カテゴリー別アーカイブ: 特別企画

特別企画

風習の倫理の概念

倫理とは、いかなる種類の風習であるにせよ、風習に対する服従より何ものでもない―。 風習とはしかし行為と評価の慣習的な方式である。慣習の命令が全くない事物には、倫理も全くない。 曙光 9 一部抜粋 さて、風習とはいったいどのようなものでしょうか。 「風習とは、行為と評価の慣習的な方式である」という感じでニーチェは語ってい

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変容

「ずっと変わらないもの」というものはありません。それは自分が過去との対比との中で変化を検証している対象のみならずです。 変容(へんよう)とは、一応姿形が変わることを意味しますが、変化との違いとしていろいろな説明がなされています。変化は物理的変化であり、変容は質的変化であるという定義や、変化は可逆性をもつが、変容は不可逆

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空間感情の学び直し

たしかなことは、最高の幸福と最低の不幸の間の空間の広さは、想像された物の助けを借りてはじめて作り出されたということである。 曙光 7 一部抜粋 最高の幸福を自己啓発ウェーイは「最幸」と書きます。それだけで新興宗教のような胡散臭さが拭えません。たしかなことは、最高の幸福は、群れてウェーイすることではありません。 幸福と不

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奇術師とその反対

マジシャンの方は、複雑な因果律を単純な因果かのように見せ、学問は単純な因果律を複雑なように見せて単純な因果律を放棄させる。 ニーチェはそのようなことを言いましたが、これはアイツの特性でもあり、また単純に大学の授業のことを言っています。 ということで簡単なことを難しくし、単純な因果律を放棄してしまうということについて触れ

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感謝しなさい!

どうして命令されなければならないのか、多感なティーンの頃には悶々と考えなければなりません。 感謝というものはこちらが一方的に即時的に、わき上がってくる性質のもので、「感謝しなさい!」の一言は、感謝している素振りをしなさい、ということになってしまいます。 どれだけありがたい状況か考えてみなさい もしくは「どれだけありがた

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夢想された天体不調和に反対

ニーチェは時々こういった、自称アーティストの劇団員がソーシャルネットワークでつぶやきそうなことを言います。ただ、これはタイトルであって、続きがあります。彼には彼なりの考えがあったので、今回は引用します。 夢想された天体不調和に反対。―われわれは多くの誤った雄大さを再び抹殺しなければならない。それはあらゆる物がわれわれに

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物には時がある

物が物として存在するためには時間が必要になります。 すごく簡単な話で、認識するためには時間が必要だからです。 認識がなければ物は存在していようが、存在していないのと同じです。五感のうちのいずれかに認識されなければ、無いのと同じです。 そしてほんのわずかでも認識には時間が必要になります。ストップウォッチでは測れないほどの

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学者の偏見

ある研究が始まり、そのことは研究し尽くされている、ということは正しい意見ではありますが、昔より今の方がその分野への理解は進んでいるというのは全く誤謬で、さまざまな方法論的なジャンルやデータはたくさん膨らんでいったとしても、それは表現が変わっていっただけで一切進歩していない場合もあります。 さらにはそれどころか、元々は純

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つけ加えられた合理性

事物はそれが人に観察された時に解釈が生まれ、人に観察されるにつれて、「法則性」が発見され、他人に指し示しうるものとして扱われ始めます。 今その場で起こる現象の解釈が、もし誰かから教わった「法則性」というものの影響を受けないのならば、その場で起こる感情は、純粋なものになります。 一見合理的な行動も、それによって得れうる結

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特別企画 その5

投稿数で言えば普通の投稿より特別企画だらけになっていますが、文字数が全然違うということから分かるように、趣旨が違います。 基本的に特別企画は、普段なら出てこないようなことを絞り出すために、ある種の制限と、ある種のブースタ―としての形式を設けて、内側から絞り出そうという趣旨があります。やはりブログ形式で「どこまで一応のオ

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定義集 あ

定義集 あ

定義集 い 定義集 う 定義集 え 定義集 お 定義集 あ アイツ 自我。エゴ。 愛別離苦 愛するものと別れる苦しみ。何かと出会った時点で、別れることが同時に決まっているのだ。 iPad 情報弱者に「自分は情報強者だ」と思わせるために誇大広告されるゲーム機。 アウラ ヴァルター・ベンヤミンが唱えた、部分が全体を示すとい

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定義集 か

定義集 か

定義集 き 定義集 く 定義集 け 定義集 こ 定義集 か カーマ・スートラ 元祖モテテク本 蓋然性 がいぜんせい。ホントのところはわからない、でもひとまずキリがないから「おそらくそうなんだろう」ということにしましょう、という「社会的根拠」に多用される性質。犯行の様子が防犯カメラに写っていたとしても、究極的には「それら

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定義集 さ

定義集 さ

定義集 し 定義集 す 定義集 せ 定義集 そ 定義集 さ サーリプッタ 元は哲学の迷路にハマっていたが、智慧第一といわれたシッダルタの直弟子。舎利子と表記されたりする。 ザイアンスの単純接触効果 チャルディーニと共に営業マンが必ずと言っていほどセットで研修される「いきなり売らなくても頻繁に顔を出せ」の根拠として提示さ

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定義集 た

定義集 た

定義集 ち 定義集 つ 定義集 て 定義集 と 定義集 た 駄アウラ 駄菓子によく見られる駄洒落などから逆算的に無数の観念が起こり、アウラへの逆流。 体育会系 スポーツをしているか否かは関係なく、特にスポーツ選手を指すわけではない。ミスター脳筋こと孔子のとなえた儒教の影響をモロに受ける、根拠のない年上万歳、上下関係万歳

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定義集 な

定義集 な

定義集 に 定義集 ぬ 定義集 ね 定義集 の 定義集 な ナーガールジュナ 龍樹。「縁起」や「空」について説明できるギリギリのラインをついた人。「中論」において、せっかくの非言語領域を言語で相対化したというところは注意すべき。 中島ラーメン みうらじゅんさんの母校前の公園の壁に長年残っていた落書き(現在はない)。過去

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定義集 は

定義集 は

定義集 ひ 定義集 ふ 定義集 へ 定義集 ほ 定義集 は 爆笑ストック200 人間は笑った表情を作るだけでも気持ちが明るくなるということで笑顔を作ろうとしても笑えない時があり、接客などにおいても作り笑いは自己欺瞞であるという葛藤を秘めている場合に使うbossu自作のプチ奥義。 思い出し笑いができるように、思い出し笑い

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定義集 ま

定義集 ま

定義集 み 定義集 む 定義集 め 定義集 も 定義集 ま マインドコントロール 意識をコントロールし、術者の意図した方向へと意志決定をさせること。 マインドフルネス 5000年前から2500年前にインド地方で完成された瞑想法を、西洋人が自分たちのものかのように扱った場合の瞑想法の呼称。 領土だけでなく伝統や文化までも

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定義集 や

定義集 や

定義集 ゆ 定義集 よ 定義集 や やかん 毎昼「2個百円のパン」を買っていたおじさんの俗称。 野球 人生で一度も経験したことがないため、野球の話をふられても一切ついていけない。 山田太郎 漫☆画太郎氏による珍遊記の主人公。 戯言を聞いた時には「おもしれー!」と山田太郎系の笑いが起こる。 山登りの時にパチパチの服を着て

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定義集 ら

定義集 ら

定義集 り 定義集 る 定義集 れ 定義集 ろ 定義集 ら ラーメン通 うまいラーメンを作ることはできないが、うまいラーメン屋を「知っている」だけの人。 ライン 特に新しい技術ではないのに、情報弱者にうまく取り込んだアプリケーション。メールやメッセージのことをこう呼ぶ傾向にあるが、メールは手紙、メッセージは文言、ライン

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定義集 わ

定義集 わ

定義集 わ 「わぁ!」のおじさん かつて新京極に出没したピースマークの飾り物をいきなり見せてきて人を驚かせることを生きがいにしているおじさん。消息不明。 ワイルド系 髭を生やしただけの人。 わかさ 「海藻特集」という見出しを元に「若狭」と勘違いして父が買ってきた若返り系の雑誌。 ワキガ 海外に行き、現地の西洋食を食べ続

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特別企画 その4

すっかり秋の到来を感じさせる過ごしやすい季節になってきました。 以前から少し考えていたのですが、基本的に終わりのない追記型ページというものを設けようと思います。「ひとこと」では既に実施しています。ちなみに現在1万字を超えたくらいです。 以前から少し考えていたもの、それは定義集です。アランにちなんだ形になりますね。 完全

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さよなら私 改

前よりはかなりのスローペースになりましたが、ようやく本シリーズ(さよなら私 改)は最終回になりました。 スタートは6/5からなので約一ヶ月半かかりました。途中から溜めて細かく出すということをやっていたせいか、あまり何を書いたか覚えていません。ということで、またまた一覧表示しておきます。 特別企画 その3 さよなら私(み

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じゃまくさいが正しい 改

じゃまくさいが正しいということで、未だに改善されない「無駄な書類」や「服のタグと紐」、そして「礼儀と返事」などについて、さらに「じゃまくさいを利用する」というようなことについて触れていきましょう。 言い訳づくりや礼儀のための無駄な書類 豊かな国のはずなのに、未だに長時間労働が当たり前になっているにはいくつかの理由がある

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キープ・オン・バカさ 改

キープ・オン・バカさ 改

中学二年生くらいの頃の夏休み、友人と二人で滋賀県の近江八幡まで自転車で行きました。左京区の八瀬というところで後輪がパンクし、そのまま「途中」を越えて、下りに入るとチューブが外れて後輪に絡まり、なんとかちぎったものの後輪はホイールのまま近江八幡まで行くのでした。 今思うと狂気です。しかし、その頃から何か変わったでしょうか

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暇と退屈 改

仕事なんかが忙しくなると、「暇をくれ」と思ってしまいますが、実際に暇になってみると、よほどの才能がない限り一週間くらいでたまらないくらいの退屈がやってきます。 暇を潰すというのも才能ですが、暇を楽しむというのも才能です。いわゆる瞑想というものは、究極的な暇の極致です。 暇や退屈という苦悩 退屈な状況だと、たいてい不安要

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若いうち 改

僕は「夢」という言葉が苦手です。睡眠中の夢は大好きですが、「はみだした目標」的な方の夢という言葉には寒気がします。昔からです。 若者に「夢を持て!」と義務教育と体育会系はよく言いますが、「一生たまに遊んで、あとはほとんど寝て暮らす」ということに近いようなことを「夢」と定めると「ふざけるな」と叱ってきます。でも現実にこう

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人生サーファー 改

嫌な感情を感じれば、それはいくつかのことをお知らせしてくれます。 一つは、ひとまず自分の望む状況ではないこと、そしてもう一つは、対極にあるより良い感情への指針です。また、知らぬ間に出来上がっていた奥底に眠った信念などの存在も知らせてくれます。 嫌な感情は「お知らせ」 重要なのはそういった「お知らせ」であるということに気

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そこじゃない! 改

細かなところばかり気になって、大きく間違っている人がいます。他人が意見しても気がつかないし、無根拠な自信から逆ギレすることも。それを世間では「トンチンカン」と、呼びます。空気が読めない以前の問題です。 若者の若者たる所以はそのトンチンカンにありますが、いい歳をこいてもそれが治らない人もいます。地位や名誉や金のことで、常

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本当に好き? 改

じつはこの世の中は好き・嫌いで判断できないグレーゾーン”好きじゃないけど嫌いでもない”ものが大半を占めています。 大好きなあの曲も、あの食べ物も連続百回ならやはりどんどん嫌になってくるでしょう。そうなると好きでも嫌いでもない極めて中庸なものが一番安定的に必要であることに気づきます。 癖のあるものほど刺激的で一時的にはす

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愛は無報酬 改

愛と言えば聞こえはいいですが、真意は無報酬。愛されることなど望むことなく、ただアホウのように相手に尽くすことです。そんな大変なことはだれもしないし、やった人は変人であり偉人です。 育てる側にまわるとなんとなく感覚は掴めるものです。特に人間以外の何かを育ててみるとよくわかります。子育ては無条件に良いこととされがちですが、

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