うまいもんが食いたいとか、素敵な恋人に出会いたいとか、楽して生きたいとか、アイツが次々に要求してくるものに必死で対応しているのが悲しいかな「自分」です。言うなれば脳の奴隷が自分なのです。
脳との最終戦争とは銘打っていますが、戦ってはいけません。
「アイツ」の思うツボです。
ただただ、その構図だけ思い出せばいいと思います。
「俺、脳の奴隷になっていないか?」
と問いかけるだけでいいでしょう。
正確には自我です。
よく「俺は会社の奴隷じゃない!」と飲み屋で叫んでいる人がいますが、それでもその会社に居続ける理由はなんでしょうか。
確かに奴隷従属というのは、かなり嫌なものです。
そこには「自由」がない、という点が最たるポイントでしょう。
自分のしたいこととは裏腹に嫌なことをやらされるというやつでしょう。
で、じゃあ自由になったからといって何がしたいか、と問いただしてみると何もないと思います。
せいぜい「家で寝る!」程度でしょう。
会社に居続ける理由を正論らしいことでまくし立ててるのは「アイツ」です。
会社のせいにしていますが、実は、苦悩の大元はアイツです。
アイツは、自分が責められないように何か正論らしいことで、ひとまず矛先を別のものに向けるように仕向けます。
自分が勉強して知識をたくさん持っていればいるほど、アイツの攻撃力になってしまいます。
なんとか反論をひねり出して、戦ってみようとしても、論理的なフィールドでの戦いではかなり相手が優勢になります。
そして、神経をすり減らしてしまいます。
その瞬間も利用してきます。
「ほら、戦っても勝てないって。素直に俺の言うことを聞くことだな」と自分の存在意義を脅かさないように、追い討ちをかけてきます。
そんなときは惚けてみることです。
アイツが正論らしいことで攻めてきても、ふんふん聞いてみることです。
そして、言いたいことをすべて言わせたあとで、次のように言ってみましょう。
「よくわかったけど、わからんなぁ」
そして追い討ちをかけます。
「言いたいことはわかったけど、決めるのは俺だから」
おもちゃをねだり、駄々をこねる子供を扱うように、最終的にはお金を持っている自分にしか決定権がないのだと気づくことです。
そして毅然とした態度で、「そんなこと関係ない、だって、そもそもはないんだから」と言ってあげましょう。
改バージョン⇒脳との最終戦争 改
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