依怙地になって居丈高に

大きな企業でありがちですが、あまりにくだらないような商品を無理に売ろうとすることが多々あります。

もう商品開発の時点からやり直したほうがいいと、誰しもが思っているような状態なのに「自分の案が間違いだったということを認めたくない」という人のエゴにつきあわされる形で売りに行かされるということもよくあります。

それは取り扱う商品という部分だけでなく、売り方というようなものを含め、何かしら仕事のやり方などについても同様です。

「自分が考え、企画した案が間違いだということを認めたくない」

というような意地のようなものに付き合わさせられるというような感じです。

思いつきの企画で振り回す

そう言えば昔勤め人時代に事あるごとに上司が営業の企画のようなものを持ち込んできた事がありました。

「リンリン大作戦」などと銘打って、電話アポを強化しようというようなものから、「言い訳を防ぐ」ということ意図してか支店独自の意味不明な日報を書けというようなものまでたくさんの企画を思いつきで持ち込み、しばらくの間強制されるような感じです。

最初の一週目は不慣れな面もあるので大目に見つつ、二週目になると成果も上がらないことに腹を立てて罵声が飛んでくると言った感じです。

で、三週目には当の本人も飽きてきて無関心になっていき、四週目には風化されて話題にすらならないという感じになっていきます。

そんな状態になったらなったで、また別の企画を発案してくるのです。

まさに「振り回されている」と言った感じでした。

発案してくるだけでも皆「調子が狂う」という感じで、逆に全体的な成績は低迷しながらも、発案してはうまくいかないと罵声を浴びせ、「どうするんだ!」の連呼です。

何とか成績を伸ばそうという気持ち自体はいいですが、何かがズレているのです。そして、プライドと不安感、そして恐怖心から罵声を浴びせる方向に向かっていきます。

柵と優越感

また、人によっては自分の親を代表として家族の肩書をアイデンティティとしている人もいます。そういう人たちは、すごく憐れにしか見えません。

生きる方向を親などに定められ、柵(しがらみ)の中に閉じ込められているからです。そしてそれが柵であるにもかかわらず、そこから引き摺り出されかけたときには、必死で抵抗してしまうからです。その抵抗と共に怒りが生じてしまったりします。

何重にも苦でありながら、それは時に優越感をもたらしたり自分に都合の良いように物事が動くのでやめられません。

その優越感や都合の良さと引き換えに、柵の中に閉じ込められているという意味では、まさに鳥籠の中の鳥、檻の中の動物のようです。

しかし鳥や動物と違ってそこから抜け出すことはできるはずです。

社会的な情報が一切役に立たない場所でわかる実力

そうしたことを感じるには一人で山登りをしたり、あまりお金を持たず言葉の通じないような外国に冒険に行くというのが良いでしょう。

自分についている属性が、― 社会的な情報が一切役に立たない場所で歩いてみるのです。

すると自分の実力がわかります。

そして何かを成すごとに実力が上がっていくのが実感できるはずです。

そうして自力でつけた実力は自分だけの財産になっていきます。

自分自身でアイデンティティを確立できるようになっていきます。

そうなると柵の中にいるのが窮屈で仕方なくなっていくでしょう。

素寒貧の真善美

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