極楽の余り風

桂米朝さんの「夏の医者」の枕で「極楽の余り風」という言葉があるそうです。

猛暑の中にたまに心地よい風がどこからともなく吹き込んでくる。

何とも言えない心地よさでしょう。

「さよなら私」の中では仁和寺が出てきます。

もちろん僕も歩いていこうと思えば歩いて行ける距離に住んでいるのですが、裏の御室八十八箇所にはよく行きましたが、仁和寺本体には数回しか入ったことがありません。

猛暑の中の「極楽の余り風」もなかなかいいですが、春先から初夏にかけての日差しのきつい日に吹き抜ける風もなかなか心地いいものです。

一番印象に残っているのは、奈良の桜井にある長谷寺でしょうか。

ちょうど就職活動のシーズンに立ち寄ったのですが、当然にリクルートスーツに革靴です。

熱気ムンムンだと、それだけで歩く気すら失せてきます。

心地いい日差しの中、ちょうど桜のシーズンの平日だったので、革靴で長谷寺に行きました。

心地いいので油断していると、背中が汗だくになりました。足もムンムンです。

長谷寺の隣に與喜天満神社という天満宮があります。

そこに行く途中そこそこの石段があります。
油断していると、かなり「ぜいぜいはぁはぁ」になります。

そして神社を往復しての石段を降りると橋があります。

そこで吹き抜ける風は、春の日差しの心地よさにうかれて汗だくになった僕をふぁっと撫でていきます。

長谷寺駅から長谷寺に向かう途中

長谷寺駅

長谷寺駅

長谷寺駅から長谷寺に向かう途中の何気ない道で、なぜかいつでも誰かから電話がかかってきます。

それもいつのかけてくるような人ではなく、本当に数年ぶりの人ばかりなのです。

行くたびに、ちょうど駅と信号のある交差点との間の道で必ず鳴ります。

春に行くことが多いので、春先の浮かれ気分がそうさせているのか、
「極楽の余り風」の贈り物なのかはわかりません。

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