良心問題

「では要するに、諸君は一体どんな新しいことを望むのか?」―われわれはもはや原因を罪人に、結果を絞首刑吏にしようとは思わない 曙光 208

原因を潰そうとして頑張ってみるものの、原因を潰しても結果が変わらないことがあります。

原因を潰そうとしたら、他の面まで潰れてしまうという場合もありますが、他の面も変わらなくて結果も変わらなかったというケースです。

原因だと思っているポイントが間違っている場合、というのもありますが、原因はそんなに単純ではありません。本当は単純なのですが、詳しいことを分析して解明してしていこうとすると複雑すぎてあまり意味をなしません。

映画のスクリーンとストーリー

目の前のものや状況をあれこれいじろうとしても、今見ている映画のスクリーンをいじろうとしているようなものです。真っ暗にしたり、色合いを変えたりくらいはできるかもしれませんが、ストーリー自体は変わりません。

気の合わない人の性格を変えようとしても、労力の割に結果は乏しいでしょう。そんなことをするより、対象を変えたほうが早く確実で簡単です。

それが進むと特に躍起になって人と会わなくてもいいのではないかということがよくわかります。

「このシーズンに一人はさみしい」などというのはマッチングをビジネスとしている業界の宣伝であって、人と会わないほうが気楽です。だからといって特に人を避ける必要もありません。

浅い付き合いを謝絶

と、言いつつもほとんどの浅い付き合いは謝絶しています。最近ではほとんどの忘年会も断りました。

浅い付き合いは疲れるだけですから、しても意味がないどころかマイナスです。「そんなことよりも仕事のことを考えろ」というのは、よく少し成り上がった社長が好きな言葉ですが、そういう類ではありません。

「社長はよく遊べ」というのは会社の経費で、異性に相手してもらうような店に行きたいか、ゴルフでもしたいがための言い訳が半分以上ですから、気にしてはいけません。

浅い付き合いは、時間もお金も、意識のスペースも無駄です。それどころか、ノイズになります。お酒なしでは付き合えないような、ノンアルコールでは気まずくなってしまうような仲なら付き合わないほうがいいでしょう。

望年会?

ところで、「忘年会」を「望年会」と書くのはなぜでしょうか?

今年のことを心から亡くして、という趣旨から「夢」のような「希望」のような意味合いに変えればポジティブだ、というようなことでしょうか。

すいませんが、それは現状に何らかの不満が有り、欲か怒りで満ちています。忘れないでとっておこうという執着でもあるのかもしれません。「眺めるぞ」というような意味なら把握したいという恐怖心かもしれません。

忘れてしまえばいい

忘れてしまえばいいのではないでしょうか。年を忘れる、ということは消極的なことではありません。いつまでも過去を振り返っても仕方ありません。

最高を「最幸」など、そういう自己啓発的新興宗教のような「ちょっとした工夫」のようなことは寒いですね。

おそらく、もともと漢字で「忘年会」や「最高」などの単語を割り当てた人はもっと聡明な人たちだったと思います。いまの自己啓発に洗脳されたそういう「ちょっとしたポジティブシンキング」的漢字の割り当てとは大いに異なるでしょう。

佛という字

仏という字も、難しい方は「佛」です。

人偏を三水にすれば沸で、水の場合は液体が気体に変化するという意味があるようです。ということは、透明人間になるわけではありませんが、変化した人、というような意味合いになります。

そのように漢字や単語がその形になったのには、深い意味や経緯などがあります。

それでもわざわざ「出会い」より「出逢い」の方がかっこよく見える、というティーンの浅い考えのように、何となくの雰囲気だけで、先人が考え抜いて漢字や熟語をせっかく割り当てたものをぶち壊していきます。

忘年

年末に、その1年にあった苦労を忘れること。年忘れ。

相手との年齢の違いを忘れること。

「忘年」は、辞書によると上記のような意味になるそうです。元の意味の方が美しく感じます。

普通に生きていては、なかなか過去のことが頭から離れません。それにいつまでもとらわれそうになる時、本当は存在もしない「区切り」ですが、いっそそんなことも気にせずに、今年に置いていこうとすることこそ、忘年会のあるべき姿ではないでしょうか。

わざわざ望年会などという必要はないどころか、そのことは一種の害悪になります。何かを望んでいるようではまだまだアイツの内側です。

そんな言葉遊びでもしないと明るくいれないような「暗さ」を抱えていることに気づいたほうがいいでしょう。

良心問題 曙光 208

 


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