あの遊園地のこと

ここ数年も遊園地には行っていません。いつも遊園地、ではなくテーマパークの帰りに思うことといえば、「よくよく考えれば何が面白いのかわからない」くらいなもので、アトラクションを分析して、「結局なんだったんだろう」という感想がせいぜいです。 遊園地といえば、一番好きだったのが神戸のモザイクにある観覧車の下の遊園地です。 あれくらいの規模が一番落ち着くのは僕だけでしょうか。 神戸のきれいな街並みが一点、幼稚な世界に帰る大人が一名ないし二名。そのコントラストが非常にたまらなかったのですが、今はなくなり、アンパンマンミュージア

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マイ・フェーバリットな仏を探して 改

ブツゾウには全く興味がないのですが、自然もすごければ人の作ったものでも「すごいなぁ」というものはよくあります。 特に音楽などはそうですが、自然発生的にはあんなにメロディが出てこないというのがその理由でもあるでしょう。 また、たまに木目に惹かれる時があります。 やたらと高いヴィンテージギターなどは、良い木材を使用していることもその理由ですが、その木目の美しさでさらに値段が跳ね上がります。 何でもかんでも高級家具に使用されすぎて、今では良い木材がかなりの希少価値を持っているようです。 確かに、何十年単位ですからね、合板

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まほろば気分にひたろう 改

奈良に住む友達は、実家が旅館ということもあって、付近の観光情報に関しては「プロ」の領域に入っています。 頭塔(ずとう) 頭塔(ずとう)は、奈良市高畑町にある土製の塔。1辺30m、高さ10m、7段の階段ピラミッド状の構造をしている。奈良時代の建造で、東西南北の各面に石仏を配置する。1922年(大正11年)、国の史跡に指定された。 『東大寺要録』の記録では、奈良時代の僧、実忠によって造営されたという。そこでは「土塔」(どとう)と表記されている。一方で、平安時代の『七大寺巡礼私記』以来の、玄昉の首塚である、という伝承もあ

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すこぶるブルーな日には 改

生きてる時に終わるのか、死んだ時に終わるのか、それはまちまちですが、全てのモノや人、自分と関連する事象とはいつかはお別れしなければなりません。 愛別離苦 とりわけ愛着のあるもの、愛の対象となるものとのお別れについて、アイツは「悲しいこと」と判断しますが、悲しんだところで何をどうこうはできません。 「愛を持ち、悲しんだところでどうにもできない」 その事実をしっかり見ていたのなら、焦る必要もなくなり、モノへの執着もなくなり、思い返せば全ては流転していた、同じように見える人や現象も、すべて同じものではなかった、それをつな

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あのかたが日本で 改

先日、中華料理屋にたまたま置いてあった週刊誌に新郷村の特集が組んでありました。 なにしろ6月に祭りがあるようでの特集だったようですが、「キリストップ」という文字が出てきました。 MAWSON(モーソン) 以前、奈良の天川村に行った時に、大峰山に登ったあと洞川温泉に行きました。 まほろば気分にひたろう 天川村 付近住民の方も利用されるようで、温泉の中でわいわい語られていました。 「どこ行けばあるんかな?」 「モーソンに行けばあるんじゃないか?」 という会話が聞こえてきました。 この回より前の回、友人と二人で近鉄下市口

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思い立つどうぶつ

思い立ったら即行動、というのが常ですが、昔は良く思い立って、学校が終わってからいきなり敦賀あたりまでバイクで行ったりしていました。バイクといっても50ccです。 確かあれは7月でした。海辺に着くとちょうど夕暮れどきで、しばし夕日を眺めたあと、すぐさま凍えながら山道を帰るという具合でした。 ふと思い立って、「とりあえず」となったことは、意外と「とりあえず」では済まないことがよくあります。 結果的に結構早くやめるのに、だらだら続けてしまうことはよくあります。 ただ、「とりあえず」ではなく「本気だ!」でやったことは、たい

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ドチャック 改

土着パワー、土着センス、それは一日では手に入れることのできない郷土愛による自然発生的なインスピレーションです(再度補足ながら、みうらじゅん氏著の「ドチャック」という本があり、「ドチャック」というキャラがいます)。 先日の投稿で「京都に移住しよう」という類の本について少し触れましたが、何も京都以外の方をどうこう区別するつもりはありません。本質的にはそこではありません。 移住することは構いませんが、地元のいいところをよくよく見て感じてきたのかというところをついているに過ぎません。 おすすめスポットを「鴨川」と言っている

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カニの季節

越前ガニや松葉ガニはカニですが、タラバガニはヤドカリというのは有名な話です。 さて、我が家では、僕が幼少の頃まで、カニの季節になると福井県越前町の親戚から胃が破裂するほどの越前ガニが送られてきたそうです(結構遠縁の親戚のようですが)。その後も、たまに食卓に並んでいました(小学生の頃はまだカニが送られてきていました)。 ということで、僕はカニがいくらくらいするものなのか最近まで知りませんでした。 越前ガニのコース 今年の初め、生まれて初めて自腹で越前ガニを食したのですが、結構な金額に少し驚きました。 本場越前町で、カ

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渦潮

明石市には行ったことがあります。でも徳島県に行ったことはありません。香川県には行ったことがあります。淡路島にも行ったことはあります。ですが、鳴門の渦潮は見たことがありません。 どうしても、僕のイメージでは、海といえば日本海、カニといえば越前ガニ、ソースカツ丼と言えばヨーロッパ軒ということになっています。 瀬戸内海に触れて一番印象に残っているのは、岡山県から香川県に向かう途中に乗った「マリンライナー」という電車からの風景です。 このようなキラキラ感は内陸部に住む僕たちには到底味わうことができません。 もう随分と前にな

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磯をかぐ 改

昔は現代のようには「明かり」がありませんでした。 「古典を読むと、闇夜、匂いで人を嗅ぎ分けていたというような記述もあります」というようなことを読んだことがあります。 何もかもが平均的を目指す世の中は「無臭」がよいとされています。 臭いのも嫌かもしれませんが、「量産化されるスタイル」に対しての奇抜さのように、匂いも大切にしてみてはいいのではないでしょうか。 ニオイを気にする人ほど、自分の臭さには気づいていません。そして異常に潔癖だったりします。 潔癖かつ腋臭or口臭という組み合わせはそこそこいるものです。 完全な無害

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ゆかたビフォーアフター

浴衣というものは何のためにあるのでしょうか。 旅館に泊まって浴衣で寝ると、昔はほぼ確実に翌朝下痢になっていました。足を冷やすとダメなはずなのに、「足は無防備でいけ」という仕様になっています。 朝方になると必ずぐちゃぐちゃの浴衣姿と、5時に下痢で起こされる僕がいました。頭寒足熱の精神はどこにもありません。 特に、帰る予定が二軒目三軒目と飲みに誘われ、スーツなどのままビジネスホテルに泊まった時などは最悪です。 スーツのまま寝るわけにはいかず、どうしても選択肢は浴衣のみになります。 ビールで胃は冷え、アルコールで胃腸はや

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いい人願望 改

本当の意味で陽気でいられるということは、だれに対しても無責任でいるということです。たとえ、悪い人と言われようとも気にしない鈍感さです。 いい人願望を持つ人は多いですが、いい人と呼ばれ続けようとしても必ず「偽善者」「八方美人」という言葉がついてまわります。 「いい人になろう」と思うのはいいですが、「いい人だと思われよう」というのはやはり奥に助平心を感じてしまいます。 また、実際に自分がいい人かどうかはさておき、相手に合わせて「いい人だと思われよう」「いい人と呼ばれ続けよう」とすると苦しさを生み出します。 そして、「い

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答えは風に舞っている 改

あることが正しいのか観測しようと、その観測対象を観測し出した時点で、観測前とは条件が異なるので真実はわからない、ということがよくあります。というか全てそうでしょう。 あくまで前提を定めてしまっている状態では答えは出しやすいですが、その前提は自分が認めたものでしかありません。 先の例は、ある物質の温度を計測しようとした時に、温度計をあてたり突っ込んだりすると、その温度計の「温度」が、その物資の温度に少なからず影響を与えてしまいます。 それを避けようとその物質と同等の温度にしておくためには、あらかじめ温度計を温めたり冷

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美しい国の重大変更

「美しい日本の私」という言葉を語ったのは川端康成氏ですが、やはり「まほろば」の方がより日本らしいような気がします。ちなみに中国語ではアメリカを「美国」と書くようです。 さて、僕は基本的に初詣に行きません。 毎年その時期になると、受験生並びに受験生を子に持つ方がたくさん北野天満宮にやってきます。 おかげで今出川通は大混雑、小学校の時には、「御前通りは抜け道マップに紹介されてるので、年末年始は避けて通るように」と注意喚起があったものです。 「何も正月に来なくても、天満宮の縁日は25日なのだから、12月25日か1月25日

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すべてを謳歌してくブーム 改

「すべてを謳歌」ということは「完全燃焼している」という状態が常にあって、常に相当の集中力を注ぎ込んでいるというようなことになるでしょう。 今では、大抵のことが予測できていまいち楽しめるのか疑問だったりしますが、それでも、やはり楽しく物事は過ぎて行きます。 「最近、何か面白いことない?」 そんなセリフを言う人は相当のお笑い通か、そうでなければただの楽しくない人でしょう。 そういう人には特徴があります。 いつどこで何をしていても、全く集中していません。 考え方まで外からの受身 たとえば「楽しそう」ということで、海に行く

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ボンノウVSブツゾウ

仏像には全然興味がないのですが、仏像自体が煩悩の象徴だと思っています。 それどころか、テーマパークの目玉として、仏像を大々的に宣伝し、完全なビジネスモデルを構築しましたね。 毎日ではないですが、よくボンノウ期真っ盛りの修学旅行生とすれ違います。 修学旅行といえば、京都や奈良以外の方は、よく京都・奈良コースになると聞きます。僕はずっと京都なので、修学旅行といえば、小学校は広島、中学校は東京、高校は長野県にスキーという具合でした。 寺といっても、修学旅行で行ったのは唯一中学生の時にいった浅草寺くらいなものでしょう。 余

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人は何度のリバイバルを経験するのか?

最新家電信仰という現象もたまに見かけますが、古いモノ信仰というのもたまに見かけます。 古いほうがデザインが逆に斬新だったりしますが、そういう路線をもう一度作って欲しいというのはたまに思います。 2000GTやS800はなかなかシブいです。 FC3Sも結構かっこいいと思います。イニシャルDの高橋涼介の愛車ですね。 最新のWRX STiも結構好きです。 CR-Z(mixiでおもしろいプロモーションをしていましたね)のことを父に話すと「俺らの時のCR-Xやろ?」と知らされました。 父はCELICA 1600GT、4代目プ

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いつかはすべてがナツメロ 改

懐かしのメロディ、いつかは全てそんな風になってしまします。 まれになか卯などに行くと、90年代のヒットチャートをカバーした曲がよく流れています。 カバーというのは原曲を超える同系列か、「こういうのもアリ」とか、「まるでコイツの曲みたいだなぁ、カバーなのに」というレベルでないと、してはいけないものだと思っています。 そういうところで流れるものは、ほぼ、というか完全に100%劣化しています。 結局売り出すのにお金がかかるのに、手元にお金のない業界が、なんとか食扶持を探しての苦肉の策だとは思っています。 昔は、いい曲がい

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もう覚える気のない時代に

人は年を重ねると考え方が古くなる前に、たとえが古くなるものです。 以前、母校の学園祭に行きました。 法学部が何か知的財産についての「研究発表コーナー」みたいなものを設けていたので、入ってみました。 すると、パロディについての知的財産判例集みたいなコーナーがありました。 ファービー人形事件 そこで、「ファービー人形事件」が貼り出されていました。 一応概要を 「ファービー人形事件」平成14年07月09日仙台高等裁判所(平成13(う)177)  本件公訴事実の要旨は,「商品名『ポーピィ』と称する玩具が,タイガー・エレクト

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「お面倒」の起源 改

先の投稿で、男のプライドについて書きましたが、酒の席でのおっさんほど面倒なものはありません。前々回の特別企画の時は、お面倒についての定義を引用していますので、お面倒についてはそちらを参照してください。 「お面倒」の起源 お面倒の有効活用 酒の席での「お面倒」は、たいてい辟易するだけですが、お面倒を利用してしまうというのもひとつの手です。 グダグダと管を巻くお面倒は、めんどくさいですが、お面倒が面倒なら有効活用してしまうというのもよいのではないでしょうか。 先手必勝 ここでお面倒に対する戦術として、「先に質問する」と

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男のつまらないプライド

どんなバカな女でも、頭のいい男を操ることができる。 しかし、頭の悪い男を操るには相当賢い女でなくてはならない。 といった旨のことを言った人がいます。 どんなバカな女でも頭のいい男を操ることを可能にしているのが「男のつまらないプライド」というものです。 「男のつまらないプライド」というものは、大抵の男性が持っています。ただ、頭のいい人ほど、うまくフィルターにかけているので、なかなか悟られないように工夫をしてしまっている故に自覚もあまりありません。 単純な人ほどカマかけにストレートにキレます。 「たられば」の想像力を利

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何も変わらないこと

中学生の時の卒業アルバムに、ある女の子が寄せ書きしてくれました。 「ずっと今のままのあなたでいてください」 そういった旨のメッセージをくれました。 同級生他、学校近くの交番のおまわりさんにも書いてもらったりしましたが、そのメッセージだけはなぜか時折思い返します。 ― 一時期、おしゃれというか服にある程度のお金をつっこんだことがあります。 それから数年経ちましたが、最近ではそんなにこだわることをしません。 そんな中、ふと鏡を見てみると、中学生の時と同じような格好の自分に気がつきました。 カラーバランスや服の緩さなど、

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動物はエライという境地 改

うちには現在、養子のうさぎがいます。 そして昔、うちにはインコがいました。セキセイインコを漢字で書けるほど(脊黄青鸚哥)、無類のインコ好きなのですが、最初に共同生活を始めたのは小学校2年生の時でした。 一番長生きした「ピーコさん」は、14歳まで生きました。 よく動物の本などではインコの寿命は7歳から10歳と書かれていますが、僕は嘘だと思っています。おそらくクレーム封じのために、短めに書いているのだと思っています。 インコは、鼻の色で性別がわかるのですが、幼児期には、はっきり色が出ていません。 ということでオスですが

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オカンとの勝負

お母さんというものは不思議な存在です。 もともと体がつながっていたのだから、その時点から不思議が始まります。 会社を作った時です。 僕は男に生まれたので、子を産むということができません。遺伝子的に。 でも、なんとなく我が子を産んだような心持ちになりました。おそらく実際のお母さんの気持ちとは別物なのでしょうが、世の男性クリエイターや起業家の「何かを生み出したいという気持ち」は、もしかしたら女性への永遠の羨望とリスペクトがそうさせているのかもしれません。 オカンとの修行 お母さんとは最大級の修行をしなくてはなりません。

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いくつになったら大人なのかな? 改

若い時は大人とはどういうものかを想像して、それに苛立ったり、そういうものにはなりたくないと思ったり、逆に早く大人になりたいと思ったりしたものです。 大人になれば時間がなくなるというのが一般的なイメージですが、「そんなことはない、大人になったほうが沢山時間がある、そしてたくさんお金がある」ということを言う大人が周りに多かったような気がします。 自営業や零細企業の多い土地柄ということもありますが、最初にこれを断言したのが、たまに登場する「英会話の先生」でした。この先生は、英会話を本業にしているわけではなく、様々な事業を

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