どうも体の部分部分に秘めた痛みというものは、その痛みを受けた時の記憶等々と連動していたりします。
また、緊張の種類によって体としても緊張が走る場所が異なるため、ある部分の痛みや疲れは、それに応じた緊張のエピソードと連動していたりするようです。
先日、夜に眠れなくなり、いつもなら春先に起こるような緊張の解放が一気に起こりました。もしかすると「相手の空間に飲み込まれると調子を崩す」等々を投稿した影響かもしれません。
胸の真ん中にグーッと圧迫感が走り、痛みが走りました。
そして、記憶が急激に描写され、一気に涙が溢れてしまいました。そしてその後、すぐに体は解放されたようになりました。心地よくて眠るのがもったいないくらいの感覚でした。
その痛みと感情の種類は、かつて経験したものであり、それをさらに少し深くしたようなものでした。
どこかで触れていましたが、これは「父への思い」のようなものであり、とりわけ事業が廃業となった頃の父の辛さや、その情けない姿を責めた当時の自分の心の狭さ等々についてです。
20代の頃、立てないほど泣き崩れた日
20代の時に一度、怒涛のようにそうした記憶が蘇り、立てないほど泣き崩れて、一気に解放されたような経験があります。
仕事や外の社会との関係は、父との関係が大きく影響するというようなことが言われたりしますが、その時からどんどん社会の中でうまくやっていけるようになった気がします。
まあ単純には、子供目線で自分たちの都合や社会的な常識等々からしか物事を見ていなかったものの、感情面を含め本当の意味で相手の立場に立てたというような経験でした。
大人といえど完璧でもなく、常にしっかりしていて強いわけでもないということ、そして「それでもまあ愛情等々から踏ん張ったりしていたのだろう」というようなことが「自分が人に判断されていくような状況」に陥った時にズドンと降りてきたような感じでした。
その時、そうして当時失業者としてボロボロになっても何とか踏ん張っていたにもかかわらず、さらに「家族からの責め」等々の追い打ちをかけられ、一切の尊厳を喪失していたという父の状況は、あまりにもかわいそうだと言うようなことを思ったりしました。
ダメなところもたくさんありますが、それでもまあ何とか踏ん張っていたというところを誰も承認せず、ある意味存在を否定され続けていたというのはあまりにも不憫です。
称賛するほどのものではないですが、それでもまあ、投げやりにならずにいてくれたのは本当に良かったと言うようなことを思い、感情が爆発しました。
僕の知らないところで、ロクでもないことをしていることもあるかもしれません。しかし、逆に僕の知らないところで、誰かと戦ったりとか、歯を食いしばって耐え忍んだこともあるのかもしれません。
そんなことをあまり想像もしないまま、今の都合だけで、モノを言っていた自分が情けなく、また、父のすごさやありがたさを感じたりもしたわけです。
自分は「調子が悪い」とか「いつも完璧なわけ無いだろう」というようなことを当たり前に扱って、相手には完璧でいて欲しいというような、そんな都合のいい考えがどこかに潜んでいましたが、それがすっかりなくなりました。
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いろいろとやってみても、それが評価されるどころか、それが当たり前となり、調子が悪くなってうまくいかなくなると責められるような、そんな世界はゴメンです。
「そんな世界はゴメンだ」
そうしたことを自分は思いながら、相手にはそんなことをしてしまうような、そんな世界はゴメンです。
当たり前に見えることも当たり前ではないという事実を忘れる人ばかりだったとしても、自分は忘れないでおこうと思うと、父への思いが溢れてきました。
そんなことを思い出した理由
そんなことを思い出した理由や胸の痛みはきっと、先月末くらいから何件も続いた、仕事上の「伝えるのを忘れていました」系の連絡です。
意図してか意図せずにかはわかりませんが、決済後に言ってくるので「それくらいならやっておくか」という感じになりやすいような内容ばかりでした。
それが一社からならまだしも別々の数社から同じような形で連絡が来たため少し辟易しました。
「それくらいなら追加費用はもういいですよ」
となりそうなところですが、こうした点は父との約束があります。
「あれやこれやでうまく使ってやろうとするやつを許すな」
というようなものです。
なので、もちろん全て追加費用を請求しました。
公私ともにケチくさいようなことはしたくありません。
でも、程度は様々ですが相手の横着さや杜撰さに付き合っても、それが当たり前になり、要求が限界を超えた時に断ると逆恨みされるのがせいぜいです。
そうした時、父も同じような思いを何度も経験したのだろうということを思い返し、体に緊張が走りました。
そしてそれが限界に来たため、胸の痛みを解放するために、そうした記憶を呼び起こしたのでしょう。
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