プラシーボ効果

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プラシーボ効果プラセボ効果偽薬効果)とは、本物の薬のように見える外見をしているが、薬として効く成分は入っていない偽物の薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられるという効果。それに加えて、思い込みによる成果の増大など、科学的観測ができないが効果が現れてしまった時にひとまず賢そうな人が使う免罪符的言い訳。

なお、プラシーボと呼ぶかプラセボと呼ぶかは「placebo」という字をどうカタカナに直すかというだけの問題である。プラシーボ効果の意味としては偽薬効果ということで、偽薬を使ってもそれを本物の薬だと思っていれば、実際には薬効がなくても薬を使って効いているかのような反応を示すというような感じである。

何かの数値を測ったら本当に数値が変わっていたり、偽薬を頭痛薬だと知らされて頭痛が改善したりというような感じのことがこのプラシーボ効果になる。

もちろんそうした面を持ちながら、科学的説明ができない時の苦し紛れの言い訳に使われる用語でもある。

「心因性」「心理的なもの」、「プラシーボ効果」、「潜在意識にあった」、などはひとまず観測できない事柄を認めたくない人が、一応科学的な学問の分野でなんとか説明しようとする時の苦し紛れの常套句であり、「わからない」の同義語である。自分の威厳が損なわれないように科学的用語でごまかしているに過ぎないが、それは唯物論者だからである。

実際には身体の不調は心が大きく関係している。本来は身体に悪いものでも、それを退治したりそれを外に出すような能力が元々あるはずですが、気持ちが沈んだり怒りに満ちたりするとうまく機能しない。

というのも世間でも知られたような話ですが、ある程度のことならアイツを騙すこと、もしくは集中力でねじ伏せることによっていくらでも可能である。ノンアルコールや水で酔うことくらいは簡単にできる。ということはそれくらいのことはいくらでもできるということになる。と言っても、何かをコントロールしようとするよりも、身体を含めて現象は結果ですから、その辺を気づいた方が良い。

なぜ寝るだけで体は回復するのだろうか?

それは「治そう」と表層上の意識の上で思っていなくても、「体をより良い状態にしようとする意図」を心が無条件に持っているからである。

体には自然治癒力がある。そして人によって基準値は異なるが、一応体は無条件に「健康になろう」という意図、恒常性維持機能を持っている。そこから分かることは、心が体を治す方向性を持っており、それを邪魔しない限りは改善していくということである。逆に言えば心が乱れていると自然治癒力は上手く働かないということになる。

イライラしたり不安になったりすると眠りが浅くなり体調は悪くなる。逆に心底リラックスしていれば劇的に体は回復していく。

では、偽薬を本当の薬だと信じていれば、気持ちの上ではどうなるであろうか?

それがほとんど「プラシーボ効果の意味するところ」の答えである。

何でもかんでも唯物論的に物理的に観測したり解決しようとしてはいけない。あくまでそうした心の方向性やエネルギーが歪んだ時に身体的・物理的な不具合が起こり、薬はその歪みを生理的・物理的に矯正しようという試みが起こるということである。

それはそれで良いが、根本的な心の状態の方を忘れ、体自体が持っている健康体に向かおうとする意図を阻害してはいけない。

それがわかると、プラシーボ効果(プラセボ効果、偽薬効果)の意味するところがすんなり理解できるはずである。

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Category:心理学

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