退行

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心理学における退行とは、人格発達の途上で、ある心理的な原因や理由から自我が耐えられなくなり、無意識的により、以前の発達段階に逆戻りし、より未熟で未分化な反応を示すこと。
弟妹の出生により母親の愛情がそちらに向かうと、今までしなかった指しゃぶりなどを始めたりすることなどが挙げられる。
また、自我が心的エネルギーと交流して新しい動きを生じようとする過程で退行がおこることがある。これは芸術的創造活動などにみられ「自我に奉仕する退行」と呼ばれる。このように退行現象は両面をもつ。

退行は、一種の防衛機能であり、自我が葛藤に耐えられなくなった際に無意識的な働きによって成長前の幼児的・小児的な未熟な段階に戻ってしまうことを指します。また、人や集団が成長したあとに原型的な方向に向かうことを指す場合もあります。

アイツこと自我自体は分離を発端としていますが、自我が発達するということは分離が加速するということであり、それは安心感を感じられなくなっていくことをも意味します。この自我の発達はお母さんと一体だったような感覚から、「独立した個」であることの自覚が芽生えていくということになりますが、そうした時に一体感の減少に比例して不安感が増していきます。

そうした時に外界との分離感を低減させて、安心感を充足させようとする動きが退行の本質でしょう。

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