、その人の人生があるからなぁ」ということを思いたいのは山々ですが、そんなことはかまっていられません。私的な感情や変な同情で、ちゃんとした人たちがもろとも不遇な環境に陥るのを黙って見ていられるわけはありませんからね。

ともすれば、従業員側は自分の都合しか見えていません。

「自分では精一杯やっている」とか「チャンスが欲しい」とか「そんなに厳しくされるとやる気が出ない」などと言う人がいます。

しかしながら、そうであるならば自力で自営業でも何でもやればいいのです。他人が用意した舞台、他人の資本の上にぶら下がっていて自分の都合を押し付けるのもほどほどにという感じです。

もちろんブラック環境であるならばそれには抗うべきですが、労働時間や最低賃金などの法律を守っていて、かつ、犯罪の強要をしているわけでもないのに会社に文句をいうのならば独立でも何でもすればよいのです。

というようなことを世の社長は思っていたりします。

そしてそう思えないと、サボる人たち、できない人たちにナメられていきます。

「いざとなったらゼロから自力で再構築してやる」

そうした気迫のある社長であれば、おそらく会社は大丈夫でしょう。むしろそうでない社長であれば、少し危ないかもしれません。

確かにチャンスをあげたり大目に見たり、ということをなるべくしたいのですが、それはあくまでお金を払っている雇い主側が厚意で提供するものであって、それが当然だなどとは思わないで欲しいというのが本音と言ったところでしょう。

特にオーナー=社長の中小零細企業であれば、資本はもちろん、借り入れがあるならば負債の連帯保証もありますし、有形無形の環境を提供しているのだから、社長に権利があるのは当然です。

まあそれが創業社長ではなく「親からもらった会社」を相続した二代目・三代目みたいな感じであれば、そんな実感もあまりないと思いますが、それでも人の土俵を借りていることには変わりありません。

会社はお金を払って通う学校ではなく、お金をもらって通うようなところなのですから、勤め人なのであればそれくらいを理解した上で与えられたチャンスや温情に感謝をしておくくらいでちょうどよいという感じになります。

ただ、会社が賃金の未払いを含めて法律に反しているようなことをやっているのであれば話は別です。今すぐに辞めましょう。

例えば、残業代を払わないというような場合、人の生きた時間を「無かったもの」として扱っているのですから、もちろん感謝する必要もありません。

自己犠牲の精神からの脱却

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