完全で軽快な文体は、完全な聴き手に対してのみ許される。曙光 375 末文
僕は特に「尊敬する人」がいないのですが、「すごいなぁ」と思う人はたくさんいます。
そのうちの一人は、合気道の塩田剛三さんです。またもや故人ですね。おそらく一般に認知されている人の中では、人類史上最強の武道の達人ではないでしょうか。
塩田剛三氏
女性、特に女の子には知っておいてほしいのですが、力で男に勝てなくても問題ありません。その相手の力を利用することで、相手を返り討ちにすることもできるからです。
動画は削除されたようです
塩田さんは、合気道の極みは「自分を殺しに来た相手と友だちになること」と語っていたそうです。
物理的な大きさや力で勝てなくても問題はありません。
心技体の言葉の通り、そんな体つきの問題などは最も軽視されるような部分です。
もちろん僕は合気道の達人でも何でもありません。
ただ、武道をやっている人以外なら、おそらくどんな大男にでも勝つ自信があります。
さて、いきなり脱線気味かと思われた方もいるでしょうが、これは武道の話だけではありません。
いじめと笑い
昔「放送室」で松本人志さんと高須光聖さんが言っていましたが、基本的には誰でも一度は「いじめられかける」はずです。
そのいじめられかけた時の返しによって、本当にいじめられてしまうか、友だちになるかというところが決まります。
まあすべてのケースで同じというわけではありませんが、確かにそのような要素はあるはずです。
パワーに対して怯んだり、弱いながらもパワーで押し返そうとすると、負けてしまいます。
そんなときは相手のパワーの流れを読み取って、流してしまうのです。
それは会話における「スルー」というわけではなく、方向バランスを崩してしまえばいいという感じです(そのために時と場合によって本当に「スルー」を使うのも有効です)。
ということで、物理的な取っ組み合いであっても、会話であっても、パワーで相手に勝つ必要はないということです。
基本形のイメージとしては次のような感じです。
負けてしまう場合
相手のパワー
左↓↓↓↓↓ 右↓↓↓↓↓
パワーのぶつかり合いにおいて押されてしまう
左↑↑↑↑ 右↑↑↑↑
自分のパワー
力を流すことで倒してしまう場合
相手のパワー
左↓↓↓↓↓ 右↓↓↓↓↓
片側は押し返し、もう片側は押し返さない
左↑↑↑↑ 右
自分のパワー
これで相手はコケますね。こちらは相手が姿勢を崩す方向も予めわかるので、つられてコケずにかわすことができます。
いじめられかけたときの「若干バカにしたようなイジり」に対しても、このような感じでボケるかツッコんでみてください。
あまりにはっきりと物をいう 曙光 375
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