カテゴリー別アーカイブ: 始めと終わり

さよなら私(みうらじゅん氏) 始めと終わり

いい人願望

いい人とはどんな人か、善とは何かについて、大昔からいろんなことが語られてきました。 定言命法 定言命法というものがあります。「AならばBをせよ」という仮言命法に対して、無条件での行為をさします。 イマヌエルカントの三大批判書のうち、実践理性批判という本に出てくるものです。 「君の意志の格率が常に同時に普遍的立法の原理として妥当しうるように行為せよ」 結構有名ですが、実は雰囲気だけで、あまり意味をなさない命題です。憲法前文みたいなものです。 「それ、時代関係なく万国共通?」と聞かれているようなものです。 あまり「いい

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答えは風に舞っている

長い時間をかけて学校でつけてしまったクセは、すべてのことに答えを求めてしまうことです。 ― ― 人はダメな人と呼ばれないためにがんばっているわけです。しかし、問題なのはダメな人は本当にダメなのか?ということです。そもそも自分の判断基準はどこからきたのでしょう?疑いもなく、それが答えだと思い込んでいるフシがあります。 ダメな人とはどんな人のことでしょうか。 それを「判断しろ!判断する基準をつくれ!でないとおまえは。。。」と脅してくるのは、 久々に登場!「アイツ」こと自我です。 ここでわかりにくいかもしれないことをひと

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すべてを謳歌してくブーム

謳歌といえば「青春」でしょう。 これは決まりきったことのように使われます。 「青春」とは、無責任で、物事がよくわからない故に、全てに可能性を感じて興奮している期間です。 「永遠に青春」という人がいますが、なんか違うなと思ってしまいます。 「いつまでも若い」のが素晴らしいことのように思っているのでしょう。 おそらく「ため息だらけの人よりはいいだろう」というようなことなのでしょうが、興奮を求めても穴を掘って埋めるだけの行為です。 その年齢でしか味わえないような出来事があります。 ですので、いつまでも謳歌はしていいのでは

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いつかはすべてがナツメロ

流行らそうと思って流行らせたものは、後に寒気を催します。 そして時代時代で流行ったものにとらわれていると、「若者」に笑われます。そしてあげく「最近の若いやつは!」ということになって、「お面倒」になってしまいます。 昔のものでいつまでも評価されるようなものは、たいてい時代を意識しなかったようなものです。 「最近はこの作り方が流行っているから」 そんなことを一切考えずに作られたものは結局いまでも再評価されたりします。 よくメジャーデビューなんかすると、それまで英語で曲作っていたのに、「日本語で曲を作ってくれ」と会社に命

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「お面倒」の起源

「お説教」とは、そもそもお釈迦様がお弟子たちに向かって説いた教えのことです。それが後年、おやじが酔いにまかせて部下たちに向かって垂れる面倒くさい話。すなわち「お面倒」に変わってしまいました。 基本的に人は「最近の人」、つまり「自分より年下の人」にダメ出しをします。 本当に日に日に劣化していっているものもあれば、もちろん進歩しているものもあります。 「最近の若いやつは」 このセリフは人類が言語を持った時から発せられていることでしょう。 決して非難しているわけではなく、もう時代についていけない自責の念なのかもしれません

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動物はエライという境地

何かをエライとかエラクナイとかは考えないほうがいいのですが、「お題をまるごと流用」なので、そのままのタイトルでいきます。 昔、病に伏せていた頃、当時の彼女が京都市動物園に連れ出してくれました。 当時の僕は、ひたすら本ばかり読んで何事も難しく考えていて、何なら思考の限界まで極め尽さないと納得しないふしがありました。 その時の知識と思考鍛錬がいまでは財産と言えば財産ですが、人生で最も苦しんでいた時期でもあります。 本を読んでいないときはずっと考え事をしています。 その内容も「今度の休みはどこに行こうかなぁ」ならかわいい

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いくつになったら大人なのかな?

「大人」という言葉はかなり人を翻弄してきたのではないでしょうか。 これはかなり定義の難しい単語です。 心の大きい人とか自立している人とか日本では満20歳とかです。 成人という言葉も変ですね。「それまでは人じゃなかったのか?」とでも言いたくなります。 いうなれば言いたい放題言われてきたかわいそうな単語かもしれません。 あくまで「子供」の対義語のような位置付けですね。 その違いとして、酔ったおじさんなどからよく聞かされるのは「責任感」とかでしょうか。 「大人」 使用禁止 定義も曖昧で、あまり気にしてはいけない単語のはず

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やさしくてもかまわない

やさしくて何がいけないのでしょうか。 ひとつだけつっこみどころがあるとすれば、それはやさしさの定義が曖昧で、「弱さ」を「優しさ」と思っているだけかもしれない、という点くらいでしょう。 弱すぎると、助けることすらできなくなるかもしれません。 弱すぎると、やさしさを出す場面すらないかもしれません。 やさしいのは素晴らしいことです。 せっかくの優しさが無駄にならないように、少しずつ強くなっていけばいいのではないでしょうか。 ― たまに叱らないのが優しさに見えることがあります。 反省する動機が十分にあって、本人もダメージを

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