取り違えてはならぬ!

そうだ!彼はその品物を四方八方から観察する。そこで諸君はこれこそ認識にうってつけの人だと思う。しかし彼は値切ろうとするにすぎない。― 彼はそれが買いたいのである。 曙光 341

品物を具に見るときは、自分もそのようなものを作ったり売ったりしている業界にいるか、もしくは買う前の精度のチェックと、難癖つけての値切りのため、というような動機がほとんどです。

最近では「値切りといえば」の家電屋もポイント還元という逃げを使うようになってきました。しかし、その場で、スマートフォンででも型番を調べれば、アマゾンや楽天で全国最安を検索できます。

送料や保証内容などのチェックのめんどくささはありますが、それでもすぐに調べられるものは調べられます。その場で買うか、少し後日になるかだけの違いです。

しかし、最近では家電屋もそれを知ってか、更に激安になっていたりします。

それが競合の多い地域と寡占状態の地方との価格差を生み出して、せどりを可能にしていたりします。

比較的都市部に住んでいるため、以前これほど電子商取引が発展する前は、どうして「値段の高い通販が売れるのか」と考えていました。

一つの理由は、情報弱者だということがあります。いまでも新聞や雑誌の広告で買う人もいます。しかしその層は、あまりパソコンに強くない人たちです。

この問自体を初めて考えたのが中学生の時でした。

その当時でも近くに比較的大型の家電屋がありましたが、そこよりも1.2倍位の価格で通販の広告が載っていることを知っていました。

それくらいの時に気づいたのが、郊外に住んでいて、近くにそういった店がない場合、交通費や交通に費やす時間がかかるのだということに気付きました。

そこで1.2倍くらいの価格差があっても買ってしまうのではないかという、中学生ながらの推測です。

ゲームソフトの価格

家電といえば親などの家族が買いますが、実際問題として頭に浮かんだのがゲームソフトなどです。

中学生といえば、余程の例外をのぞいて働くことができません。今ではスマートフォンなどで小遣い稼ぎができる時代かもしれませんが、僕が中学生の頃といえば、90年代後半です。まだまだインターネットが出てきたくらいの時です。

そんな当時では例えばゲームソフトの価格が数百円差でも、かなりの差です。十円単位でも余裕で計算している頃ですから、同じジュースが100円と110円の場合、その十円の安さのために少し遠方まで自転車で行くような歳の頃合いです。

そんな中学生当時、付近にはたくさんのゲームソフト屋がありました。少し離れた地域からも、小中学生が自転車でやってくるほど、たくさんのゲーム屋がありました。

その当時に家電屋とか専門店街のようなところで、ゲームの値段をチェックした時のことです。やはり地元の店とは数百円の差があります。

「考えられない」

率直な感想です。

しかし店がしばらく続いているということは、やはり売上があるということです。誰かが買っているということです。僕には信じられませんでした。

考えてみるとそのような店舗は全て駅前や大きい繁華街でした。

今となっては不動産賃料などのことも頭に浮かびますが、その当時はそんなことは頭にありません。

そして、

「そうか、電車代もかかっているのか」

という、信じられない高コストに驚きました。

そして価格の安い店まで行こうにも、そこまでまた交通費がかかる上に電車で来ていては自転車もありません。

同じようなことが、今は世界の国々の間で起こっています。

ネパールでパソコンを買うよりも日本で買って送ってもらったほうが安かったりするそうです。

知人はフランスに居る従兄弟に国際送金して、フランスの店で買ってもらってネパールまで送ってもらったと言っていました。

物価の安い国でも家電の価格などは、先進国のほうが安かったりします。国際送金や貨物輸送にかかる費用を加味しても安い場合があるようです。

価格というものは、使用価値・交換価値のみならず、様々な要因で決定しているということになります。

取り違えてはならぬ! 曙光 341


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