脳との最終戦争 改

繰り返しますが、脳との最終戦争と言いつつ、戦ってはいけません。

基本的に「アイツ」メインになりますが、今回は自己啓発系が大好きな無意識(潜在意識)についてでも少し触れることにしましょう。

彼らはよくわからないままにブックオフで100円で売っているような本の内容を数冊読んだだけで、都合よく無意識を使います。

どうせならもっと奥深くまで関心を示せばいいのに「ご都合主義」で使います。

彼らの言う無意識

自分では普段意識していない「癖」について語っています。

そしてあくまでアイツの範囲で考えています。

ご存知の方も多いかとは思いますが、無意識には段階があると語られることがあります。

個人的無意識、集合的無意識などです。

また、論理的に考えれば、完全な無意識の領域は自覚できないはずです。

意識して意識できる領域は、「普段は無意識」というレベルで、意識しようとしても意識できない領域が、字義的な「本来的な無意識」に近いということも簡単にイメージできるでしょう。

制御系の欲求自体を自覚

普段使わないような方法で、普段は意識できないような領域に対して「意識を向ける」という手法は確かにたくさんあります。

ただ、自己宣言などでアプローチがかけられる領域は、所詮「アイツ」の範囲でのことです。

根底にはアイツをコントロールせねばならない、という制御系の欲求があります。

その制御系の欲求自体を自覚してしまえば、アイツの動きがよくわかります。

そうするとコントロールなどせずして、語弊があるかもしれませんが実質的にコントロール可能になります。

しかしこれは本来的には不要です。

不要なことを体感できるまでは、もしかしたら何かしらのプロセスがあるのかもしれません。

こういう点は触れられることがありません。

自分探しと同じ発想

つまりは、「もっとすごい自分」を求めて自分探しの旅をする人のようなもので、「無意識という領域にもっとすごい自分がいますよ」というようなことをいいます。

字面だけ追えば、ニュアンスとしては確かにいい線はいっているのですが、彼らの言う「もっとすごい自分」は、「アイツ」の求める奴隷としての自分です。

独立した概念としての「お金」と「幸せ」

「大金持ちになれる!」といういい文句は、反対解釈で「大金持ちでないと幸せではない」という意味合いも普通は連想してしまうものです。

本来「大金持ち」と「幸せ」には一切の関係性はありません。

「大金持ちではない」と「幸せではない」にも関連性はありません。

「大金持ち」は独立した概念です。

連想してしまう働きこそが「アイツ」のもっとも得意とするスキルです。

連想させて関連させて、最終的に「不安」や「渇望感」という結論に持っていきます。

一度「どうしてこのセミナーのコピーは『大金持ちになれる!』というキーワードが含まれているのでしょうか?」と聞いてみましょう。

おそらく「お金持ちに対する嫌悪感があなたの成功を妨げている」といった内容を返してくるでしょう。

それもわかる話ですが、論点がずれています。

「どうしてそういうキーワードを選んだんですか?」

と、再三聞いてみましょう。

「お金はあればあるほどいいじゃないですか」

などと返してくるかもしれません。

ここまでくれば、相手の自我で遊んでみましょう。

そして、自我を解放してあげてください。

何を経験したいのかをイメージしてみる

お金持ちになるのも生命表現としては面白いかもしれません。

なりたい人はなってください。

ただ、お金だけたくさんあっても、それで何を経験したいのかをイメージしておいたほうがいいかもしれませんね。

お金を得て、豪邸での暮らしを経験したいのならそれでもいいですが、その時に感じる心の動きが欲しいならもっと別の方法があるかもしれません。

それも踏まえて、欲しいモノや経験があるならいくらでもイメージしてください。

もちろん、決してネガティブな意味合いではありません。

ただ、札束ばっかり目の前にあっても、それはただの印刷物、もしくは通帳にたくさんの数字が並ぶだけなのですから。

過去記事⇒脳との最終戦争

Category:さよなら私 / 自分なくし

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