コミュニティで何とかなると思っている人たち

「コミュニティで何とかなると思っている人たち」ということで、世の中には群れていれば何とかなると思っている人たちがいます。群れて人がたくさんいればどうにかなると思っていて、自分の頭で考えることもなく人に反応しているだけで、結局相互依存状態になって破綻するということが見えないという感じになっています。

コミュニティの中にいることに安心し、和を乱さず「はい!」と元気よく返事をしていれば、それで後は誰かがなんとかしてくれるというような脳筋体育会系の後輩ポジションのようなものに類似しています。「自分は馬鹿でもいい、能力がなくてもいい、コミュニティが何とかしてくれる」というような感じです。

ある程度高い地点から物事を見ると、その長所も短所も行く末もすべてが分かるようになります。多少のズレがあっても、大半が予想通りです。

本当は可能性というものは揺らいでいます。しかし、意識の奥底のレベルを見ることによって、だいたい結果などやる前からわかってしまうものです。

「やってみなければわからない」

ということは素人の意見です。大半のことはやる前からわかります。しかし同レベルの素人判断の場合、予測は外れることがあります。しかしながら玄人目から見るとだいたい分かるものです。

そういうわけで、以前どこかで書いた起業の残酷なパターンについて書いていきましょう。

女性起業家

予めお伝えすると、別に僕は女性を蔑視しているわけではありません。ただ、社会において、とりわけ事業運営に関しては、明らかに考えが甘い人が多いことも事実です。たまにすごい人もいますが、そのタイプの人は表題とは反対で「コミュニティ」をさておいている人達が多いでしょう。

女性起業家という言葉自体がおかしいのですが、このタイプの人達がだいたい数年で事業失敗に終わるケースが多いです。

それには理由があります。

一つはタイトル通り、「コミュニティ形成」でなんとかなると思っているからです。男性よりも人とうまくやる能力は長けていますが、それが裏目に出ます。

他にもまだあります。

それは根本的な情報量が少ないこと、パートくらいの稼ぎでいいと思っていること、人に相談ばかりすること、飽きてしまうこと、そして、人の賞賛を真に受けることとそれで少しは稼げてしまうこと、などです。

むしろこれらの要素が無い方は、性別問わず見込みがあります。

それでは典型例から

女性起業家の典型例

  1. 暇つぶしに何かのスクールに行く
  2. ある程度基礎を覚えた後「自分でもできるかも」と思い出す
  3. 「パートに行く程度のお金なら稼げるかもしれない」と思い出す
  4. 試しに友人に製品をあげたり、教えたりしてみる
  5. 周りが賞賛する
  6. その気になって、稼ごうとしてみる
  7. 友人周りが客になって少しは稼げる
  8. 一歩外へ出て、少しは稼げる
  9. 頑張っても客がつかない 飽きられる、自分も飽きる

少し稼げてしまうことが罠

まったく稼げないのならば諦めもつくのですが、だいたいしばらくは頑張る人が多いでしょう。

しかし本質的には、製品やスクール内容が「良かった」から、お客がついたわけではありません。

お客がついた理由は「群れる口実」として、都合が良かったからだけというケースが多いでしょう。

ランチに行っても2000円、それならばスクール一回2000円でも、数回ならば構わない、といった程度です。試しにこの手のスクールビジネスで何十年続けている人を探してみてください。

それは、同世代を対象としたものではないはずです。

この構図を利用したのが「民間資格ビジネス」

かなり前に書いた社団法人認定資格は、まさにこういった「稼ぐために頑張る」という性質を利用した悪質ビジネスです。

ある人に聞くと、セミナーやら何やらで40万円、その後の協会登録で10万…と言った具合に、どんどん取られていくようです。

そして、まあ100万に満たない程度ですが、それを投資して、実際にどんなことをやっているのかというと、スクールビジネスです。まるで一種のねずみ講です。

しかしながらこの構図は、芸術大学や専門学校なども同じです。卒業しても「教える人」くらいしか排出できないのに、自分たちだけは学費で稼ごうとしているということですから。

ある程度の人が集まれば…

人が群れると、なんとかなると思っていると酷い結果が待っています。

なぜならば、対一般消費者相手の商売は単価が低く、100人集まっても、総売上などしれているからです。

仮に一人一回1000円の売上を最初は100人がもたらしてくれたとしても、それをどのような頻度でどれくらいのリピート率で、と考えずに見切り発車していることが大半です。

小売店なら毎日それくらいの数くらいは回らないとやっていけません。

フェイスブック集客で、といっても、その程度の商品力やサービス力では、最初だけです。

「Facebookを利用して売上拡大」といっても一回くらいです。特に地元から出る気がないのならば、無理でしょう。いいところ100人が一回ずつ、その後は著しい数の減少で終わります。

そんなセミナーをぼったくりでやっている人たちの甘い罠です。

広告を出したほうが効率がいいかもしれませんよ。

頑張らないで欲しい

できればこのようなパターンに陥っている人は、頑張らないでください。

悲しくなりますから、頑張らないでください。

頑張る代わりに、ビジネスの本質をもう一度考えてみてください。

「頑張ればいずれ…」

というのは、儒教・体育会系の洗脳です。

ビジネスはスポーツではありません。

根本的なモデルがチンケなら、パワーで押しきれる世界ではありません。押しきれても一度や二度です。

納得するまで頑張ってみてもいいですが、頑張った結果と行く末を直視してください。

そして、やるか、やらないかを決めたほうがいいでしょう。

人に相談するくらいならやめたほうがいいでしょう。

人の賞賛でやると決め、人に飽きられやめるのならば、それは他人の意識の中で生きていることになります。

そうではない、自分の世界を大切にしてください。

Category:company management & business 会社経営と商い

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