モテるオスは不幸である 改

モテるとはどういったことなのでしょうか。

動物としてみたときは、モテないとまずいのは明白な事実で、オスは必死にアピールします。

先日、京都市動物園に行った時のことです。

インドクジャクがそれは見事にメスにアピールをしていました。

インドクジャク

インドクジャクのアピールタイム

これは人間で言えば、金融機関職員が横勘こと「札勘の横読み」をする時のごとく一万円札を広げて見せびらかしているような感じでしょうか。

話がそれましたが、「モテ」です。

本来、モテるとは本能的なもののはずですが、社会では「モテるための条件」というものがなぜか設定されています。

最初は「顔がいい」などの比較的本能よりの条件になりますが、後にエゴが発達すると、年収がいくら、どんな職業か、頭はいいか、貯金はあるか、など、実社会的な「目安」が基準になるようです。

ね?35歳彼女なし、年収650、貯金200の「需要ある?」の人!

年収は「650」で貯金はなんで「200万円」って書き方なのか、今生でお会いすることがあったら教えてね!

すべて変動していくもののはずなのに、「何歳まででキャリアは変わる」というような偏見でいっぱいの本(所詮サラリーマンの発想です)を真に受けた雑誌のライターが書いた記事を鵜呑みにしたメスによって、その条件というものは定められていきます。

ここでその前にひとつの大問題があります。

どうして、オスのお金はメスのものになるという前提があるのでしょうか。

いちおう専業主婦や内縁妻であっても内助の功は認められるのが多数の意見です。それはそうでしょう。

しかしよくよく考えてみると、それまでの収益から、メスと一緒になったことによって家事労働や扶養の控除など、実質的に増益になった部分を除いて、それまでと利益ベースが変わらないのであれば、半分持っていかれる根拠はありません。

ゴールインを期に、利益が倍になったのなら、増えた分は持って行っていただいて結構です。

逸失利益を加味しても、「もっていかれる半分」に届かないくらい稼いでいるオスはどうなるのでしょうか。

それほどのリスク案件に投資するバカヤロウはいません。

以前、「25歳の私は美人です。お金持ちと結婚したいです」JPモルガンCEOの回答というようなものが出回ったことがあります。

実際にあった話かどうかは関係なく、的確な回答であるとは思います。

交換した瞬間に、「資産の半分」が消えるというリスクに対しての交換対象の価値が「美しい」とか「飯がうまい」というのは、交換するのに相当するのは、中高生か、借金体質で資産のない人の資産状況くらいなものです。

交換した瞬間に価値が激減するものは他にもたくさんあります。ほとんどは「新」のつくものです。新築、新車、最新モデルです。

実質的価値 実質費用

たいてい新築も新車もローンであってもそれを購入してもらうと、その会社が儲かるのみならず、国家としても国力を示すひとつ「GDP」がポーンと跳ね上がります。

少し概念は異なりますが収益還元法やDCF法という考え方があります。DCFはディスカウントキャッシュフローの頭文字をとったものです。

これらの概念を少し加味して、「新車」をベースに考えてみましょう。投資案件ではないので、実質の費用を割り出した後、利益の代わりに消費者余剰などに置き換えて、それでも消費者余剰が購買ラインに届くのかを考えてみましょう。ただ、「気持ち」はお金で測れないので何とも言えないかもしれません。

不動産や会社の場合は、将来の収益に対しての現在価値を割り引いたりしますが、基本的には、

売却価格-購入価格-修繕費等+(期間中の収益)

あたりでいいかと思います。かなり簡略化していますが。

10年間としましょう。

1000万で買って、10年後800万で売って、その間年間50万円の利益が出たとします。メンテナンスに100万かかったとします。

1000万円の現金は消えますが、10年後、手元に帰ってくるのは800+500-100ということで1200万になります。

一方、MRFなどの無リスクでの運用が年利0.5%だったとして、ここでは単利で計算しますが同期間運用したとしましょう。

1000+(1000*0.5%)*10=1050

ということで、無リスク資産運用より、150万円多く稼げることになります。

もちろん売却価格変動により、リスクはありますが、これが投資というものです。

新車の場合は、どうでしょうか。

いちおう買ってすぐなら数十万円のダメージです。

その前に経費を考えてみましょう。少し安めに見積もっています。

年間5000キロ走行するとします。

保険料(いま見積もりで計算してみました)が、自賠責保険3年割り含む、年間約4万円でした。

燃費を15km/L ガソリンが150円/Lで年間約5万円です。

うちの近所でガレージは月で2万円以上します。年間で24万円です。

税金が10万円くらいかかります。

車検などを無視しても、この時点で年間約43万円かかります。

10年間で430万円です。

さて、300万円で買って10年後、80%の価格で売れるでしょうか?

無事故でいなければ価格が下落するというリスクまでついています。

かかったお金は300万円に消費税や取得税などを足した金額に430ほど追加しなくてはなりません。

逐一「少しだから」とコインパーキングに停めようものなら、もっと経費がかかります。

単純に730万円かかっています。年間で73万円。

月にして約6万円です。

何回タクシーに乗れるでしょうか。いま京都では初乗りが1.7キロ約600円です。

1.7キロなら月間100回。10年間で12000回、距離にして20400キロもタクシーに乗れてしまいます。

もし300万円の現金で買ったのなら利息は取られません。

しかしこれに利息まで加味されます。

逆に300万円の現金を0.5%の無リスク運用すれば10年間で単利で15万円になり、315万円になっています。

仮に十年後100万円で売れたとしましょう。

それでも年間63万円。月にして5万円です。

ここで気をつけたいのは、同乗者が多ければ、一人当たりの負担額が減る、その他の交通費が減るという点です。

そして不動産価格の安い地域なら固定費も減っていきます。

その点を考えて、いかに最強の「代替性」をもった「現金」を効率よく消費するかはよくよく考えてみたいものです。

資源に限りがあるとすれば、いかに分配し、最大の効用を得るか、これは完全に経済のお話ですね。

モテと関係ないじゃないか

モテと関係ないじゃないか、と思われる方に、最後にオチがあります。

モテてしまうということは、投資としては非常にポンコツな案件ばかり提案されているということです。

それだけならまだしも、「友達が先にみんなゴールインしていて、年齢的に焦っている」という理由でこられたのなら、

「やばい、今月の営業成績がやばい。同期が全員目標達成している。やばい、部長に怒られる!」

という理由と同じようなものです。ここでいう部長とはその人の親御さん、同期とは友人ということになりますね。

モテたいという気持ち、モテてるところを見せびらかしたい、美人と一緒にいるということを見せびらかしたい、という場合は、レンタルが一番効率がいいということになります。

そんな気持ちで言い寄られてきている最中、「レンタルになりませんか?」、という前提に立とうものなら、怒り出すか、「それでもいい」と高いレンタル料を請求されることになります。肉体労働付きです。

たまに無償レンタルの場合はありますが、激しい肉体労働の後は、たいてい精神的重労働が待っています。最低賃金を大幅に下回る超絶ブラック労働です。もちろん残業代は出ません。

もちろん僕はそんなものには興味がありません。

交換すべきは資産と経験なのでしょうか。

そんなものは消費社会だけで十分で、最悪の投資案件に手を出すというのはいかに馬鹿げているかということを強調していっただけです。

でも、社会はそれでもそんな最悪の「投資案件」を選んでいます。

最悪の消費行動も起こします。

最悪の消費行動は、どちらかというと「アイツ」による命令が多いのかもしれません。

自尊心が不要になれば、大抵のものは欲しくなりません。

それでもどんなに「自尊心不要の境地」にたっても、どれだけ「金融思考」ができても、「最悪の投資・消費」を選ぶことはよくあります。

なぜでしょうか。

何でもかんでも交換すべきは、「資産」と「何か」ではありません。

それにたくさんお金を持てば、「すべてがタダ」と同じようなものになります。

「見せびらかして自慢したい」というような、対象についていた本質とは別の「ナンクセ」がなくなっていきます。

そこには純化された本質だけが目の前にあります。

 

なんでも数値化せずに「気持ち」で選んでいけ!ということです。

 

過去記事⇒モテるオスは不幸である


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語のみ