自己開示

自己開示

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一般的に自己開示とは、自分の内部で起こっている感情や、今までの経験など、自分の情報を他者に伝えることである。そして伝えたら相手に信頼されるという点と、相手への親近感が増し、また、相手も自分に対して自己開示を行う、というような流れが起こる。

自己開示によって親近感を得られ信頼されるという構造は、裏を返せば「相手の情報を知らないと恐い」という恐怖心があるということになる。

自分の情報を開示していくことで相手の心理的な壁はどんどん崩れていき、また、開示することで相手も情報を開示してくれるようになると言った感じになるが、親近感を得ることや信頼されることを目的として、嘘偽りの情報を自己開示かのように見せかける曲者もいるので要注意である。

自分の情報を相手に伝えると相手も開示するということで、個人情報収集のためにアフィリエイターは本名かどうかわからない名前を掲載し、自分の情報を開示しているかのように装うが、それが真実かどうかはわからない。

本で読んだような人格像を一貫性を保ちながら、さぞ自分を開示しているかのように振舞える人は詐欺師に向いている。

特に自己開示が効果を示す場合

特に自己開示が効果を示すのは、弱みに関する情報を開示した時である。弱みを見せてくれるということは敵ではないのだろう、というような推測がたち、その分だけ恐怖心は和らぎ、より一層安心するという感じである。

ここでよく考えてみたいのが、自己開示されたからといってそれがどうかしたのか、というような点である。雑談ならいいですが、何か裏がありそうな場合は、相手に開示されても聞くだけにしておこう。

特に順風満帆ではなかった過去の出来事、などの方が盛り上がるようである(二代目社長などはそのような「苦労話」をよくする)。しかし、「それがどうした」ということである。その苦労は関係ない。それに苦労などはしてはいけないことである。

意図的な自己開示

「自己開示する」といったことが意図的だった場合はどうであろうか。つまり、相手に自己開示させたいがために自己開示する場合である。それが、親しくなりたいという本心なら良いが、本当に自分をさらけ出したわけではなく、それが作り話で「自分の手の内や心の中を打ち明けてくれた」と錯覚させ、相手の弱みを炙りだしてやろうというようなものの場合である。

こちらの弱みを見せれば、相手も弱みを見せるだろう、という兵法のようなことをしているわけであるが、そういう手口には乗ってはいけない。そういう手口に乗らないというよりも、本当に仲良くするためだけにそういうことは自然に行うことであって、戦略・戦術とした場合はそれは邪念である。騙さなければお金は稼げない、というのは恐怖心である。

ラポール

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Category:心理学

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