リフレーミング効果

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リフレーミング効果は、特定の認知の枠組み、つまり常識による固定観念や判断基準など、ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事をその枠組みを外して捉えてみると気分が変わったりしますというようなことで、自己啓発系が大好きな言葉です。

「潜在意識のストッパーを外して成功者に」というような言葉で代表されますが、実際にはある観念によってフィルタリングされた認識の枠から飛び出ることは大いに結構です。その先の「成功者になってやろう、有名人になってやろう」という点には全然触れていないことが問題です。結局恐怖心を解消する為の条件としての目的、それを可能にするための「条件」にすり替えてしまうというアイツの内にいる人の発想です。

このリフレーミングというのは結局錯覚状態の認識内で顔を上下左右に動かしているようなものです。少しは気分が好転したりはしますが、それすらもアイツに利用されます。どうせなら180度回転すればいいのに、というようなことを思います。視点と変えるといいながらも、結局見えている方向はあまり変わりません。いっそ立ち位置をくるっとひっくり返してみましょう。

フレームとゲシュタルト

リフレーミングとは、世界を解釈する枠組み(フレーム)を変更するということを指します。

で、そうしたフレームというのは、ひとつのゲシュタルトです。

ある対象分野をどのようなものだとしているのか、ひとつのまとまりとしてどう捉えているのか、というところがゲシュタルトですが、そうしたゲシュタルトは通常ひとつしか保持することができません。

で、そうしたゲシュタルトに従ってフレームができています。

社会とは何かというところのゲシュタルトが資本主義の中における今の勤め先や幼少期から見てきた両親の生活などなどを記憶から出来上がっています。その上で、社会を見渡す時に、ある常識、前提を保持してその目線で社会を解釈しています。

そして、そのフレームに応じて、見えるものが異なってきます。

フリーターの人なら、求人雑誌の中のバイト欄を見た時に、時給や勤務地、仕事のキツさくらいしか見ません。

それが会社経営者なら、そのバイト欄の掲載企業の事業内容・経営方法を思い浮かべたり、求人広告掲載の値段なども気になります。広告デザイナーなら、その広告の見せ方などをチェックするでしょう。

つまり同じものを見ていても目線が異なり、フレームに応じた情報しか見ようとしないのです。

現状の枠組み(フレーム)を組み直す

ということでリフレーミングとは、そうした対象の解釈にあたり、なるべく高い抽象度で広い視野で見渡せるように、新しいゲシュタルトを作り上げ、古いゲシュタルトを壊すということになります。

先の求人雑誌の例で言えば、バイトから人事担当者になれば、見え方が変わります。また経営者になればまた変わります。

しかし、立場が変わったからと言って、フリーター目線だったときの感覚を知らないわけではありません。それを含んだ上で、人事側の都合も統合して求人広告欄を見ることになるのです。

ということは、雇われる側のフリーターの目線と、雇う側の人事部の都合、両方を含んだ上で「求人」に関する世界解釈ができるようになるという意味で、具体的なものと具体的なものを統合した抽象的な視点に立つことができたということなります。

そのためには、フリーターの目線しか持っていない人が、想像の上でも、人事部の都合というものを想起して、求人に対する現在の枠組みを変更する必要があります。

こうして今まで持っていた範囲の常識を壊し、枠組みを組み直し、新しい目線で目の前を解釈する、というところがリフレーミングです。

この例はまだまだ具体的な例で示しましたが、さらに抽象度を上げていくことで、現在のフレームでは見えなかった世界が見えるようになっていきます。

全てのフレームが無くなる時

先の例ではフレーム・枠組みの抽象化について書きましたが、社会では単にフレームだけを変更するということをもって、商品を売るということをやっていたりします。

それについての詳しい内容は悪用されるので割愛しますが、単にフレームを変更するのではなく、抽象化していくことでどうなっていくかというと、文字通り世界を見ている窓のような「枠組み」の面積が広がっていくという感じです。

つまりそのままの意味で世界を見る「視野」が広がるということです。

そしてそれの究極地点はどうなるかというと、枠組み自体が無くなる、つまりノンフレームになります。

そうなると、世界をあるがままに見ることができるようになります。

もしそこに到達しているとすれば、人の心を操作して自分の欲を満たそうなどという世界は既に壊れているはずです。

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