川うその化け物 妖怪ブロンズ像
人里の近くに住みつき、娘や子供の化けて人間を驚かす妖怪「川うその化け物」。出現地は、能登(石川県)。
水木しげるの妖怪事典によると、昔から「かわうそ(獺、川獺、河獺)」は化けると言われており、能登においてはかわうそは二十歳前後の娘や碁盤縞の着物を着た子供に化けてくるようとされている。
「誰だ」というと、人ならば「オラヤ」と答えるところ、川うその化け物は「アラヤ」と答え、また、「お前は何処のもんじゃ」と聞くと「カハイ」と答えるようである(水木しげる 妖怪百物語では、「オラヤ」は「おらや」、「アラヤ」は「あわや」、「カハイ」は「かわい」と表記されている)
水木しげる 妖怪百物語によると、夜、碁盤の目のような縞模様の着物を着た子供に化けて酒を買いにくるようである。また同じ石川県でも能登ではなく小松付近においては、川うそとは呼ばれずに「がめ」と呼ばれ、誰だと問いかけた際に「うわや」と答えるとされている。なお、クシャクシャという足音がするようである。
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公開日:2020.07.25
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