宿木(ヤドリギ、寄生木)は、 ビャクダン科ヤドリギ属の半寄生の灌木で、他の樹木の枝の上に生育するようです。セイヨウヤドリギ系の亜種らしいのですが、モノの見事に木と一体化していました。なお、宿木(ヤドリギ、寄生木)とは、広義にはヤドリギ類 (Mistletoe) の総称的な通称のようです。葉っぱは1組ずつ対になっており比較的肉厚です。ヨーロッパや西部・南部アジアが原産のようです。
宿木の葉っぱをよく見るとおもちゃのヘリコプターのプロペラのような形状をしており、革っぽいというよりも、おもちゃに使われるラバー系の素材っぽく、少し肉厚でした。
伏見区にて宿木というものを初めて見ました。宿主樹木としてエノキやヤナギ類、ブナ・ミズナラ・クリ・アカシデ・クワ・サクラ属の木など、他の木に寄生する植物のようですが、養子のうさぎの尻尾のような形状をしています。クリスマスのリースなどに利用されるようで旬のものといえば旬のものですね。寄生先の落葉樹が葉を落としている中、ヤドリギだけが地に根もつけず、宙ぶらりんで青々とした葉をつけています。
他の木への寄生のしかた
宿木(ヤドリギ、寄生木)の他の木への寄生のしかたは、想像通りという感じで、実を鳥が食べて、その糞が宿主樹木に落ちるとそこから発芽し、樹皮から侵入して根を張って育つという感じのようです。宿木の実には粘着性があり、その粘り気が鳥の糞にまで影響して、他の木に張り付きやすくなっているようです。
学名:Viscum album(Viscum album subsp. coloratum)
公開日:2018.12.04
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