畳叩き(たたみたたき)・ばたばた 妖怪

畳叩き(たたみたたき)・ばたばた

畳叩き(たたみたたき)・ばたばた

畳叩き(たたみたたき)・ばたばた

夜中に畳を叩くような音を立てる妖怪「畳叩き(たたみたたき)」。別名「ばたばた」。出現地は、広島県、高知県、和歌山県。

水木しげるの妖怪事典によると、芸州広島のあたりに「ばたばた」と呼ばれる一種の怪物がいて、夜中に屋根の上や庭先から杖で畳を打つ音に似た声がするという。ある物好きが招待を見破ろうと声のするところに行ってみたが、必ず七、八間先(間は約1.82m)にその音が鳴り、行けども行けども正体を見極めることはなかったということのようである。ばたばた・畳叩きは、川下にある六町目の町に頻出し城内にも出現したりしたようである。「冬の夜、西北風の吹き出しに、この音が六丁目七曲りの辺に起る」と昔の随筆にあるようである。

なお、「畳叩き」の呼称は広島においてであるようであるが、このばたばた・畳叩きは、土佐(高知県)や和歌山においても出現する。土佐においては、狸の仕業とされ、和歌山においては冬の夜に出るとされている。

水木しげるロードの妖怪 身近なところにひそむ妖怪たちへ戻る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語のみ