人には「美味しいから」という理由に基づいて「食べたい」というのではなく「食べたくなる」から食べたい、という類の衝動があります。
好きなだけでなく、聴くと無性にベースが弾きたくなる、ドラムを叩きたくなる、ギターを持ってピッキングハーモニクスをしたくなるという衝動もあります。
同世代前後の人にしかわかってもらえないかもしれませんが、僕は中学生の頃からD-SHADEというバンドがかなり好きです。
(また靴が当時を彷彿させます)
中学生当時、あまり共感してくれる同級生はいませんでしたが、共感してくれる人は強烈に共感してくれるバンドでした。Break Out祭’98をビデオにとって何度観たことかわかりません。文字通り擦り切れるほど観ました。
まあ世間では昔から「ある類型に属する模倣ではないか?」というような議論もあるようです。
「だからその完成形なんじゃないか」
と思っています。
「ベースやドラムは打ち込みでいい」というようなことを言う人がいますが、発見次第グーで殴りましょう。
ドラムの楽しさ、すばらしさがわからなければ、打ち込みであってもつまらないものしか打ち込めませんから。
そんなやつの作る音楽に、叩きたくなる衝動は生み出せませんからね。
結局「楽器の楽しさ」を人から遠ざけることになります。楽器愛も共同創造の楽しさも生まれません。
ドラムの楽しさとカッコよさを伝える人がいなければ、人々がドラムに関心を向けることがありません。
ありがたい限りです。
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