最近いただいたご連絡の中で、娘や育児について触れられているものが結構あったので、おんぶ散歩の効用についてでも書いていきましょう。
こうしたものを書くのは俗に言うイクメンアピールのようで避けたいところですが(行政に定義されてたまるか根性ですね)、特に非公開にする必要もないので触れていきます。
ただ、僕は養子のうさぎ他、たくさんの動物のおかげで世話に関してそれを趣味化する性質があるだけであって、そうでない人に強要するのはやめてください(何とか夫にやらせよう論が多すぎる気がしますが、あまりに詰めると夫は潰れます。男性ホルモンの低下も危惧されるところです。親類、お金、行政サービス等いろんなものを利用してください)。
本格的におんぶ散歩の習慣ができたのが、0歳7ヶ月くらいの時からです。
子の様子を確認できるからと抱っこが主流ですが、姿勢、使う筋肉の関係で疲労度が全然違いますので、おんぶを推奨します。
なお、大人と同じ方向を向くということで、脳の発達にも良いようです。
おんぶ散歩の効用はたくさんありますが、このおんぶ散歩は一石二鳥どころではないくらいのメリットがあります。なので、合理性を追求すると、やらない理由が見つからないという感じになります。
基本的なメリットは、親子の愛着形成、寝ない子・夜泣きをする子が眠りにつきやすい、おんぶする側のアクティブレスト、その他、おんぶ散歩に行っている間は妻等々、家にいる側が休める、というような点です。デメリットとしては、歩く手間や男性ホルモンの抑制、それに関連する社会関係性への影響という点くらいでしょうか。
寝ない子に おんぶ散歩で 放熱+オキシトシン充填
おんぶ散歩の習慣ができたのは、単に夜に寝ないからですね。
寝ない、夜泣き、夜驚症に対して、どこの情報を頼っても、専門家に聞いても「仕方ない」等といいます。
「仕方ない」しか言えないなら専門家の称号を外したほうがいいですね。
…
というのはさておき、ふれあいはオキシトシン(愛情ホルモン・幸せホルモン)が出ます(養子のうさぎですら撫でまくるとよだれを垂らしていました)。
おんぶなり抱っこなりは、子どもにとって強烈にオキシトシンが出ます。
ただ、睡眠に関しては、深部体温を下げるということも重要です。手足や頭から放熱するというのが重要です。
おんぶ散歩は、この放熱とオキシトシン充填を一気に叶えます。
個人差はあるでしょうが、オキシトシンは15分程度で満タンになります。
ちなみに真冬でも防寒を被せれば大丈夫です。
もちろん15分でもダメな時はあります。それはオキシトシンの問題ではなく、ドーパミン(運動を促すホルモン)が出すぎていること(単純に興奮ですね)などの問題です。また、日中の日光浴が不足してメラトニン(睡眠ホルモン)が不足していること等々も関係しています。
30分程度おんぶ散歩を続けて寝る気配もないなら、一度家に帰りましょう。
幼児のスマートフォン視聴とドーパミンと睡眠
余談かつ参考程度ですが、ドーパミンについても触れておきます。幼児にスマートフォンなどでYouTube等の動画を見せることは厳禁です。月齢・視聴時間にもよりますが、情報処理が追いつかず短期的に頭が狂います。テレビの方が随分マシです(うちにはテレビはありませんが)。とりわけ睡眠に影響が出ている場合は要注意です。
特に「選択させること、終わったらすぐに次を選ぶこと」や「伝統的なものを除く幼児向けの動画」は厳禁です。
近年の幼児向け動画は、飽きる頃にシーンを変え、刺激を与えて見続けるように設計されている(広告収入目的です)ため、ドーパミンが出すぎます。特に夜間は厳禁です。
本人は気に入って、見ている間親が休めるからといって利用し続けると、ロクなことにはなりません。動画が見れないということに対して癇癪を起こすようになることもあります(禁断症状です)。
やたらと「まばたきをするキャラ」を多用したような、近年の幼児向け動画は、広告収入のために未発達な子どもの脳を利用しているだけです。半ば悪魔のようなものだと思っておくくらいで良いでしょう。
こうした習慣ができてしまっている場合は、自然体験を連続させるとリセットされる傾向にあります。
おんぶする側の効用
ちなみにおんぶする側にもメリットはあります。一番は「アクティブレスト(積極的休養)」になるという点です。動くことで血流も良くなり、ホルモン分泌も正常化しやすく体調が良くなります。
また、普段抱っこしている場合は、おんぶをすることで姿勢の矯正にもなります。
よく言う「オキシトシンが出る」という点については、基本的には抗ストレス的な効用もあるものの、男性の場合はやりすぎると男性ホルモン・テストステロン(やる気や闘争心に関係しています)が抑制され、悪影響が出る場合もあります。端的には「社会での戦いに負けやすくなる」というような感じです。
ただ、おんぶ散歩は、太もも等への負荷によってテストステロン値も上がります。普通に家で抱っこするだけだと、オキシトシン側に傾きすぎますが、おんぶ散歩をすることで、筋肉への負荷によりテストステロンが高まるため、ある程度バランスが取れます。個人差はありますが、それでもオキシトシンに寄る事が多いと思いますので、男性の場合はほどほどにした方が良いかもしれません。
「オキシトシン値が高まると育児に参加しやすくなる」というような点ばかりが強調されますが、代わりに仕事がうまくいかなくなります。ついでにいうと自信や男性的魅力がなくなり、周りにもナメられやすくなります。親子以外の社会関係性(夫婦を含む)に影響があるため、メリットだけでなくデメリットもよくよく検討する必要があります(あまり影響なく育児を維持できるのはオキシトシンに負けないスーパーZ会くらいです)。
さて、そもそもが疲弊しているので、おんぶ散歩を始めるまではかなり億劫かもしれませんが、基本的にはおんぶ散歩をした方が体調は良くなります。
なお、散歩等の軽い運動によるアクティブレストは、親の側のドーパミン不感症(うつ傾向)や、イライラのピークが早い時の状態である「扁桃体の尖りや腫れ」も落ち着きやすいというようなメリットがあります。
おんぶ散歩の思い出
おんぶ散歩は、夜に寝ないときだけでなく、昼、夕方、様々な時間に行きました。そうすると子どもはオキシトシンが充填されます。
月齢にもよりますが授乳後くらいほっぺたがぷっくりします。
また日中ならメラトニン生成にも一役買います(ただ、これはベビーカーでも一緒です)。
おんぶ散歩を義務や「睡眠のため」にするともったいないと思っています。色んな思い出ができますね。
冬の星空は綺麗でした。自分の白い息を見て思わず「夜空ノムコウ」を歌ってしまいました。
ちなみに天気は関係なくでした。雨の時は雨の強さにもよりますが、抱っこ姿勢の時もありました。
そういえば、おんぶ散歩に行き始めてしばらくした時のことです。おんぶで図書館に行ったのですが、本人が言葉の練習をしている頃だったということもあり、急に「とうちゃ、とうちゃ」と連呼し始めました。
普段恥ずかしいという感情を感じない僕もさすがに少し恥ずかしくなりました。
こんな思い出もできるのでやはりおんぶ散歩が趣味になります。
「もし孫が生まれたら、孫をおんぶするぞ」と、遠い未来の幸せを思い描いたりしました。
たくさんの人に声をかけられる
また、おんぶ散歩をしていると、たくさんの人に声をかけられます。
今までは会釈くらいしかしたことのない近所の人達にも話しかけられます。
すると面白い話を聞けたりするので、やはりおんぶ散歩は面白いですね。
近所の80代のおじいさんが、今50代の息子さんの小さい時のことを話してくれたりします。
おんぶされている娘が「とーとーとーとー」と言うので、僕が「少し歩いて踏切を見に行くんですよ」とそのおじいさんに言うと、
「うちの息子はな、クンクンクンクンって言ってたわ。でもな、それをワシは『カンカンカンカンやろ!』って怒ってな、何で怒ったんやろ…あの時の息子に謝りたいな、って今は思うなぁ…」としんみりです。
で、後日、当の息子さんを見かけると、「ああ、あの人は小さい時に踏切の音をクンクンクンクンって言ってたんやなぁ」と思います。そうすると、その方は50代のおじさんですが可愛く思えてきます。
おんぶ散歩中に出た娘の本音
まだ二語発話程度しか話せなかった時のことです。
ある時おんぶ散歩中に娘が泣き始めました。
「帰るのは嫌」と言い始めたので結局1時間半弱歩くことになりました。その間に、言葉は完全に通じないもののお話をすることになりました。
他心通の出番です。
しつこく泣いて帰らないつもりだったので、心を読んで言葉に変換し、その旨をお母さんに伝えるということを言うと泣き止みました。
現役でおんぶ散歩
幼児になった今でもたまにおんぶ散歩に行きます。
歩けるようになってからは二人で歩いて散歩ということもよくしますが(子守唄と夏の空)、夜の時間帯などにおんぶで散歩に行くこともあります。
おんぶ用の抱っこ紐の限界は20kgのようなので、まだ限界には達していませんが、あまり長時間行くと本人の下半身が荒れるのと、僕の足の腱や肩等にダメージがくるので時間は短めです。
しかし、おんぶ散歩に誘うと本人はテンションが最高値に達します。
そのうち抱っこ紐が切れてしまうのではないか、とも思いますが、一応限界まではたまに連れて行こうと思います。
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