諸君、強くて高慢な精神の持ち主たちよ、たったひとつだけ諸君にお願いがある。われわれ他人に新しい重荷を課さずに、われわれの重荷の幾分かを諸君で引き受けてくれ。いうまでもなく諸君は強い人たちなのだから! 曙光 514 前半
わざわいだ!偽善の律法学者パリサイ人よ!
ということでしょうか。
「パリサイ人や取税人の類」ということで、案外取られがちな税金などについて書いていきます。
「働いた分の半分以上くらいは持って行かれてるよ♥」
え?
となる方も多いと思いますが、一応今の日本の税制や間接的に国に持って行かれている分をトータルすると、普通の勤め人なら半分くらいは持っていかれています。
表面上はそれほどでもないように見えますが、よくよく算出すると半分くらいは持って行かれているはずです。
実際の所得額から計算するのではなくて、全ての税金がまったく存在せず、「税金ではない」という名目で取られているようなものを全て排除してから、本当にもらうべき「自分が作り出した付加価値」から換算すると、それくらいの率になります。
搾り取られる付加価値
一応、株主への分配はなく、全て会社の従業員の所得に分配されるというモデルで考えてみたらわかりやすいかもしれません。
まあ単純に言うと、会社所有の車にまで税金がかけられているのだから、その納税分だけ、会社が生み出した付加価値からの自分の所得への分配分は減っているわけです。
そしてガソリン税(揮発油税及び地方揮発油税)がなければ、もっと安い経費で会社は経営できているはずです。利益が高くなれば、本来その分働いている人に分配されると考えみましょう。
通販の配送料ももっと安くなっていてもおかしくありません。ガソリン税の分が、サービス単価に転嫁されているということを見逃してはいけません。
強制力を持った徴収
また、税金ではないと言いながら、別口で徴収しているものがたくさんあります。
いろいろなインフラの料金に組み込まれている特別会計の部分なんかはわかりやすいですが、それ以外にも社会保険料も強制力を持った徴収ですから本質的には税金と変わりありません。
社会保険料と言えば基本的には健康保険と年金ですが、雇用保険や労働保険なども強制的に取られるので今回の話の中では対象になります。
確定給付ではなく確定拠出
そのうちの年金保険料も、「後で年金をもらえるんだから」と安心してはいけません。確定給付ではなく確定拠出なのでもらえる金額は不確定です。
確定給付は、受け取れる年金額が確定していますが、確定拠出は、受け取る時の「現役世代からの徴収具合」等々によって変動するということです。
全額自己負担のような格好
「半分は会社負担だ」といっても会社負担ということは、自分に入ってくる分が減らされていますから何の言い訳にもなりません。つまり、結局受け取る所得が減るので、ある程度の節税効果のようなものがあっても全額自己負担のような格好になっています。
税金の分が商品価格に上乗せ
一見、自分が負担しているわけではないと錯覚していますが、税金の分が商品価格に上乗せされている分などがたくさんあります。
自分に直接課されているわけではありませんが、税が課されているからこそ値段が高くなっている、ということは、結局それは税を払っているのと同じ、というような感じです。
ということで、個人が徴収されているお金は、単純に所得税と消費税だけというわけではないのです。
いくら扶養家族がいたりして所得税額が安そうに見えても、実際はすごい率で「労働で生み出した付加価値」を持っていかれている、という感じです。
強い人たちに 曙光 514
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