洗脳系自己啓発コンサルタントの実態

洗脳系自己啓発コンサルタントの実態ということで、カルト並みに洗脳された自己啓発コンサルタントに会ったので、書き記しておきます。

以前、胡散臭いコンサルの次はポンコツなコンサルで、胡散臭い経営コンサルタントやポンコツなコンサルタントについて書きましたが、今回はカルト宗教並の洗脳状態を目の当たりにしたので、自己啓発への警鈴という「自己啓発」コーナーを設けようと思ったしだいです。

自己啓発やコーチングのようなもの自体を全て否定するわけではありませんが、今回の例のような洗脳状態を作り出してしまうおそれがあるため、実態を公開しておきます。

自己啓発・コーチング

自己啓発やコーチングのようなものは、客観的に見れば「気持ち悪い」という印象があります。しかしながら、人によっては、そしてタイミングによっては、何某かの煩いから脱するための良いきっかけになりうることもあります。

ということで自己啓発やコーチングは当の本人が良いならばそれでいいのですが、幾つかの問題点があるのです。

ひとつは教えてくれた人を教祖扱いすること、そして、それを応用して本当に実績を作る前に自ら自己啓発の世界に陶酔し「教える側」になろうとしたり、「コーチ」や「コンサルタント」という名目でセミナー稼業、コンサルタント稼業に乗り出してしまうことです。

つまりは、人から聞いた話をまた人にするだけです。

芸大で芸術を学んで、特に自身は作品を評価されないまま、また下の世代に芸術を教えて食っているだけというものとあまり変わりはありません。

「人を幸せに導くお手伝い」

という大義名分のもと、ぼったくりのセミナーを開くのがせいぜいです。

おそらくこの手の人達が気持ち悪がられるのは、実績がないまま「教える人」になっているケースが圧倒的に多いからでしょう。

こうした自己啓発・コーチングの自称経営コンサルタントに出会ったときにはふと思いを馳せましょう。

「そんなことはブックオフで100円の本にでも書いてある」と。

自己啓発本・コーチング本

僕個人は、官能小説やモテテク本から哲学書・新旧約聖書・経典まで、幅広く既に万単位で本を読んでいますが、もちろんその中には自己啓発に属するタイプの本も少なからず含まれています。

そうした中から感想を言うと、別に内容自体はそれほど間違ってはいないのですが、「それを教えることを仕事にしよう」という感覚は変だと思っています。

焼き直しの内容ばかりの心理学モテテク本のように、だいたい誰かからのまた聞きを本にしているようなものが多いと思っています。

その中で「よく相手を教祖のように崇めたり、自らが教祖になろうとするなぁ」と思っています。

おそらくそういうところが気持ち悪くて疎がられる理由なのでしょう。

なお、コーチングとは、相手の能力を引き出すというような意味合いがあり、自称経営コンサルタントがコーチングというときには、「あなたの強みを引き出します」というような感じでその言葉を使っています。

それが全てダメだとは思いませんが、コーチングと称してぼったくったり、あげく洗脳して受講生を奴隷のように使役する人もいるので要注意だと思っています。

そうしたことは本来的な意味で考えた時に人を幸せにするものではありません。

まず人に依存すること自体が苦しみですからね。

幾許かの収入アップや「苦手の克服ができる」というメリットがあったとしても、結局資本主義の洗脳のうちにとどまることにもなりかねませんし、自尊心という虚像の内にとどまってしまいいつまでも煩悩の内に苛まれることにもなりかねません。

「心理学を学べば相手を自分の思い通りにできる」と思っている輩と発想は同じです。

そんなわけで、アンチになる必要もありませんが、依存と自尊心を軸にした生き方自体は最終的に自分を不幸にしていくのだということだけは伝えておきたく思っています。

ということで、「そんなことはブックオフで100円の本にでも書いてある」と思っておくことです。

さて、そもそも自己啓発やコーチングという分野がさっぱりわからないという人向けに前フリをしましたが、そうした自己啓発・コーチング系自称経営コンサルタントの洗脳の実態についての思い出、ペルソナバトルについて書いていきます。

カルト宗教並の洗脳状態

社長をしている人にはご周知の通り、社長同士はいろいろな会合でよく会います。年末12月には毎日何かの忘年会に参加している、という人も別に珍しくありません。

僕はそれほど積極的に参加するタイプではありませんが、なんだかんだで「社長仲間の社長仲間」みたいな感じで、何かの会合に呼ばれたりですぐに出会いが広がったりします。ということで、そのエリアの社長たちは結構顔見知りだったりします。

そんな感じで、かなり前に某会合で知り合った人がいて、その人は出会った当時、少し闇が深そうな空気感は出しつつもまともな人でした。

その人と最近再会したのですが、完全にカルト宗教並みに洗脳されていました。

きっかけは自己啓発セミナーでした。どうしてそれを知っているかというと、ある時期そうしたセミナーの参加状況をSNSでよく流していたからです。

「危ないなぁ」

まあ一応他人事なので、そっとしておきましたが、日に日にその人はおかしくなっていきました。

久しぶりに再会したときには肩書が変わっており、そうした自己啓発セミナーを開く自称「経営コンサルタント」になっていました。

酔っぱらいのほうがマシなくらいの思考力

久々に会った時に、「○○さんじゃないですか。お久しぶりです」と挨拶した時に、僕は友人と一緒だったので「こちら○○業の○○さん」というような紹介を脇にいた友人にしました。

そうすると、「いえ、コンサルタントです」

と返されました。

「転身されたんですね」

ということを言いました(まあ転身していた事は知っていたのですが)。

「ええ、今はコンサルタントです」

ということで自己啓発に洗脳されているかチェックを行いました。

「どのような内容を取り扱われているんですか?」

「強みを見つけるんです」

きましたね。何とそのときには、SNSで見たことのあるその人の自己啓発教祖も同伴でした。

ということで少し場を離れ、僕はスーパー営業マンである友人に聞き出しを依頼しました。

「あれが自己啓発に洗脳されてる人や。その脇にいるのがその教祖。後は頼むわ」

さすが長年の親友です。彼はそれだけですべてを察してくれました。

席に戻り、友人が「相談」をしてくれました。その時、自己啓発の「教祖」は少し席を外していました。

ということでその人あてに「強み」に関する相談を始めてくれたのです。

「僕、今営業してるんですけど、伸び悩んでて…」的な感じで、いかにも「カモ」っぽく相談を持ちかけました。

するとその人は

「黒い羽が3本」といい出しました。

「へ?」

「いや黒い羽が3本、それをちょうどいいところに差す。一気にバラバラじゃなくてね」

「いやちょっと意味が…詳しく話してもらえますか?」

「あなたの強みは黒い羽が3本。それをバラバラにするんじゃなくて重点的なところにね、差していくの」

脇にいた僕は思わず

「は?」

と言ってしまいました。

酔っぱらいのほうがマシです。

田代まさし氏の「ミニにタコ」レベルです。

自己啓発師匠登場 そしてペルソナバトルへ

そうしているうちに、師匠が別の席での会話を終えてこちらの席にやってきました。さらに弟子を一人引き連れてという感じです。

一通り二人に挨拶した後、まず僕は弟子のような人に声をかけてみました。

「強みをね、発掘するんですよ」

という感じでしたので、同じ会社ではないものの弟子のようでした。

「セミナー受講生なんです」

「どんなセミナーなんですか?」

「その人のブロックを外していくんです。誰にでも強みがあるんです。そしてその強みで勝っていくんです」

「何に勝つんですか?」

「売上を上げるとか恋愛成就とか、何でもです。障害に勝つんです」

「へぇ」

一通りそのような会話をしました。

そして師匠が登場したということで、友人がまた攻めに出ました。

「他の営業マンと差別化するにはどうしたらいいですか?」

「もう既に差別化できてますよ。そのキャラなら」

という感じで会話はすぐに終わりました。

絶対に目を見るな

実を言うと、この会場に来る前からこの人達が来ることは知っていました。

だからこそ、友人を含め僕の同伴者には全員、「絶対に目を見るな」と釘を差しておきました。

友人たちは無意識レベルでの攻撃に勝てるほどのスキルはありません。

洗脳されている知人などのレベルであれば、僕の友人レベルでも十分に防御することができます。

しかしながら、その洗脳されてしまった知人を代表として、洗脳されている人は実際にいるわけですから、師匠を相手にすると僕の周りにも万が一ということがあります。

無意識レベルの攻撃に対して、それを意識に上げるかそれ以上の攻撃で返せば防御することができますが、今まで何人も洗脳してきた強者です。ひとまず内輪には基本防御として眼球を見ないようにと予め伝えておいた、という感じです。

いざペルソナバトルへ

少し準備をするため1分ほど席を外しました。ペルソナバトルのためです。

(なんだかこのバトル自体がペルソナシリーズのバトルのようだったからです。わかりにくい人は、重大な会議での無意識での緊張の争いのようなものだと考えてください)

で、準備が整ってから席に戻ると、空気が固まりました。

全員黙り出したのです。

ということで、師匠と一騎打ちを試みましたが、終始自己啓発師匠は目を合わせてくれません。

ずっとモジモジしていました。

おそらく、空気を察知したのです。そして、はじめからバトルを降りることを選択したのでしょう。

一瞬空気は固まりましたが、洗脳された知人は「カモ」を演じた僕の友人を説き伏せ始めました。

「弟子」みたいな人も、何か指をゴニョゴニョして「あなたの強みを見ますね」と何かやり始めました。

僕は、ペルソナ(僕は勝手にそう呼んでいます)を発動しました。

友人は友人で

「師匠はどう思われますか?」

なんてなことを聞き出しました。「他の営業マンとの差別化はどうすればいいのか、自分の強みは何か」という先ほどの話の延長で話を続けました。

するとさすがは自己啓発の教祖です。友人はカモではないことを見抜いていました。

「あなたは大丈夫ですよ。強みを見つける必要はありません」

そう言って知人と弟子を連れて去っていきました。

バトルを試みましたが、察知されて逃げられてしまった、という感じでしょう。弟子たちが脱洗脳されたらたまりませんからね。

自己啓発を商売にしている時点で洗脳カルトだと思え

最近では「自己啓発」という言葉が胡散臭さや宗教臭さ、カルトっぽさ出しているので、そうした名称は使われにくくなっている傾向にあります。

新興宗教や自己啓発というと、最初から意識的にブロックが掛かるので、最近ではそうしたストレートな名称は使わず、コーチングやヨガスクール、文化振興団体、経営コンサルタントという名称を使っていることがよくあります。

いずれにしても、意識に変革を起こすということは、当然に洗脳される可能性を孕んでいます。

良い部分だけ抽出できればいいのですが、苦手の克服にしろ何にしろ、意識が変わるということは、洗脳と紙一重だと考えておいたほうが賢明です。

特に最近では「ビジネス」という分野を使ってこうした洗脳が行われています。

確かにいろいろな思い込みが盲点となり、経営が上手くいかないということはよくありますが、「ビジネス」に関する経営コンサルタントやビジネスコーチングのような名目で、意識的な分野に踏み込んだサービスをしている場合には、新興宗教の勧誘レベルに防御をとっておくべきです。

自己啓発という名称でなくとも、そうした意識に働きかけるようなアプローチのものを商売にしている時点で洗脳カルトだと思っておくくらいのほうが安全です。

ただ、洗脳カルト的な自称経営コンサルタントやコーチのような人がいたとして、その人達の言っていることの全てが間違いというわけではありません。

どのような嘘も、99%くらいは本当のことだったりします。

全てが嘘であれば、ただの譫言ですし、ハマる人もいません。

巨大詐欺事件などでも同じですが、大きな嘘は本当のことを織り交ぜながら語られます。

だからその人がカルト的な自己啓発コンサルタントだからといって、全てが間違いというわけではないのです。

ただ、そこが厄介です。初期は本当のことを言って、それで本当に強みを活かすことができて(笑)、という感じで、少しばかり信憑性を体感してしまうと、防御がどんどん外れていきます。

ある意味本当に自分を救ってくれたのだから教祖と崇めたくなるのも普通といえば普通なのです。

しかしそれは誤りです。

本当の事が数多く含まれつつ、最終的には大きな嘘が待っているからです。

今回の事例では、結果的に教祖の下僕として、本業を畳んでまで教祖の受講者生獲得に奔走する「思考力ゼロ」の人間になってしまいました。

本人としては、その状況でも少し前までの自分よりはいくらか幸せなのかもしれません。

しかし、そこには自由はなく、本来の意味での幸せな状態であるとは言えません。

洗脳と教育は紙一重です。

確かにお互い本人のためになりうることを教えこんでいくという面を持ちますが、最終的に「教える側」の都合でなされるものは全て洗脳です。

セミナーやコンサルティングで数十万、時に何百万も払い、その結果そのセミナーの人集めをすることを生きがいとする生き方は、本人としては幾許か幸せな要素はあるのかもしれませんが洗脳であることには間違いありません。

基本的な見分け方

ということで、洗脳系自己啓発コンサルタントの基本的な見分け方としては、その「成功法則」を使って自身で成功したことがあるかないか、というところです。

「経営コンサルタント」を名乗りつつ、「コーチ」を名乗りつつ、自身がその方法論で会社のひとつでも安定経営させたことがあるのか、というところです。

「自己啓発セミナーを開催する会社」しか経営していないのであればカルトだと思っておきましょう。

「経営コンサルタント」と名乗りながら、「強み発掘」とか「マインドブロックを外す」とかそんなことしか言わない人は、どちらかというと、現在も洗脳されている人です。

逆に、実際にコンサルタント実績として、コンサルに入った会社の売上を一年で2倍にしたとか、来客数を2倍にしたとか、そうした具体例を出せるのであれば普通の経営コンサルタントです。

また、そうした洗脳系自己啓発コンサルタントは、心の隙に入ってきます。カルト宗教と同じです。

自尊心が弱り、社会の中で生きていく上で迷いがあり、という場合ももちろんですが、「人に自慢したい」「みんなに注目されたい」「輝かしい人たちの和の中に入りたい」と助平心を持っているとそこにつけこまれます。

といっても洗脳系自己啓発コンサルタントは、「相手を陥れる」というマインドでセミナーを勧めたりしているのではありません。自分も洗脳されていて、「世のため人のためにやっている」と思っています。

だからこそ胡散臭さはあっても、どこか自信満々なのです。そしてそうした隙がある人は、その自信に感化されて同化していってしまうのです。

その結末が自分も自己啓発コンサルタントになってしまうといった「洗脳された人」になるというオチです。精神病の範疇にある一種の感染病だと思っておきましょう。

洗脳アタックの防御方法

最後に洗脳アタックの防御方法について触れておきます。

まずは、少し本文中で触れていましたが、眼球を直視しないことです。眉間か眉毛を見るようにしましょう。

また、自己啓発コンサルタントでなくとも、目が合った時に一瞬目を見開いて話しかけてくる人や一瞬白目を向く人は要注意です。

洗脳というか無意識での意志伝達の方法論を、経験上無意識的に成功パターンとして習得している可能性があります。

人間は驚くと意識に隙ができます。意識がしっかり働いていれば防御態勢になりますが、驚いたりするとその瞬間思考のガードが緩むので危険です。

たまに話の途中に急に大声で強調して話す人がいます。

おそらくそれも経験で習得したという感じでしょうが、その瞬間に驚いてしまったとしても怯んではいけません。

そして、次のように思っておくことです。

「そんなことはブックオフで100円の本にでも書いてある」

どんないい話でも、どんなすごそうな話でも、それを話してきたその人がすごいわけではないことがよくあります。

その話の内容とその人の評価を同一視してはいけないのです。

仮にそのような話に感銘を受けたとしても、「帰りにブックオフにでも寄ろう」と思っておくことです。

最強の防御

そして最後に極めつけの防御方法の話をしておきます。

そういう防御ができていても、相手がかなりの策士なら知らず知らずのうちに相手のペースに持っていかれる可能性もあります。

ペルソナに代理バトル(?)をさせてもいいのですが、防御オンリーならそんなことをしなくても構いません。

基本的なブロックを超えて相手が押してきた時、この最強の防御を思い出してください。

それは簡単に言えばヴィパッサナー状態に入るということですが、ヴィパッサナーが何なのかよくわからないという人も多いと思いますし、完全にその状態になれるとは限りません。ということで少し砕いて書いておきます。

自分の体と意識をモニタリングしてください。「自己観察」という感じにはなりますが、つまりは、自分を客観視して確認するという感じです。

モニタリングと言ってもピンとこない人は、防犯カメラを眺めている警備員になったつもりになりましょう。

といっても、そこに判断入りません。ただ傍観するだけで十分です。

言語化してもいいですし、しなくても構いません。

話の最中に「今、手がじんわり温かくなった」という感じで自分の体感を流しながら確認したり、「今、この人のことに好感をもった」とか「なんだか不安な気持ちがある」とか、そうした感情も確認できるなら確認してみてください。

そしてしばらくすると、おそらくそんな傍観者たる自分が自分の後ろに行くか、自分の影が自分の前に現れるような形に感じられ、「第三者の自分」と相手が話をしており、傍観者たる自分が「第三者の自分」を見ているような形になっていきます。

といっても、そこまで具体的に実感しなくても構いません。

そうしていると、相手に興味を持っても「相手に興味を持っている第三者」を傍観している感覚になり、意識が振り回されなくなります。

端的には意識に余裕ができるという感じで捉えてもらってもいいでしょう。

オレオレ詐欺でも、「我が子の緊急事態だ」という驚きがあって焦りがあって、という感じで正常な思考が奪われた状態でなされます。

そんな時に、意識に余裕があれば「なんだか変だ」と思えるはずです。

電話を少し保留にして、トイレにでも行って「ふぅ」と一息つけば、騙される確率はグンと減るはずです。

そうした感じで、意識の余裕を作るのに、「相手の空間から一歩外に出る」という感じで客観視してみましょう。


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