雨ふり小僧(あめふりこぞう)妖怪

雨ふり小僧(あめふりこぞう)妖怪ブロンズ像

雨ふり小僧(あめふりこぞう)妖怪ブロンズ像

雨ふり小僧(あめふりこぞう)妖怪ブロンズ像

「雨師」という雨を降らせる神様に仕える子どもの妖怪「雨ふり小僧(あめふりこぞう)」。出現地は、東北地方。

ちなみに手塚治虫氏のマンガに同名の「雨ふり小僧」というものがあり、個人的には結構好きだったりします。

水木しげるの続・妖怪事典によると、雨ふり小僧は、雨師に仕える子供の妖怪であり、雨の降っている野原などによく現れるという。雨ふり小僧についての話には次のようなものがある。

ひとつは、ある男がある晩家に帰る途中に不意の雨にあい困っていたところ、柄のない傘をかぶって提灯を持った小僧とあった。そこで男は強引に小僧から傘を奪い取って走り出し、家まで帰った。ホッとした男は傘を取ろうとしたが頭から離れなかったという。

もうひとつは、東北の狐と雨ふり小僧の話で、ある時、峠の狐が雨ふり小僧に「魚をやるから雨を降らせておくれ。娘の嫁入りをするから」と言った。雨ふり小僧が「承知した」というと、たちまちあたりはほんのり暗くなった。小僧が手に持った提灯を振るとにわかに雨が降り出した。その中を狐の嫁入りの行列が続いたという。

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