ウィーヴァー-ブレイ効果(Wever-Bray effect/ウェヴァー‐ブレイ効果)とは、ウィーヴァー氏とブレイ氏よる電気生理学的研究報告において示された「猫の第八脳神経にあてた電極から導出した電流を増幅すると、元の音刺激である純音および音声が復元される」という現象のこと。音響に反応して内耳の蝸牛中のコルティ器官の有毛細胞に電位が誘起される現象で、蝸牛マイクロフォン効果とよばれることもある。
ウィーヴァー-ブレイ効果は、猫に音を聞かせ、猫の神経にあてた電極から導出した電流を増幅し音波にすると、話し声を容易に聞き分けられる程度に元の音と同じような音が聞こえことを発見したという報告である。
ウィーヴァー氏とブレイ氏によるこの電気生理学的研究報告の結果は、音刺激の性質は蝸牛(内耳にある聴覚を司る感覚器官)では分析されず、そのまま中枢に送られると考える電話説を支持する証拠とみなされたが、後に彼らが記録した電気活動は脳の活動以外に蝸牛内で生じた受容電位が含まれることが指摘され、蝸牛が音波の分析を行うとする場所説を否定する証拠とはならないことがわかった。
ウィーヴァーブレイ効果(Wever Bray effect)
公開日:2018.10.20
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