カテゴリー別アーカイブ: 質疑応答

質疑応答コーナー

「常識」という言葉を使う人の常識について

「常識」というものは、ある空間における快適性と一致した適切な言動というようなものであり、観念や信念のようなものに基づいています。 ある空間の中で、「敵対視されず快適に過ごしたいのであれば…」というようなもので、カント的に言うと仮言命法というようなものになります。 仮言命法ゆえに、絶対性、普遍性はありません。 ある組織の空間であれば、目的、運営における合理性から「空間における快適性」が決まります。 株式会社であれば収益という目的に対して、それに沿った言動が求められるという程度です。 ― 自他共に快適に過ごせるようにと

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タイムカードに関する張り紙について

「キャンペーンを一通り確認してからタイムカードを切りなさいという張り紙」について質疑応答コーナーにて軽く触れておきます(全く関係ないこともありませんでしたが、いただいたコメントの対象投稿が一応テーマ違いであるため、こちらに移動しました)。 なお、一般論にしか触れず、個別具体的な法律内容には触れませんのであしからずご了承ください。 キャンペーンを確認してからタイムカードを切りなさいという張り紙 ぼっすーさんこんばんは。 今回は法律に関する相談です。 私は今、某有名チェーン飲食店でアルバイトをしています。 アルバイト先

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趣味や職業と生き物の命と不殺生

「趣味や職業と生き物の命と不殺生」ということで、生き物の命と人が生きていく上での殺生について触れていきます。 たくさんの数のご連絡の中から「趣味の釣り」や職業として殺生を避けられない職業についてのご質問を受けました。 趣味としての釣りにおいては、海の生き物に対する殺生が関連し、ガーデニングにおいてもいわゆる雑草取りや害虫駆除という殺生が関連してきます。 職業としては、畜産や漁業・狩猟をはじめ、農業や造園であっても先のガーデニングと同様の殺生が関連してきますし、清掃や建築関連であっても多少は関連してきます。 究極的に

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有身見とヴィパッサナーと諸法無我

有身見とヴィパッサナーと諸法無我といった感じで、ご質問のご連絡を受けた中から諸法無我に関連したものを一般化して残しておきます。 「有身見を錯覚であると見破るヴィパッサナー」、「自己観察中の自分は一体何者なのか?」、「ふたつの心が同時に生まれていることになるのか?」、「諸法無我に関する哲学的・科学的な構造の理解」、「五感で得た情報をありのままに捉えられず、自我によって演算してしまって、悲しいという意識が生まれたのか?」、「自我がない状態では、五感で得た情報から悲しいという意識が生まれず、心があるがままの情報を認識する

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真我の否定、心と意識の違いと諸法無我

真我の否定、心と意識の違いと諸法無我といった感じで、ここでは、ご質問のご連絡を受けた中から諸法無我に関連したものを一般化して残しておきます。 「真我という概念の否定」、「色即是空の空」、「心身二元論・霊肉二元論と心」、「心と意識の違い」、「一つのチャネルである意識」、「認識する働きである心」についての質疑応答について記載しています。 諸法無我は、極めて理解しがたい理になります。 諸行無常や一切行苦に関しては、概念の抽象度を落としてでも示す事ができるため、その解説が比較的たくさんあると思いますが、諸法無我は、レベルを

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「独りで歩む」 独立自由と対人関係

「孤独のままの方がよいのでしょうか?」 「どうしても人と関わらないと生活できません」 一応今回の質疑応答の最終回は、上記のような問いに対して、総まとめとして「独りで歩む」について触れていこうと思います。 「独立自由」という言葉を見ると「脱サラして独立するぞ!」とか「自立した生活を!」というようなことになりそうですが、多少被っている面もあるもののそういった感じではありません。 孤独のままの方がよいのか? 何かとの関連性が無ければ無いほど、煩いは少なくなっていきます。 「孤独のままの方が良いのかどうか?」 という思いが

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わかりやすい「おすすめ本」

「同じ経験はできませんが、どのような本を読んだら良いですか?」 メッセージのみならず、現実社会でもやはり会話の節々に出てくるような話題です。特に若い方で読書に慣れている方からはよく言われるご質問事項です。 ただ、あまりに「おすすめ本」と書いてしまうと、まるで胡散臭いアフィリエイターです。 彼らは「売ろう」と思って記事を書いていますが、売ろうとしているので純粋なレビューではありません。人のレビューを転載するような形で紹介しています。このサイトは、そういったタイプのものではない上に、もちろん広告も貼りません。 売れてい

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がっかり感が止まりません

「『最大のがっかり』のようなものが来てから、がっかり感が止まりません」 参考 最大の「がっかり」 このがっかりに対して触れる前に、少し要約抜粋しておきましょう。 今に集中すればそう言った瞬間はすぐにやってきます。 今まで見ていたのはなんなのか、ということにもなります。しかしそれは単なる記憶であって、本当に実在しないことを実感します。 今を捉えようとしなくても、哲学的な思考の限界を超えたとき、論理的な限界の「行き止まり」をすべて見つけて最後に「自分」までその対象にしてしまった場合は、勝手にそういった瞬間が訪れるかもし

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自我の領域

「自我の領域ではない領域とは何ですか?」 自我の領域ではない領域です。 という同語反復です。 … さて、釣りページに「自我の領域から離れなさい」と書いているからでしょうか、やはりよくわからない事柄なのかもしれません。ということで、「自我の領域」とは何なのか、また逆に「自我の領域ではない領域」「自我とは別の領域」とは何なのか、ということに対しての回答です。 アイツこと自我は、生存本能、生存本能からの恐怖心が発端ですが、自分というものの「実在」、自分と外界を分け隔てる要素、など、一言では表現しにくいような事柄です。他に

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考え方の違いと表現の多様性

「世の中には様々な考え方があると思うのですが、それぞれどれも正しく感じます」 よくあるパターンですが、その多様性を認めるとはどういうことか、についての回答です。 様々な表現の違いというものがあっても、答えは一つしかありません。 そのひとつの答えを「確認することができない」のであれば、その問いは考える必要のないことです。 世の中には様々な主義や宗教がありますが、どれも「ある仮定」に基づいた妄言です。何を主軸にしてどう解釈するのかによって、見解が変わってしまうものは、妄言といえば言いすぎかもしれませんが、妄言の部類に入

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ずっと楽しいままではダメですか?

「毎日が楽しいのですが、ずっと楽しいままではダメですか?」 20代男性からリクエストです。 ラジオパーソナリティのような始まり方ですね。それくらいゆるい方がいいでしょう。 さてそれでは、始めていきましょう。 その「楽しい」という体感を大切にしながらも、意識の変化を追ってみてください。 「楽しい」というのは感情です。感情はその場の反応です。 その反応は瞬間ごとに変化しています。 楽しい一日、楽しい時間の中にも一定の楽しさがあるわけではありません。そしてそれを永続させたくても、いつかは体が疲れたり、話のネタなどがなくな

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