一種の誤解

誤解というものは厄介ですが、いつでもどこでも付きまとってくるものです。

「スプリンクラー」と「スクリンプラー」、どちらが正しいかはっきりわかったのは20代後半のことです。コントなどで、「道場六三郎氏」役を「六場道三郎」という名でやられてしまっては頭の中は混乱の一途を辿ります。

洞爺湖につられて「トーベ・ヤンソン」か「トーヤ・ベンソン」かがわからなくなってきたりしますし、「オイゲン・ヘリゲル」か「ヘイゲン・オリゲル」かがわからなくなってきたりもします。

パソコンで打つ分にはIMEがなんとか予測してくれるので、名詞はあまり間違いませんが、日常ではふとしたことで間違って覚えることもしばしばあります。

また「しょっき」と言われれば全国的には「食器」ですが、この地域ではまず頭に浮かぶのは食器でも同時に頭に浮かぶのが「織機」であり、混乱したりします。

さて、一種の誤解です。

誤解された人柄

僕は、太ももの太さを筆頭に、体格的によく体育会系に間違えられます。しかし、人格として体育会系要素はほぼゼロです。

最近はよく大学生と話す機会が多いのですが、先日ある大学生に「実はいつもお話すると太ももが震えるんです」と打ち明けられてしまいました。

一切威圧的な態度をとっていない(つもり)のですが、そう言われてからよくよくいろいろな人を観察してみると、ほとんどの方が目か手か足を震えさせていることに気づきました。

うーん。。。

どうしてでしょうか。

よくわかりません。今後の研究観察対象にすることにしましょう。

怒らないからといって。。。

昔はよく怒りに満ち溢れていました。欲と怒りの割合で言うと怒りが98%、ほとんど怒りです。

今では特に怒るようなことがないからか、怒ることもありません。

ただ、「誰に止められようが、全身全霊で叩き潰す」と宣言して回っている事柄があるので、その旨をアナウンスすることだけは未だに一応しています。

「叩き潰す」という表現はあまりふさわしくありませんが、それくらい言っておくと本気度が伝わるだろうということで、普段はふざけている分、あえてそういう形で伝えています。

それはロクでもない業者と、ブラック企業です。誰か個人というわけではありません。

放っておいてもいずれ潰れますが、しかるべき通報や本人たちが隠したいような情報の公開などには容赦をしないということです。それと従業員さんの脱洗脳ですね。

まあそれはさておき、普段は全然怒ることはありません。

しかし、怒らないからといってなめてかかられた時だけは、容赦はしません。そういう意味では非常に冷徹なのだということを自負しています。

それは自分が傷ついたからというわけではありません。

殴るとかはしませんが、一切の拒絶という形をもって、排除することにしてます。

「相手は怒らない」と判断した場合に、調子に乗る人がいます。

しかし、その時には怒ってはいないものの、確実に拒絶や叩き潰しのカウントダウンに入ります。

いや、調子に乗る程度では怒ることはありません。しかし、確実に拒絶したケースがいくつかありました。

後々分析してみると、いくつかの基準が自分の中に存在していることに気づきました。

その中には凄くシンプルでわかりやすい、明確なものがあります。

それは、いままで怒りだと思っていたものでしたが、普段思っている「怒り」ではありませんでした。

対象を排除したいという意味では怒りですが、少し性質が違います。

それは、その手前に「悲しさ」が存在しているということです。

別に自分が軽視されようが、そんなことは気にもなりません。

その悲しさは、「これからその人と仲良くやれない」という悲しさです。

以前、常連さんだと信じて仲良くやっていたものの、万引きの常習犯だったという「万引きGメン」の話に触れたことがあります。

その時の店長さんと同じ様な気持ちです。

なめられてしまった段階で、もうその人とは仲良くやれません。

その状況、関係性、不可逆性に怒りを覚えるということです。

しかし今では、その状況にすら怒りは出てきません。

しかし、もう以前と同じような関係にはなれないでしょう。

それを憂うこともありません。

その悲しさも、怒りも、その場において、事実その現象は流れていきます。そして、そうなったならば、もう意図として、その人と新たな経験をしたいと思いもしなくなるでしょう。そうなると、その人もろとも自分の新たな経験の中には出てこないのですから、もう死んだのと同じことです。

そのような具合で、なんとも思いません。

「怨憎会苦」嫌いなものと会わねばならぬ苦しみ

一種の誤解 曙光 292

Category:曙光(ニーチェ) / 第四書

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