花束のある生活がいい。
行きつけの花屋さんは素敵。
真剣な眼差しの奥に、試行錯誤を感じる。
微かに浮かべる微笑に感情を感じる。
その指先は直感に任せる様に作品を創りあげていく。
ふと「これなんですか?」と尋ねた花に見えぬ花。
「ここに置いてある中で一番好きな花なんですよ。」
と笑顔な彼女。
こういう生活はどんな毎日なんだろう?
昼間から酒を飲む一日。
真の美しさを知らなくても、心はどこかで動いてる。(2006年03月)
グリーントリュフだったようです。
白い花
道端で出逢った彼らは温かかった。
僕が気まぐれに歩き出さなかったら出逢えなかった。
その瞬間は、誰よりも温かかった。
心理学者でもなく、人でもなく、脳を持たない花。
陽だまりと僕と彼ら。
遠い春の昼下がり。
ある自由人は言った。
「何かを選ぶということは、何かを捨てるということ。」
そして、全てを認めるということは全てを認めないということ。(2006年01月27日)
遠い、ある昼下がり
「どうしたんだい?」
こんな言葉が出てくる。
彼は何も言わず、夏の終わりを告げる。
そんなこと知る由も無い。
それは僕の方か?
そんな日常。
ある数学者が言った。
「芸術には心動かされ、現物には心動かない。
可笑しな生き物、人間」
その価値はどこにあるのだろう?(2006年01月18日)
いつもの景色
いつも通りの道でいつもと同じ時間でも、表情に常はありません。
それは人であっても書物であっても同じこと。
美しいものはすぐ目の前にあるのに、どこか遠くにあるのではないかと模索することのないように。
“花の絵画には感心して、花に関心を向けないとは悲しい生き物よ”と、
パスカルに嘆かれないように。(2013年7月5日)
公開日:2014.10.23
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