青二才の値千金

何事も経験の少ない人は少ない人で凝り固まった考え方、物の捉え方がまだ無いので、純粋な眼で物事を捉えることができるという面があります。その一方でもちろん、経験が少ないゆえに「自分が何をやっているのか」ということや「何を理解し、何を理解していないのか」がはっきりしていない分だけリスクを持っています。

「リスクがある」ということはその先にリターンがある可能性がある場合になります。失敗した時の損失といった危険性を内在しながらも成功した時にはリターンがある、そのような場合がリスクであって、損失もなければ利益もないのであればそれはリスクとは呼びません。

一発逆転、一攫千金を狙う人たち

世の中には「一発逆転」を狙っているような人もたまに存在します。何か魔法のような方程式があって、それさえ知ることができれば自分は一気にお金持ちになれるとか、一気にモテモテになれるというようなことを本気で思っている人たちです。

もちろんその背景には、お金があまりないとかモテないということが潜んでいて、それを不服に思っていると言う感じになっているはずです。でないと一発逆転、一攫千金を狙うという動機は発生しません。

しかしながら仮にそうした魔法のような方程式があったとしても、それを理解するには理解の土台としての前提の理解が必要になるはずです。

だいたい、一攫千金を狙うような人は時流に乗り、真似事のようなことを始めたりします(秘密の抜け穴)。

市場は常に変動する

もちろん誰しもが最初は素人で初心者なので、真似事のようなことであろうとひとまず「何かをやってみる」ということはいいですが、そうした時に「これだ!」と思う前に、一つだけ頭に置いておいたほうが良いことがあります。

それは、市場は常に変動するということです。

例えば、ブログで食えるとか、動画で食えるとかそうしたことが流行ってきたとしましょう。流行ってきたということは「やる人」も増えるのです。

需要と供給の比率

需要というものは認知度が高くなるにつれてある程度は高まっていきますが、必ず限界があり、限界に到達したときには下降していくに決まっているのです(一周回ってリバイバルということもありますが)。

そして需要の数はそうして変動する中、供給側は増えていきます。

そうなると最終的には供給過多になります。

例えば、最初は需要側となるユーザーが100万人、供給側の配信者が100人だったとしましょう。

そうなると最初は供給者1人に対して10000人のユーザーとなります。

しかし、流行がやってきてユーザーが1000万人になったとしても、配信者が1万人になったとしましょう。

そうなると、供給者1人に対して1000人のユーザーとなります。

もし、ユーザー1人たりがもたらしてくれる収益が一定である場合でも、ユーザーは分散し、単純に供給者の収益は平均で1/10になります。同一の倍率で増えてくれれば一定ですが、元の絶対数から考えて、たいていはこうした比率になっていきます。

そのような状態になると、食えるものと食えないものに分かれていくことになり、やり始めたものの辞めていく人も現れてきます。そして結果的にある程度適切なバランスで需給バランスが保たれるようになります。

しかしながら、そんなことでも何かをやってみるということは、少なからずフィードバックがありますので、何もやらないよりはずっとよいはずです(フィードバックを奪う人たち)。

何を理解し、何を理解していないのかを捉える

そういえば、かなり昔になりますが、水商売の女性に猛烈アタックをされたことがあります。

結局はお断りする形になりましたが、いつか遊んでいる時に「私の荒んだ人生もこれでアガリね」というようなことを言われたことがあります。

そのような発想を持っている限り、その先ロクなことにならないだろうと思ったのでお断りしました。

「何を理解し、何を理解していないのか」というところがぼやけているとそんなことも起こるのです。

「何を理解していないのか」ということが分かってしまえば、そこから先は簡単です。単なるパワーワークになります。

しかし、「何が問題なのか?」ということすら、一切の疑問を持たないということは、たいへん大きなリスクを背負うことになるのです。

根拠なき自信はいくらでも持っていいですが、「自分は何かがまだ見えていないはずだ」ということには気づく必要があります。

でないと時流に乗ってうまくいく時もあるものの、ほとんどの場合はコケます。

何かひとつの出来事や何か一つの知恵で、すべてが解決するなどということはないのです。

もしそんな事が起こるとすれば、それは知恵ではなく智慧の領域になるはずです。

見ることを意図してから絵を描く

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