風来坊と風物詩

ひとことで触れていましたが、少し前深夜に道端でおばあさんに声をかけられ、会釈をして目が合った瞬間に怯えられて逃げ去られたという感じのことが起こりました。

全国平均がどのようなものかがわからないのでなんとも言えませんが、そのような感じで「変な人出現率」においては京都もそこそこ高いのではないかと思っています。

変な人については細かく定義することはやや困難ですが、挙動不審な人を含め、少し不可解な人という程度であると捉えた上で、変な人の出現や、よくわからない絡み、「狐か狸に化かされた感のある出会い」について触れていきましょう。

変な人が次々に出現

毎年春になると変な人が増えるとか、年末にも変な人が増えるというようなことを聞いたりします。しかしながら、夏は夏で開放的な気分になってとか、秋は秋で祭りなどで変な気分になってという感じで、オールシーズンで変な人は次々に出現します。

「こんな時間にこんなところで何をしているのだろう?」

という人も見かけますが、僕もよく深夜に散歩したりしていたので人のことは言えません(内部循環とひたすら歩くこと)。

ということで、その人は何かの理由があって今その場所にいるのだろうということを思ったりしています。

変な人の出現率は一応夜、とりわけ深夜のほうが多いですが、特にそうした時間帯だけに限定されるわけではありません。

変な人と言っても「酔っぱらい」は大したことがありません。一応絡みたくない人ではあるものの、それほどな「変さ」はありません。基本的に絡まれるのは嫌ですが、想定内の絡みだったりするので対処も比較的楽です。

よくわからない絡み

変な人がただそこにいるだけならいいのですが、どこからともなくやってきて絡まれることもあります。

さらにその絡みが「よくわからない絡み」である場合はお手上げです。

そういえば中学生の時に同級生と一緒に帰路についていた時、会話の中で「オールナイトニッポンでやってたあれ何やったけ?」「猪木が馬場に変わるやつか?」というようなことを話していただけなのに、友人は急に推定25歳位の人に胸ぐらをつかまれ、ジッポライターを見せつけられ、「燃やすぞ!」と脅されたというようなこともありました。

「お兄さんお店どうですか?」的な絡み

また普段は行かない繁華街に行くとそれはそれで結構絡まれたりします。同窓会などがあって繁華街に行くようなときです。

「お兄さんお店どうですか?」的な絡みですね。

特に男同士だけで歩いているとすかさず声をかけてきます。

そしてほとんど無視するような形で去ろうとすると、最後の一押しをしてきます。一緒に歩いているみんながハットをかぶっていたりメガネをかけたりしていれば、「ハット割引!」「メガネ割引!」などと連呼してくるという感じです。そのような光景を拝むことができます。

狐か狸に化かされた感のある出会い

そういえば昔友人と二人で、自転車で川沿いの山手の方に冒険に出かけていたときのことです。確か中学校1年生の夏休みでした。

今でも狐か狸に化かされた感があるのですが、「こんなところでなぜ?」感満載のおでん屋がありました。場所は舗装されていない遊歩道のようなところでしたし、店の風貌としても屋台なのか何なのかわからないレベルで、実際におでん屋なのかすらわからないような感じでした。

幽霊のようなおばあさんに「食べていくか?」と言われ、僕も友人もまだまだ子どもだったので「くれるのか?」的な感じになり、普通にもらう感じで受け取った瞬間に「一人700円ずつ」という感じのことを言われました。

そのようなお金は持ち合わせていなかったので、すかさず断ったのですが、なぜか夏なのにMA-1を着た見知らぬおじさんが現れて、「おいおい、相手は子どもじゃないか」などといいながら、「そんな小遣いはもっとらんやろ。まあええ。食う段取りになってたとこやし、わしが出したるわ」などといいながら、代わりにお金を出してくれました。

頭の中は「???」という感じでしたが、少し小腹も空いていたことなので、川の方まで出ておでんを食べました。

川沿いの山道なので確かに市街地よりは涼しいものの、夏にMA-1、夏におでんということで、おじさんのことも店のおばあさんのことも何もかもわけがわからなくなって僕たちは急に怖くなりました。

「睡眠薬とか毒が盛られたりしていないだろうか?気付けば、神隠しのようにどこか別の場所に誘拐されるかもしれない。村のしきたり的なやつで生贄にされるかもしれない」

という感じの恐怖です。おじさんはグルかもしれませんし、おばあさんの風貌的にちょっと尋常ではないような感じがしたからです。

といいながら、確かおでんは普通に食べきったような記憶があります。

そして、僕たちはおじさんに礼を言いつつ猛ダッシュで来た道を戻る形で自転車を飛ばしました。

この思い出が何だったのか今でもよくわかりません。

そして、その時に一緒にいた友人に確認を取ろうにも、その友人は成人してすぐくらいに病気で亡くなってしまったので、もう僕の記憶しかありません。

とにかく不思議な感じでした。

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