今月上旬、鳥取県と兵庫県に旅立ちました。ひとまず最初は鳥取県です。毎度のことながら鳥取砂丘に行きました。
鳥取砂丘でカマキリ(?)とご対面
鳥取砂丘は昨年も行ったので、ここではあまり時間はとらずに今回の鳥取でのメインとなる浦富(うらどめ)海岸に向かいました。
鳥取県岩美郡岩美町(いわみちょう)にある浦富海岸(うらどめかいがん)は、山陰海岸ジオパークの浦富海岸エリアに含まれる山陰海岸国立公園で、約15キロメートルにわたるリアス式海岸です。この浦富海岸は、「山陰の松島」と呼ばれ、日本海の荒波によって形作られた海食地形をしており、国の名勝、天然記念物とされる自然景勝地です。日本百景、日本の白砂青松百選、日本の渚百選、平成にっぽん観光地百選と、琴引浜並に有名なようです。やはり日本海はいいですね。
この浦富海岸をどうせなら満喫しようということで、浦富海岸島めぐり遊覧船に乗ろうかなと思いつつ、もっと満喫しようということで、小型船うらどめ号に乗って楽しむことにしました。
小型船うらどめ号
一言で言うと、
「かなり楽しい」
です。
ディズニーランドやUSJのアトラクションなど、まさに子供だましですが、あのタイプのテーマパークの「船に乗って冒険するようなアトラクション」のリアルバージョンだと思っていただければいいでしょう。
いや、正確には、あのタイプのアトラクションが、この小型船の旅の屋内版というだけで、こちらが本家です。
14人乗りの小型船で、どんどん岩陰を進みます。
飛んでくる波も本物です。浦富海岸の海は透明度が高く、磯の匂いもあまりしません。
洞窟に入り込める場所では、少しだけ洞窟内に進みます。
洞窟の中はやはり磯の匂いが激しかったです。
洞門、洞窟だらけの花崗岩(かこうがん)むき出しの海岸をどんどん進みます。インディジョーンズのような気分です。
菜種五島(なたねごとう)・千貫松島(せんがんまつしま)・鴨ヶ磯(かもがいそ)・竜神洞(りゅうじんどう)などたくさんの見どころがあります。
千貫松島
千貫松島(せんがんまつしま)は、旧鳥取藩主の池田綱清公縁の、高さ10mの洞門の頂にある一本松。
「お見事」といった感じですね。
千貫松島(せんがんまつしま)の名称の由来は「この岩つきの松をうちの庭に移すことができた者に禄千貫を与えよう」というような池田綱清公の言葉から。ということでこの時の「千貫」は質量ではなく貨幣価値を意味します。
なお、「禄(ろく)」は当時の武士や官吏の給与、貫(かん)はだいたい1000文(時期によって数は若干異なるようです)を紐を通して束で呼ぶ時の単位であり、千貫なら約100万文となります。
松は海水では育ちませんが、岩の間に雨水がたまり、その水分で岩の上に松が生えたりするということのようでした。海にぽつんと浮かぶ小さな島まで松の実が飛んで、岩の隙間に溜まった雨水でそれが育つというのは自然の力の凄さを感じます。
鳥取県岩美郡岩美町網代
鴨ヶ磯
ファイナルファンタジー6の海岸を思い出す鴨ヶ磯(かもがいそ)。
山の方から階段で降りていく形で行くことができます(途中にトイレがあります)。
海岸に降りてからさらに先に進むと、日露戦争の犠牲者としてこの鴨ヶ磯に漂着したロシア将校の遺体を地元の方が弔ったロシア軍将校漂着記念碑があります。
海を観察
このあたりで海中を観察する体験が待っています。
海中の小魚が群れで泳いでいる姿が箱めがねで観察できます。
岩の隙間に入り込んだ雨水で松などが育つ、ということらしいです。たくさんの植物が岩の上に自生していました。
海鳥たちの糞で白くなった岩の壁面を望むこともできます。
そんなこんなで、オススメです。
テーマパークのアトラクションが物足りない方は、というよりそんなところに行くより、浦富海岸のうらどめ号をオススメします。
堀船長、お世話になりました!
浦富海岸遊覧船乗り場
住所:鳥取県岩美郡岩美町大谷2182
電話:0857-73-1212
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