本当はモテたいわけじゃなくて、モテてるところを他人に見せて羨ましがらせたいだけのこと。そんなつまらない優越感だけのために我々は悩んできたわけです。
もっと好きに生きたらいいんじゃないですか。
「アンチエイジングが趣味」とか本当かな、と思います。
世界に誰ひとりとして「見せびらかせる人」がいなくなった状態でも、なぜかやり続けてしまうものが好きなことです。
カッコイイ、カッコ悪い、そんなことを気にせずに生きればかなり身が軽くなります。
苦しんでいる人は、+αのポイントばっかり磨くことにムキになっていて、本質的な部分を直視しないで生きようとしています。
「モテ」のコーナーなので、それに沿って考えていきましょう。
まず、本質的か「+α」の部分かを見分ける簡単な公式があります。
それは「離婚の抑止力として機能するかどうか」をベースに考えてみる、ということです。
かっこいい髪型をしていたとします。
それをもって離婚を考えている人が、離婚を思いとどまるでしょうか。
おそらくノーだと思います。
同様に、「ピアノが弾ける」という能力があったとします。
それが抑止力につながるでしょうか。
次に、風邪の時に看病してくれた「記憶」があるとします。
それは、もしかしたら抑止力になるかもしません。
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以前、若くに結婚して、式を挙げられなかった夫婦が、結婚5周年の時に式を挙げました。
そこで、新郎(新しいのかはさておいてください)が、新婦へのメッセージと題してスピーチをしていました。
かなり挙動不審です。おろおろおろおろしながら、マイクに顔を近づけました。
「ぼ、僕は、口が上手くないので、気持ちをうまく伝えることができません。ですから、ちゃんと働いて、精一杯働いて、その行動で、彼女に気持ちを伝えていこうと思います」
そして、新婦のアンサーソングです。
「熱があるときに『仕事を休んで!』って言ったのに、手を振りほどかれた時には、ただの男のつまらないプライドだと思っていました。でも、いまその意味がわかって、私は世界一幸せな奥さんだと思いました」
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いやぁいい男だなぁ。いい夫婦だなぁ。
改バージョン⇒モテより大切なこと 改
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