アフォリズム 801-810

アフォリズム 801-810

  • 801.他人への干渉
  • 802.常軌を逸する
  • 803.本能的満足
  • 804.愛の性質
  • 805.消えていったあいつ
  • 806.乗り越える対象として
  • 807.すぐに本質が露見する環境
  • 808.道の途中
  • 809.学びを阻害するもの
  • 810.感情と思考の整合性

801.他人への干渉

他人を通じて何かを学ぶということはできるが、あまり他人の人生に干渉することは避けた方がいい。

求められもしない助言によって相手を動かした、自分の意見が通ったという実感を得たいがために、前のめりになることも避けるべきである。

まして、相手の人生を変える、相手を救うというようなことを変に意気込むと、ただ振り回されるだけになるだろう。

もちろん、振り回された分だけ何かしらの成長にはつながる。

もしも振り回される覚悟ができた時は、相手と共に歩むと良い。

ただ、振り回される覚悟の上であったことを忘れてはならない。

802.常軌を逸する

右を見て左を見て、ただ同じようにやっていたのではたどり着けない境地がある。

ある種狂人のごとく常軌を逸するほどに物事を行うと、限界を何度も突き破ることになるだろう。

ただ、常軌を逸するとしても、それは勢いと思い切りであり、合法かつある程度の倫理の範囲である。

ある程度世の常識を知らずに行えばただの狂人である。

本質からズレたことを行うのもただの変人である。

それらを避け、照準を合わせて、かつ、「いい人だと思われよう」という呪縛を解くと、強烈な勢いと思い切りが生じる。

803.本能的満足

己の弱さから相手に尽くすだけの男は、女の本能を満足させることができない。

思考上の感謝はあっても、動物としてのメスが相手を拒絶していく。

その一方、何もせず偉そうにする男が相手にされているというのは、不平等に感じる。世界を呪いたくなるだろう。

世話好きな気の良い男が拒絶され、不良のような横暴な男が一定の女の支持を得ているという構造は、未成年の頃から垣間見れる。

頭で考えた倫理上の異常さはあっても、それが現実である。

良き人格を持ったのであれば、悪しき者より強くなれ。

804.愛の性質

愛の定義は多岐にわたるが、やはりそれは穏やかで力強いものである。力強いが穏やかである。

多少なりと欲や怒りに近い要素があったとしても、本来、対象への依存や破壊が生じるような激しさはない。

805.消えていったあいつ

消えていったあいつのように、自分も誰かにとっては「消えていったあいつ」なのだろう。

806.乗り越える対象として

気楽さとは程遠いような相手も、乗り越える対象としてそこに存在していてくれたことにありがたみを感じる。

807.すぐに本質が露見する環境

ある程度インターネットで個人的な発信ができるようになってからの社会環境の特徴の一つは、本業とは関係ないところに対する言動によって本人の本質がすぐに露見し、本業に影響を与えてしまうというような点である。

良くも悪くもフィルターがあまりないということになるが、本人の気質によってマイナス面が際立つ。

808.道の途中

やはり楽しみは達成よりもその途中の方が質も量も多い。

809.学びを阻害するもの

純度を高めた刺激を与え、学びを阻害するものは数多くある。

810.感情と思考の整合性

感情のエネルギーで思考を回す時、感情と思考の整合性が取れておらず客観的には意味不明の論理を展開している場合がある。

エネルギーを純化し、思考の対象を抽象化すると、良いふうに論理を展開していくことができるだろう。

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Category:アフォリズム

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