マーガレット

マーガレット

マーガレットは、キク科モクシュンギク属の半耐寒性多年草。木春菊(モクシュンギク)という和名で呼ばれることもあります。

マーガレット

マーガレット

最も一般的な花の色は白色ですが、ピンクや黄色の花のマーガレットもあります。

マーガレット

マーガレット

マーガレットの花

マーガレットも開花

マーガレットの花

マーガレットもメキメキと成長し、昨年よりも数倍の花をつけています。

咲き誇り方としては、我が家の植物の中では最強クラスです。
「二株だったかな?」と思えば一株で数十個の花をつけました。

養子のうさぎの糞と相性が良いのかもしれません。

マーガレット 白

マーガレット 白

学名:Argyranthemum frutescens

「草」として生きるか、「木」として老いるか

園芸店に並ぶマーガレットは、瑞々しい緑色の茎をしていますが、実は彼女たちの本来の姿は「低木」です。故郷であるカナリア諸島の厳しい環境下では、何年も生き続け、茎の根元はゴツゴツとした茶色の樹皮に覆われていきます。これを「木質化(もくしつか)」と呼びます。

多くの人は花が終われば一年草のように処分してしまいますが、栽培家は、この木質化した姿にこそ時間を経た美しさを見出します。あえて茎を太らせ、スタンダード仕立て(一本の幹の上に丸く花を咲かせる形)にすることで、鉢植えの中に小さな「老木」の世界を作り出すことができます。それは、可憐な少女が成熟した大人の女性へと変貌していく過程を見守るような、長い付き合いを意味しています。

恋占いに潜む「数学的な作為」

「好き、嫌い、好き…」と花びらを散らす恋占い。なぜバラやチューリップではなく、マーガレットが選ばれるのでしょうか。それは単に花びらがちぎりやすいからだけではありません。

実はキク科の植物の花弁数は、フィボナッチ数列などの数学的な規則に従う傾向があり、奇数枚であることが多いといわれています(もちろん個体差や品種によります)。もし「好き」から始めれば、奇数枚なら最後は必ず「好き」で終わります。恋に悩む乙女たちが、無意識のうちに勝率の高いギャンブルを選んでいたのだとしたら、その直感は植物学の理に適っています。

見た目を裏切る「香りのリアリズム」

純白の清楚な姿からは、甘くフローラルな香りを想像するかもしれません。しかし、顔を近づけた瞬間に驚く人も多いはずです。マーガレットは、春菊やヨモギにも似た、青臭く野性的な独特の放香を持っています。

これは害虫を寄せ付けないための彼女たちの防御システムです。最近では改良が進み、ラベンダーのような香りを持つ品種も登場していますが、原種に近いものほど、「私はただ可愛いだけの人形ではない」と主張するかのような、土着的な力強い匂いを放ちます。この見た目と香りのギャップ(二面性)を受け入れることも、マーガレットを愛するということでしょう。

湿気という最大の敵との戦い

カナリア諸島は乾燥した温暖な気候です。対して日本は、世界でも有数の高温多湿な国。マーガレットにとって、日本の梅雨と夏は、息苦しいサウナの中に閉じ込められるような過酷な試練です。

ここで生き残るための唯一の方法は、心を鬼にしてハサミを入れることです。梅雨入り前に、葉が茂りすぎた部分を大胆に切り戻し、風通しを良くする必要があります。「せっかく咲いているのに」という躊躇は、蒸れによる枯死を招きます。美しさを維持するために、時にはその美しさを自らの手で刈り取る決断が、栽培者には求められます。

日本が世界をリードする「変わり咲き」の世界

実は、現在世界中で流通しているマーガレットの品種改良において、日本はトップランナーの一つです。特に「八重咲き」や「アネモネ咲き(中心が盛り上がる咲き方)」といった複雑で華やかな品種の多くが、日本の育種家たちの手によって生まれました。

繊細な色彩感覚と、細部までこだわり抜く職人気質が、シンプルな白い花を芸術品へと昇華させました。ピンク、黄色、赤、そして色が変化していくもの。私たちが春の園芸店で目にする多様なマーガレットは、日本の風土には合わない植物を、なんとかして身近に置きたいと願った先人たちの情熱の結晶といえます。

キク科

Category:植物

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