プライミング効果

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プライミング効果は、先行刺激の処理によって、後続刺激の処理が促進または抑制される効果。あらかじめある事柄を知っておくと別の事柄を把握しやすい、記憶しやすい、思い出しやすい、またはしにくいというような当たり前のこと。先行刺激はプライム(プライマー)、後続刺激はターゲットと呼ばれる。ピザピザピザ、肘の時に少し回答が遅れたりするようなことも近いかもしれない。

プライミング効果は、予め何かの情報に触れると、その後の情報処理が促進されたり抑制されたりということになる(なお、関連なさそうなことでも、先行刺激によって影響されているというようなことであるが、本はいろんなジャンルを読んだら、さらに得意なジャンルがもっと得意になる)。

プライムが直接的なものでなくてもターゲットにおいて選択肢が限定的になったりするのが特徴的である。ということで、無意識レベルで働きますので、マインドコントロールや誘導に使われる仕組みである。

先行刺激によって知らぬ間に誘導されていたり、選択を制限されていたりするということを覚えておこう。

プライミング効果の仕組みが応用される例としては、先に「理想の生活」を描かせてリアリティを高めておけば、その理想の生活に合わせるように普段の生活態度が自然に変わっていくようにするというようなものである。

それが自分で決めたことならば良いが、新興宗教やマルチ商法、胡散臭い自己啓発などでは、術者の意図する方向へとプライミングが働くように仕向けてくるので注意しよう。

やる気とプライミング

さていきなりですが、想像してみてください。

今仕事が辛いとします。

で、実際に報酬がもらえるのは、来月の25日だとします。

どうしていま仕事をしているのでしょうか?

もう一つ別の例を示しましょう。

今、マイホームの契約の直前だとします。

今すぐにマイホームが手に入るわけではありません。

実際に住むことができるのは、2ヶ月後です。

ではどうして今ローンの契約をしようとしているのでしょうか?

少しわかりにくかったかもしれませんね。

では、いま体は非常に疲れていて今すぐに寝たいというくらいにヘトヘトだとします。

しかしながら、非常に好みのタイプの異性が隣りにいるとします。

その人と「もしかしてこの後…」と思っている時どんな感じがしますか?

ますが、その状況で自分があと2時間起きていて、タクシー代だけ出すとすればどうでしょうか?

今はその人と話しているだけです。実際に何か期待するようなことが起こっているわけではありません。

イメージの中だけで「この後もしかして…」とドキドキしているとします。

その時のやる気をイメージしてみましょう。

それがプライミングです。

アンカリング効果

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priming

Category:心理学

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