天気が非常に異常であって、当てにならないと、人々もお互いに信用し合わなくなる。彼らはその上改革好きになる。なぜなら自分たちの習慣を脱しないわけにはゆかないからである。そのために専制君主は、天気が道徳的であるすべての地方を好む。 曙光 320
雨の日は営業に出ずに資料の整理などをした方がいい、と言われることがあります。それ程に天候によって人の気分などコロコロ変わってしまいます。晴れ晴れとした日には気分も爽やかになり、雨が降るときには少し感傷的になったり、少なからず実感があるようなことです。
コロコロ変わる天気
「コロコロ変わる天気が革命を呼び起こす。専制君主は、天気が道徳的である地方を好む」という点は、株式市場やサービスでも同じような事があるような気がします。気分を変えようとコロコロ変わるような市場よりも、安定したところの方が好まれます。
安定的なところを好むということで、安定しているものと安定していないものとの対比について触れていきましょう。
今より少し若い時に、なぜ最安のところにシェアが集まらないのか、ということを考えたことがあります。
なぜ最安のところにシェアが集まらないのか
高校生くらいの時はあまりお金がないので、かなりシビアな金銭感覚でした。1円単位まで計算するほどでしたが、それからしばらくして、少しお金に余裕ができた頃に、最安のサービスと、少し値段を上げたような所、そしてそこそこの値段のするところを比較してみることにしました。
概して最安のところは、不安定だったり横着だったりします。サポートセンターもパンクし、安値で売っているからこそ人件費の余裕が確保できず、サポート体制も取れない、というようなところでしょう。
杜撰なサポート体制に取られる時間
フリーダイヤルでしたが、担当者につながるまで、電話をつなぎっぱなしで2時間(モニターモードでしたから気になりませんでした)、その2時間でバイトでもしていた方がマシだというような気分です。
そんなことを数回繰り返すと、価格よりも安定的な方が結局イライラもなく、無駄な時間も過ごさなくていいというようなことがわかってきました。
この無駄な時間というものは、社会では賃金として経費がかかってしまうということです。個人レベルではあまり意識をしませんが、人を雇って人にお金を払うようになるとよくわかります。
迷ったり考えたり、調べたりする時間を買う、というようなことです。その間に自分の得意とするようなことでお金を稼いで時間を買ったほうがトータルでは収益が最大になるようなことです。
それでもスキルと仕事と資本がないうちは、自力である程度調べたりした方がいいでしょう。なぜなら、「無駄にぼったくり」なサービスがこの世の中にはたくさんあるからです。
ある程度いろいろなことを経験すると、自分の知らない分野で、それを自力でやろうとすると、今回のそれはどれほど調べたり考えたりすることに時間がかかるのかわかってきます。
ISDNからアナログ・ADSLへ
少し古い話ですが、インターネットは初期の頃ダイヤルアップ接続でした。画像の読み込みなんかは「ビッビッビ」とかなり遅く、サイト表示も格段に遅いものでした。
ネット接続に電話料金がかかるので、プロバイダとは別にNTTのテレホーダイという深夜の電話代が固定料金のものを使う時代でした。そこからデジタル方式であるISDNが出てきて少し速くなりました。
それから元のアナログ方式を利用するADSLが出てきて、ISDNより格段に速くなりました。
しかし、アナログのダイヤルアップからISDNに変える時に、家の電話回線を工事しています。これを何とかアナログに戻さなければなりません。
そこで、以前に家の電話回線を工事をした会社に電話しました。
すると出張費がかかり、1万5000円かかると言い出すのです。
そこでなんとか自力でできないものかと調べることにしました。
元に戻すのは数分で終わりました。
「なんじゃそりゃ」
です。
確かに大の大人を出張させるのですから激安とまではできないのでしょうが、ひどすぎます。
何でもカネで解決の前に、実験だと思えば遊びです。遊んだ上にお金が浮きます。
特にお金がない頃はそうやって、知識と技量とを身につけるのも面白いでしょう。お金を消費して遊ぶのではなく、お金が浮くのですから一石二鳥です。
何より、盲信することが無くなります。
天気について 曙光 320
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