たんころりん 妖怪ブロンズ像
柿の実をとらずにそのままにしておくと「たんころりん」という入道に化ける。出現地は、宮城県。
水木しげるの妖怪事典によると、「たんころりん」にまつわる話は次のようなものになる。
昔、仙台の二十人町の旧家に柿の木が5、6本あったが、家には高齢者しかおらず、人手が無いため柿の木に成った実をそのままにしておいた。このように実が成っても放置されると柿の木としては面白くない、ということから柿の木が化けだすという。
ある日の夕暮れ時、町の中を見たこともない入道風の男が柿を袂に入れて歩いており、よく見ると袂から柿を落として歩いていた。町の人は男の後をつけてみると、男は旧家の門の中に入り、柿の木の前でスーッと消えた。という話がある。
類似したものに赤い顔をした「柿男」というものが、夜に雨戸を叩くという話もあるようである。
タンコロリン
公開日:2020.07.25
最終更新日:
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